コロナ:4月12日/メキシコの失業率って?

コロナウイルスの現状:4月12日現在

上の曲線が感染者数

下の棒グラフが死者数

感染者:4,661(前日比+442)

感染疑い:8,697(前日比-1,286)

死者:296(前日比+23)

実際の感染者数はこの約8.2倍とみられています。

よって実際は32,000人以上が感染している可能性が高いとのことです。

 

失業者数や失業率って、

雇用情勢や景気を示す重要指標ですね。

実はこの指標って、

無いことはないのですが、

メキシコであまり耳目に入って来ないのです。

一応3.2%という数字が出ていますが、

あまりあてにならない指標でもあります。

理由は、

納税者登録を行っていない、

非正規の労働者数が、

労働力人口の約55%にも達するからです。

例えば、

タコスの屋台のおじさんは、

毎晩タコスを売って生計を立てています。

でも、

税金も払っていなければ、

納税者登録ももちろんしていません。

あとは、

テオティワカンなどの“遺跡”のガイドさん。

正式にはちゃんとガイド養成学校にいって、

試験も全15科目全部パスして、

語学の試験も通って、

人命救助の講習も受けた上で、

納税者登録を行い、

ようやくライセンスが取れるのですが、

残念ながら多くの“ガイド”さんは無資格なのです。

支払いは現金なので、

税務署の目に触れる事もなく、

彼らの懐に直行するのです。

詳しい事はココでは書きませんが、

イロイロあるのです、メキシコでは。。。

 

政府の発表によると、

3月後半の正規雇用だった人の失業者数は20万人弱、

4月の一週目は15万人弱。

納税者登録しているのが2000万人ぐらいですので、

約1.7%の雇用が喪失したことになります。

そういった非正規の人ももちろん、

この状況は仕事は出来ず収入はありません。

メキシコの労働力人口は約4500万人、

メキシコの非正規労働者はや約55%の約2500万人。

この人たちの大半が“職”を失ったと考えると、

もの凄い失業率になりますね。(痛)

しかも、

観光地などのホテルやレストランで働く人たちは、

一応税務登録はしてある場合もありますが、

その場合であっても、

正規に給料として受け取るのは最低賃金で、

収入の大半をチップに頼っている人が多いです。

そういった人たちも、

もちろん収入は限りなくゼロに近いはずです。

 

今日の政府の発表では、

詳しい対象者はまだ名言されていませんが

“経済的弱者”に対して一週間2000円ぐらいの補助金を出すとのことです。