ワンランク上のあなたへ、メキシコシティを旅する意味。
メキシコ在住16年目、
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あなたの想像以上にスゴイ場所、それがメキシコシティです。
👆タクバ通り
メキシコと言えば・・・
真っ先に思い浮かぶのがカンクンなどのリゾート、
サン・ミゲル・デ・アジェンデなどの、
景観がかわいらしい町、
テオティワカンやチチェンイッツァなどの遺跡ですね。
その次ぐらいに来るのが、
メキシコの首都、
メキシコシティです。
旅行者各々にはそれぞれの旅の目的があるでしょう。
有名な観光地へ「巡礼」する旅行も一つの旅行のカタチ。
それはそれぞれなので良いとして、
もうワンランク「上」のメキシコ旅行をしたい方へのご提案です。(笑)
たかが一国の首都、
たかが大都市、
たかがシティーツアー、
これ👆が普通の視点なんですが、
ワンランク上の旅行者はこの視点を少し変えるんです。
そうすると、あら不思議。
その場所が全く別世界のように見え始めす。(ホントに)
メキシコシティ中心部の見どころ。
メキシコシティというのはメキシコの首都で、
特にその中心部、
歴史地区はソチミルコと一緒に世界遺産に指定されていて、
特に17、18、19世紀と20世紀初頭に建造された美しい建造物を目にすることができます。
これらの建造物については、
またいつか少し書きたいと思いますが、
特に今日のメキシコがスペインの植民地時代、
つまり17-18世紀の芸術の流れはバロックでした。
その語源は「歪んだ真珠」を意味するポルトガル語から、
Berruecoというスペイン語になり、
それがのちにBarroco(バロコ)になりました。
日本語ではバロックですが、
現地ではバロコとなります。
メキシコの建築では、
バロック期は正式には1625~1775までとされていますが、
もちろんその前後の建造物にもバロックが見られる場合もあります。
芸術や建造物にご興味がある方でしたら、
メキシコシティだけで何日も楽しむことができるほど、
芸術的な建造物が多いのが特徴の町です。
メキシコシティ中心部歴史地区だけでも、
宗教的建造物だけでも70以上あります。
一方で、
こういった建造物は主に宗教的なものが多く、
中には聖人の像がいくつも存在するなど、
それらを理解するのはかなり大変なことです。
とりわけ日本の人はキリスト教の知識には乏しく、
知識に乏しければその重要性を理解すのは容易くありません。
「視点を変える」とは。
というわけでして、
ここで僕の提案です。(笑)
主な教会建築などを見て頂きましたら、
今度はですね、
歴史のある一点に注目して、
その現場で自分が当時その瞬間にいるかのように、
「What if」で考えて頂きたいんです。
(もし~なら)
これができると、
メキシコ各地、
特に遺跡やここメキシコシティの観光が数億倍意味あるものになります。
👇その例がここ。
はい、見たところただの草むらですね~。(苦笑)
ちなみに僕はココに1時間ぐらい立ち竦んでいました。(苦笑)
なんでって、
ココがオルメカ発祥の地だから。
サン・ロレンソ(San Lorenzo)といいます。
紀元前1800年頃の話。
ここからメキシコシティで発展した
アステカで知られるメシカ帝国までの3000年以上に渡って継承される、
数々の文化的要素が生まれることになるのです。
この地無くしてメソアメリカ文明は語れない。
もしかしたらテオティワカンのでっかい太陽のピラミッド、月のピラミッドもなかった!?(笑)
そんなことを考えると、
もの凄いその歴史というか時間の重さを感じるわけです。
で、これをメキシコシティに置き換えるとこうです。
「もし、1519年にスペイン人がココに来ていなかったらどうなっていただろうか?」
「もし、第6の太陽の神話が1年早かったら?」
「もし、モクテスマ2世率いるメシカがスペイン人を叩き潰していたら?」
「もし、モクテスマ2世が捕えられていなかったら?」
「もし、スペインではなくて大英帝国が一足早かったら?」
「もし、天然痘が入り込んでいなかったら?」
「もし、クィトラワクが6月30日の夜にスペイン人を追いかけていたら?」
「もし、メシカとスペイン人とトラスカルテカ族が同盟を結べていたら?」
「もし、メシカとプレペチャが同盟を結んでいたら?」
「そもそも、ここでコルテスが泣いたのは本当か作り話か?」
などなどなどなど、
今更これらの「もし」に対する解が見つかっても、
現実は何一つ変わらないのですが、(苦笑)
これを考えることってとってもロマンチックで、
遺跡や歴史的な場所い行く大きな意味でもあるんですね。
ただ「有名」ではなくて。
なぜならば、
1519年~1521年に起こった出来事って、
今日のアメリカ大陸の基盤になっているからなんです。
つまり、極端な話、
上記のどれかについて反対の事が起こっていたら、
今頃メキシコをはじめラテンアメリカ諸国では、
ほぼ全域で英語が話されていたかもしれません。
カトリックではなくプロテスタントだったかもしれません。
より多くのメソアメリカの文化について解明できたかもしれません。
いえいえ、
もしかしたらメシカやマヤ、サポテカなんていう独立国が誕生していたり?
はたまたメソアメリカ合衆国なんてものもあったり?
そしてその圏内での共通言語はナワトル語だったり?
こんな風に、
限りなく想像を膨らませることができます。
ここで大事なのは、
全くの想像ではなくて、
「現実に起こりえたこと」なんです。
まさにココ、メキシコシティの中心部で。
実際に歩いて、自分の頭と心で光景を思い描いてください。
ここにガイドブックは必要ありません。(笑)
もちろんお客様のご希望次第ですが、
お客様には、
この1519年~1521年におこった、
一連の超歴史的な場所を、
実際に歩いて、
実際に当時の様子を感じて頂くというご案内もさせて頂いています。
その後に、
国立人類博物館にある実物を見て頂くと、
インパクトは100億倍になります。
「ココがアメリカ大陸における歴史の転換期」
「ココがなかったら今日のメキシコ、ラテンアメリカはなかった」
「ココから今日のアメリカ大陸のヨーロッパ化が始まった」
という視点でこのメキシコシティという町を見て頂くと、
より一層メキシコシティを観光される意味が強まります。
ぜひぜひ、
そんな歴史的インパクトが大きすぎるメキシコシティ、
感じて下さい。(笑)
では~
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