どうやって、メキシコにカトリック教は根付いたのか?
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【カトリックの方へ】
今日はカトリック教に関する話題です。
「非カトリック教徒」、「無宗教」の立場で書いております。
他のブログ同様、
「知らない方達向け」に、
事実を淡々と書いているため、
もしかしたらお気に障る表現などがあるかもしれませんが、
その点ご理解をお願い申し上げます。
宗教を知るとその土地のことが良く分かる、はホントの話。
☝12月12日前に高速道路でグアダルーペ寺院に向かう巡礼者達
消さずに征服した理由
前回の続きです。
【なぜメキシコにはカトリック教徒が多いのか】前回の記事
メソアメリカ(メキシコ)は、
1519年にスペイン人がこの地に乗り込んでくるまで、
海を挟んだヨーロッパやアジアなどの接触は無く、
独自の発展を遂げていたんです。
という事は、
もちろんカトリック教も、
プロテスタントも、
イスラム教も、
仏教も神道も、
この地には一切なかったんです。
減少しているとは言え、
今日約1億2千万強の人口の
80%以上ものメキシコ国民が
熱心に信じるまでになったカトリック教。
それは、
もうご存知の通り、
スペイン人が持ち込んだからなのです。
そもそも、
カトリック教の「布教」が、
大航海時代の“名目上”の大義名分でしたからね~。
ヨーロッパ人のアメリカ大陸侵略には、
大きく二つの目的がありました。
布教と、
もう一つはカネ儲けです。
「カネ」と言うのは、
香辛料と、
あとは金(ゴールド)です。
元々は、
香辛料を得るために、
アジアへの新航路を見つけようと西に船路を進めたのが最初でしたね。
金(ゴールド)への執着心は、
6月30日の夜に起こった、
「歓喜の夜」(通称“悲しき夜”)に、
スペイン人が大量に持ち出そうとしていた金塊からも見て伺えます。
「布教」は、
当時のメソアメリカ社会の“征服”や、
都市建設を行うには、
ちょこちょこ送られてくる数百人単位のスペイン人の手だけでは到底遂行できるものではありません。
暴力で、
背教を理由に“皆殺し”にしても、
教会などの巨大建造物や、
食糧の確保、
生活必需品の取得も不可能になります。
どの社会を運営するにしても、
人手の確保は必須です。
それには、
現地(メソアメリカ)の住民を“消す”のではなく、
“征服”する必要があります。
そうなると“信仰心”です。
精神の征服に登場したあの人
住民の“精神を征服”したのですね。
これをスペイン語では、
コンキスタ・エスピリトゥアル
(Conquista espiritual)
と言います。
「信じれば魂は救われますよ~」
と。
そのように、
「徐々にスペイン人に都合がいいように仕向けようとしたのです」、
とは決して公には言われませんが、
実際そうですよね。(苦笑)
そこで、
「褐色の聖母グアダルーペ」
の登場です。
ここでは、
この“言い伝え”の真相についての議論は割愛します。
僕にはどちらでもいいですが、
重要なのは、
この「褐色の聖母グアダルーペ」が、
その後のメキシコ人社会の精神の礎となっているという事です。
“重要”だから、
毎年12月12日に、
メキシコ各地から、
「自力」で、
この「グアダルーペ寺院」
を目指すのです。
☝グアダルーペ寺院を目指す車
でもですよ、
ちょっと考えてみてください。
ある日突然、
「今日から聖母グアダルーペを信じろ」
と言われても、
心底信じられるものではないですよね。(苦笑)
身近にいる友達や同僚・上司でも信じきるのは難しいのに、(笑笑笑)
今まで実在していなかった“もの”を、
しかも「神様として拝め!」、
といわれて、
例え脅されて返事は「ハイ」
としても、
内心は「・・・」ですよね。
これじゃ社会は反乱を起こします。
信仰の対象のすり替え
そこでスペイン人は、
メシカ(アステカ)時代に崇拝されていた神の一つ、
トナンツィン
(Tonantzin)
を“使い”ます。
(メソアメリカの神は複雑ですので、
ここでは説明は省きますネ)
トナンツィンは、
メシカ帝国で崇拝されていた多くの神の「母」
とされていました。
この「神々の母」の聖地が、
現在グアダルーペ寺院があるテペヤックにあったのです。
だ・か・ら、
他の土地ではなく、
この世界で二番目にカトリックの参拝者が多い
グアダルーペ寺院は、
このテペヤック山麓にあるんです。
適当に場所を決めて造ったんじゃないんです。
そしてそれは、
メソアメリカの文化の一つ、
メシカ(アステカ)の信仰心に端を発するんです。
じゃあ、
メソアメリカの“トナンツィン”と、
ヨーロッパの“聖母グアダルーペ”は、
どこでどう繋がるのか。
次回をお楽しみに~。(笑)
メキシコとヨーロッパを繋げたものメキシコ発【キオテ通信】バックナンバーはこちら!
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