消えゆくメキシコの言語。
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」 をモットーに、 メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。 今朝、 約半年ぶりに納豆を食べました。(笑) だから何だって思われるかも知れませんが、 僕にとっては至福の時であり、 納豆一つに有難味を感じた瞬間だったんです。 消えゆくメキシコの言語。
☝☝☝メキシコの「ようこそ!」
日本ではあまりイメージが湧かないかもしれませんが、
一つの国内で幾つかの言語が日常生活レベルで話される多言語社会って、
世界を見れば結構あるんです。
日本ではみんな英語の勉強に躍起になっていますが、(苦笑)
メキシコではバイリンガル(二言語を話す人)は多く、
マヤ圏など言語ファミリーが複雑に交わるエリアでは、
トリリンガル(三言語を話す人)
も普通にいます。
昔パレンケの遺跡のガイドをしてくれた少年が
「学校ではスペイン語とマヤ語、
家ではツェルタル語を話すんだ」
と言っていたのを思い出します。
地方の街や村を歩いていると、
何を言っているのか分からない会話が
聞こえてくることもよくあります。
ヨーロッパ人の血を引く人だと、
スペイン語、フランス語、英語、
そしてポルトガル語なども加わり、
マルチリンガルという人もいます。
僕も前職は貿易会社だったので、
スペイン語、日本語、英語の順で、
三言語で仕事していました。
今のガイド業も、
三言語で登録しているんです。
(ガイドになるには一応言語の試験もあります 笑)
そんな事で、
外国(英語圏以外)にいると、
一言語、二言語ではなく、
三言語で仕事や生活をする場面も意外と多いんです。
今の日本では外国人が多く住むようになったので、
イロイロな所でアルファベット表記が目立つようになりましたが、
それがずっとずっと昔から日本に存在し、
日本の文化として成り立ってきたわけではないですよね。
輸入品です。
何でメキシコにそんなに多くの言語が存在するのか、
ちょっと複雑ですので、
それについては別のブログが、
こちらに来て頂いた時にお話ししますね。(笑)
世界には約6700もの言語が存在すると言われていますが、
その約半数が、
消滅の危機にあるとされています。
メキシコも多分に漏れず、
その貴重な言語文化が年々消えていて、
更に今回のコロナショックがその消滅危機を深刻化させています。
10年前の国勢調査では、
メキシコには68の言語が存在するとされていますが、
この10年の間でも、
消滅した言語というのは少なからずあるんです。
それを踏まえると現時点(2019年)で52言語があると、
ガイド学校の大学の教授から教わりました。
今日の新聞記事を読んでいたら、
国勢調査で確認されている68言語の内、
約半数の31言語が、
このコロナショックで消滅する危機にあると書いてありました。
かつてメソアメリカ(メキシコ)には、
確認されているだけで124もの言語が存在したのです。
スペインによる入植以降、
現存するのはその半数以下になりました。
そして減少スピードは年々加速しています。
言語が消えるという事は一つの文化が消えるという事なんです。
例えば日本語。
日本語話者が今3人だと仮定して、
一年以内に日本語が消滅するという状態にあるとします。
どのようなインパクトがあるでしょうか。
これまで、
何千年にも渡って受け継がれてきた言語と言う文化が、
今絶たれようとしているのです。
スペイン人が入植し、
その後、
約100年に渡って、
スペイン語以外の言語の使用を禁止された時代もあった様です。
その後は禁止はされなくても、
学校ではスペイン語しか教えなかったり、
親から子へも伝承がなされなかったり、
メソアメリカの言語を蔑ろにしてきた事実があります。
その一方で、
場所によっては、
その土地の言語の教育に力を入れるケースも見られます。
北部のチワワ州西部一帯には、
ララムリ(タラウマラ)の人々が暮らしています。
学校ではララムリ語の教科書が導入されています。

