メキシコの伝統飲料「アトレ」の話

メキシコ在住20年、「メキシコの素顔を世界に!」 をモットーにリアルなメキシコをご案内しているメキシコ政府公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑功です。

忘れちゃいけないメキシコの大事な飲み物
「アトレ」はAtoleと書きます。
これもナワトル語が語源で、 Atolliから命名されています。
意味は“水っぽい”。
てことは完全に液体でない、つまりドロドロしているということです。
これはですね、 よく朝ごはんのときに飲まれます。
道端でタマルを売っていると、 ほぼ必ずアトレも売っています。

レストランでは殆ど見かけないですね・・・
全くない事はないですが、
あってもコーンスターチ、中には小麦を使う所もあるようで、 “元来の”レシピで造られることはほぼ無い? と思います。
その起源についてははっきり“分からない”のですが、 ヒトによるトウモロコシの“栽培”が始まり、 ニスタマリサスィオン(アルカリ処理)が発見され、 道具を使って擂られ、 加熱されて調理されるという今では当たり前の過程が、 ウン千年という時を経て、 人間の生活に定着していったのですね。
アトレも当然その過程の中に誕生しました。
繰り返しますが、 いつから飲み始められたのかは分かりませんが、 アステカで知られるメシカと接触したスペイン人によると 「苦いもの」だったそうです。
それもそのはず、 当時はまだ砂糖がなかったからですね。
本物のアトレ
どうやって作っていたのかというと、 アルカリ処理したトウモロコシを煮て、 挽いて、 練ります。
するとトルティジャにも使うマサというものになります。

それをお湯で溶いて、 液体が適当な粘度を持つまで煮ます。
かき混ぜないと下の方が焦げてしまうので、 ゆっくりとかき混ぜながら過熱を続けます。
以上です。(笑)
これが、 元来のアトレ。
これを、 アトレ・オリヒナル(Atole original) または、 アトレ・ブランコ(Atole blanco) といいます。
想像できると思いますが、 淡白な味ですね。
強いて言えば・・・おかゆの味。(笑)
これはスペイン人には好まれず、 何をしたかというと、 牛乳を混ぜるようになります。
今では、 水と牛乳半々で混ぜることが多いようです。
更には砂糖も。
いろんなアトレ
その一方で、 アトレは「貧乏人の飲み物」の象徴でした。
なぜならば、 当時はチョコラテ(カカオ飲料)が上流階級の飲みものでしたから。
今ではこんな事を言う人はいないですが、
「チョコラテを飲む不幸な貴族より、貧乏でも笑ってアトレを飲む貧乏人の方がいいわい!」
なんていうフレーズも一時流行ったとか。
今では一般庶民の飲み物として、 メキシコの人達の食生活に欠かすことの出来ないものとなっています。
今では?いろんなバージョンがあります。
フルーツ味、 米粉をつかったり、 さっき書いたようにコーンスターチを使ったり、 オートミールをいれたり、 地方各地によってもイロイロあります。

厳密には、 チャンプラドと チョコラテのアトレは違うのですが、 チャンプラド=チョコラテで通っています。
行った先々で、 「アトレありますかぁ~!?」 と探してみるのもイイですね。
これも旅の醍醐味です。
てなわけで、 メキシコの伝統的な飲み物アトレの話でした。 ぜひぜひお試しください~
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