真の【繁盛店】とは

この時代、ミシュランガイドやワールド50レストランなどの格付け機関によって毎年全世界の“優良レストラン”としてランキングされています。写真などを見ていると食べるのが勿体ないと思ってしまうほど洗練された盛り付けが目を引きますね。2018年は日本から3店が50位入りを果たしていました。そしてミシュランガイドでは、実は東京が三ツ星レストランの数が全世界の都市の中で最も多いそうです。

メキシコはと言いますと、昨年のThe World’s 50 Best Restaurantsで11位にキントニル(Quintonil)、13位にプジョル(Pujol)と2店もランクインしています。しかも高ランクです!

ぶっちゃけメキシコ料理って高級料理には似合わない(悪い意味ではなくて)と思っていて、どんなにお金がかかった内装のレストランよりも家庭のお母さんの素朴な味が一番という気がしていましたし、今もそれは変わりません。

キントニル(Quintonil)には行ったことがありますが、「おーこれが世界の料理かぁ!」と思った以外は特に印象は残っていません(苦笑)こんなこと言っていたらきっと嫌われるんでしょうねぇ・・・

蓼食う虫も好き好き、考え方には世界の人口分の考え方がある言われますが、味覚や食べ物の好みも同じなんだなぁと思います。僕は家の近所のファミレス(Casa de los abuelos)は多用しますし、外人なんかまず行かないエリアのポソレ(Pozole)屋にも行きます。道でタコス(Tacos)を立ち食いもします。それが僕の「ウマイ!」なんです。

東京の世田谷区経堂は、僕が3年ほど貧乏な学生生活を送っていた街なのですが、そこに【せい家】という醤油とんこつのラーメン屋さんがあります。その当時ワンコイン500円で食べられるということで、ほぼ毎週行っていました。今は500円に消費税が掛かりますが、15年間値上げナシですよ。この味が忘れられず、今も帰国の度に世田谷に遠回りしてでも食べに行くぐらいです。あの濃厚な醤油とんこつスープに太麺固めに油少な目でオーダーし、にんにくを2スプーンぐらい大量にいれて食べるのがたまらないんです!(喜)

だから、ファンの人には耳障りだと思いますけれど、ランキングほど適当なものはないと思うんです。「いいじゃん、自分でウマイと思うもの食えば」となってしまいます。車買う時だって、世界の販売台数を見て買うもの決めますか?ちょっと背伸びしてでも自分が乗りたい車を買うとおもいます。乗っているうちに愛着も沸いて来ちゃったりして。僕は以前、市場では低評価だったスズキのSX4という車に乗っていたのですが、7年10万キロも載ると、手放すときは泣きそうになりましたよ。(笑)

かなり前置きが長くなりましたが、メディアにでて超有名店になって大繁盛するのは当然ですが、そうじゃないお店もあるってことです。先日ケレタロ(Queretaro)のテキスキアパン(Tequisquiapan)のワインフェスタ(FNQV)に行く途中に、ある“”有名”バルバコア(Barbacoa)のレストランに行きました。バルバコアって羊の肉です。その名もバルバコア・サンティアゴ(Barbacoa Santiago)。高速道路脇の店の前には長蛇の列。店内はざっと500席ぐらいあるのでしょうか。かなり広い店です。

実は僕、羊肉は苦手なんです。(苦笑)紹介していおいてスミマセン。あの独特な匂いと味が、13年間トライし続けてもどうしても好きになれないのです。。。例えれば、日本食の納豆でしょうか。嫁に手を引かれて着席するや否や、早速バルバコアとコンソメ(Consome de Barbacoa・羊肉スープ/Consome de Polloと言ったらチキンコンソメ)を注文します。う~ん、若干あの匂いはあるものの、別の所の強烈臭がするものと比べたら格段にマイルドでした。(半喜)

バルバコアタコスとコンソメスープ

黒糖シナモンコーヒー(Cafe de Olla)。甘苦い味が、以外にも日本人の口に合わない⁉ 僕の大好物です。

で、最後に何が言いたいかっていうと、これが真の大繁盛店なんだな、と。宣伝もしていない、賞なんかあるわけない、長年に渡りメキシコの万人に受け入れられている、飾らずに適正価格、などなど。なかなかここまで自然発生的に大繁盛する大衆料理屋はないです。しかもメニューはほぼ羊肉だけ。両隣にもバルバコア屋はあるのですが、行列ができるのはここだけ。これってすごい。

トルティジャ(Tortilla)をつくるおばさんたち

蒸しあげた羊肉バルバコア。緑のものはマゲイ(Maguey)またはアガベ(Agave)の葉っぱ

 

ご来墨の際は是非お試しあれ~。