赤いパンツと黄色いパンツの習慣。(笑)
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
赤いパンツと黄色いパンツの習慣。(笑)
さてさて、
クリスマスも秒速5000万キロぐらいで過ぎ去り、
気付けば今年も残りあと3日。
スーパーに並ぶしめ飾りが占める棚の面積も、
来年への期待が膨らむの同じように、
徐々に広まっている、
ように見えるのは僕だけでしょうか。(笑笑)
☝コレ、
なったことがある方になら
分かって頂けると思いますが、
人間、極限状態になると
幻想が見えて来るんです。(苦笑)
お腹を空かし過ぎると、
永遠に続くかのように見えるハイウェイの森の中に、
レストランや店と思われる建物が見えてきたりとか、
時にはホテルだったり、
とにかくイロイロその時に必要なものが
幻想として現れるのです。(笑)
☝これはカナダで腹を空かしながら自転車旅行をしていた時の経験です。
そんな時には誰でも?ガン掛けに頼りたくなるものですネ。
科学的根拠がないゲン担ぎに心をゆだね、
この時期になると、
来る年が最高の年になるように願いたくなるのが人間の心情です。
そして時にそれは不思議な習慣として人々によって受け継がれます。
その一つがメキシコの大みそかのパンツの習慣。
この時期にはこんな風に赤・黄パンツを売り出す露店があちこちに見えます。
ちなみに基本、
これは女性だった(です)が(笑)
男性用も売っています。(苦笑)
これは今日メキシコの習慣ではありますが、
メキシコ生まれの習慣ではありません。
ヨーロッパにお住まいの方、
住まわれた方ならご存知ですね、きっと。
イタリアやスペインでも同じ習慣があります。
トレンド好きな日本の人にも、
既に知っている人も多かったりして?
もうやってます!?(笑)
来年何としても手に入れたいものによって、
大みそかに着用するパンツの色を変えるんです。
といっても、
基本赤か黄色です。
他にも緑や白、
黒やピンクなどありますが、
基本赤か黄。
赤は「愛」です。(笑)
来年、
情熱的な愛を何としても得たい人。
ぜひ今年の大みそかは赤パンツで過ごしましょう!(笑)
で、なんで赤なのかというと、
時代は遡る事ヨーロッパの中世。
キリスト教がローマ帝国を支配し始めた3世紀頃から
ルネサンスが始める前のヨーロッパです。
当時、赤色の衣服は身につける事が禁止されていたとか。
理由は赤色は血液の色。
その一方で、
赤は生命の象徴でもありました。
この時期(冬)寒く乾燥しています。
愛が枯渇状態にあると心も寒くなりますね~。(苦笑)
そんな「寒く乾燥しきった」冬に赤色がもたらすヴァイタリティ(生命)が、
乾燥しきった大地=乾燥しきった「愛」に活力をもたらす、
と考えられた(ている)そうです。
だから赤。
で、黄色はと言うと、
メキシコではおカネ。(笑)
なんで黄色がおカネと紐づいているのかちょっと良く分からないのですが、
メキシコではそう考えられています。
でもです、
この習慣の元の元では中国だとか。
でもそのゲンの意味合いは少し違い、
アジアでは黄色=幸運、
だった(だ)そうです。
てなわけで、
熱~い「愛」に燃えたい女性は赤、
「カネ命」という女性は黄色のパンツをどうぞ。(笑)
でも一つ条件があります。
誰かからの「贈り物」であること。
欲張って、自分で重ね着しちゃダメですよ~(笑)
#MexicoCentralTours
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