先日、ヒコ(Xico)という村に行って来ました。 首都メキシコシティからほぼ真東に、直線距離で約230キロ、 実際に行くと、南東にあるプエブラを通っていくので320キロ、車で4時間半ぐらいになります。 この村はベラクルスという州にあって、 シエラマドレ・オリエンテという山脈地帯にあります。 東のメキシコ湾からの湿った空気が山脈にあたって雨を降らせるため、 山脈の東と西では湿度が全く違い、 生息する植物の種類もガラリと変わります。 山脈の西側はセミ・アリドという半乾燥地帯で、 サボテンの生息に適した土地となります。   ヒコはガイドブックには出ていないと思いますが、 もし出ていたとしてもほんのちょっとだと思います。 この村は1591年にエルナン・コルテス率いるスペイン隊が、 ベラクルスのキアウィストランに上陸後、 メシカ帝国の首都テノチティトランに向かう際に通過した場所の一つです。 このあたり一帯はトトナカという民族が統治していたのですが、 メシカが影響力をあげるとやがてメシカの支配下になります。   そうすると年貢を要求されるわけですね。 またその要求度が法外なものですから、 トトナカ族の間にメシカに対する反感が生まれました。 でも抵抗すると殺されるという状況で暮らしていたわけです。 そこにスペイン人が来たわけですね。   「どうだ、メシカ人の事が憎いなら手を組もう」と。 そこで、メシカの監視が薄いであろうルートをトトナカ族が案内し、 そのルートというのがヒコなんです。   この一帯はコーヒーの生産で有名ですね。 カフェ・デ・アルトゥラといって、 標高900メートルから1500メートルで栽培されるコーヒーをさし、 コクと酸味のバランスが丁度いいんです。 あちらこちらにコーヒー農園があります。   名物の郷土料理はモレ。 今回はこれが目的でした。 ということで、モレを地元のお母さんと一緒につくってきました。(喜)   ヒコのモレは甘いんです。(驚) 何故か? リンゴとバナナをふんだんに入れるからです。 その他にシナモン、チョコレート、黒糖、チリ、パン、玉ねぎなどなど、 18種類もの材料を混ぜ合わせます。 これがまた重労働。(汗汗汗)一時間みっちり火に掛け乍ら木のヘラで混ぜます。 家庭料理ではあるけれど、さすがにこれは頻繁にできるものではないですね。 だから今では、ペーストや粉末で売っていて、 お湯を加えるだけでできる“インスタント”のものが多く売られています。   あとヒコの西には4300のコフレ・デ・ペローテ山があり、 山麓では綺麗な水が得られるのでマスの養殖があります。 これがまた激ウマなのです。(感激)   ショネケイというスープもこの村の料理で、 ご当地グルメ大好きで食いしん坊な僕には嬉しい限りの場所です。   皆さんも是非一度お試しあれ~~~。   ]]>

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