アメリカ大陸に「聖母」が現れた瞬間。「グァダルーペ巡礼」の話。（３／５）
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前回👇の続きです～
アメリカ大陸に聖母が現れた瞬間。
よそ様の土地にお邪魔するのが観光
前回は、
「信仰の対象」、
人々の精神基盤がたまに可視化され、
それが今日のお寺や神社、
教会や遺跡のピラミッドなどになっている、
という話をしてました。
普段は家の片隅に小さな祭壇を置き、
そこで祈りを捧げ、
毎日派手に「お祝い」をするわけではありません。
日本には年一度のお祭りが全国各地にありますが、
メキシコも同じ。
信じる対象を年に一度だけ、
その特別な日に盛大に祝います。
「グァダルーペ巡礼」はその一つ。
なんか、
当たり前のことを書いていると思われるかもしれませんが、（苦笑）
実はあまり自覚していない部分だと思うんです。
キリスト教の方でも、
唯一神の宗教だと他の信仰の理解が難しいかもしれませんが、
よそさんの場所にお邪魔することを楽しむ「旅行」という行為の場合、
できるだけ相手様の信仰の対象について知る努力はすべきだと思うし、
何よりも自分にも「良く分かって楽しめる」というメリットがあります。
ピラミッドや大聖堂がわからないワケ
特にメキシコのような、
昔の超多神教社会からいきなり急急急旋回して、
キリスト様という唯一神の社会に変わったわけです。
その急旋回から今日のメキシコ社会まで約５００年続いているということ。
初めてメキシコに行く方は、
まずその辺がごっちゃになっているから「よく分からない」「退屈」だと思うんです。
「ピラミッドに大聖堂、すごいけど・・・」と。
でもそういうもんだと思って、
そのまま通り過ぎてしまう方が大半です。
メソアメリカ文明の遺跡と教会のコントラストが、
人類の歴史上最大規模の強烈なインパクトを打ち出している目の前の現実。
旅行雑誌や旅行サイト、テレビで紹介され、
当たり前のように行く遺跡、
当たり前のようにあるヨーロッパ仕様の建築物、
そこには必ず、
「宗教」というものが根底に存在します。
「宗教」を見ずして、
今日のメキシコという国を知ることはできないと言って過言ではありません。
知ることができなければ、
本当の意味で「楽しむ」ことなどできないハズ！？（汗笑）
クリスマスだって、
バレンタインデーだって、
ハロウィンだって、
とにかく宗教的行事には積極的に関わるのが今の日本の人。
でもそれらが宗教的行事ってことを真剣に知っている人は実は少ない？
てかほとんどいない？（苦笑）
少なくてもほとんどの人がそれらが何なのかを知らない？（悲）
とは言っても、
年一回のワイワイ騒げる日、
経済効果も計り知れないので余計に盛り上げてワイワイやる。
だからココでは、
それらを「宗教的行事」って呼ぶこと自体間違っているのかもしれません。
宣伝努力が不要な、
たんなるビジネス的イベントとして片づけるのが正解かなと。（苦笑）
ぶっちゃけちゃうと僕は、
そういう昨今の形骸化したイベントにはあんまり興味がないんですよね・・・
こういう仕事（ガイド）をしているので、
大多数の人達と楽しめないというのは職業病の一つでもあるのですが、（痛笑）
可能な限り、
伝統を重んじる習慣を大事にして、
かつそれ（本物）を楽しみたいというのがあります。
アメリカ大陸に聖母が出現した瞬間
一方で、
先にも書きましたが、
メキシコのキリスト教関連の行事はガチ。
ハロウィンはちょいと違いますが、
特にクリスマス関連は本気。
人々の信仰心も本気度が高い。
「グァダルーペ巡礼」は、
そんな人々の信仰心の高さの表れの一つです。
１２月１２日は「聖母グァダルーペの日」、
メキシコでは
Día de la Virgen de Guadalupe（ディア・デ・ラ・ヴィルヘン・デ・グァダルーペ）
と呼ばれています。
で、（苦笑）
この話はちょいと長くなるのですが、
大事なので書いときま～す。
たぶん、
ココまで読んでいただいた方は、
「聖母グァダルーペが大事なのはわかったけど、なんでそんなに大事なん？」
と思われていることでしょう。（苦笑）
「てか、そもそもグァダルーペって何？マリア？同じなの？別人？褐色？？」
たぶんいろんな疑問が出てくるでしょう。
ココが最大のポイント。
飽きられないように、
先に結論から書いちゃいますね。（笑）
１２月１２日が、
メキシコのカトリック教徒で最重要の日の一つである理由、
それは
「聖母グァダルーペが現れた日」
だから。
より正確には、
「聖母グァダルーペが、司教の前に現れたから」
です。
続きは次回👇に～
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