教科書に載らないメキシコの可愛いスペイン語。
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
メキシコのスペイン語は可愛らしんです。
日本の「オモテナシ」の文化は世界でも有名?ですが、
意外にもメキシコもなんですヨ。(笑)
(?とするのは、過去に日本を嫁と旅行した時に、
冷遇された経験が幾つかあるので、
現代日本のオモテナシに疑問が出た次第)
家での食事やパーティーなどに呼ばれれば、
そう感じざるを得ません。
あとは、
日本にも通じる事でもありますが、
NOという時に、
直球で返答せず、
遠回しでNOを伝えようとしたり、
頼み事をするときに相手の心境を過度に慮ったり。
各国、各文化、
程度に差はあるものの、
日本やメキシコだけでなく、
どこでもそうすることはあると思いますが、
ことメキシコでは、
それが顕著に表れるケースが多いんです。
例を挙げると、
一つはNOをNOと言わない。
これには大分やられてきました。(苦笑)
出来ないことを、
「出来ない」
と言えばいいのに、
NOと言わずに、
「YES」
というんです。
それで、
「やらない」
んですね。
今となっては、
限りなく100%に近い確率で見抜く事はできますが、(苦笑)
これが仕事絡みになってくると、
「おいっ、そろそろ頼むよぉ・・・」
と何度思ったことか。
「おまえ、やるといったならやれよ・・・」
と何度打ちひしがれたことか。(笑笑)
あと参ったのは、
気があった女の子(嫁と出会う前)をデートに誘う時。
嫌なら「す、す、すみません・・・無理です」
と言ってくれればいいのに、
ウマァくはぐらかされるんですよねぇ・・・(苦笑)
☝自分がダメ男だったからでしょう(苦)
でも、
ちゃんと返事はくれるんです。
他の友達と一緒に出掛ける時も、
近めで話してくれるし、
一緒にダンスもしてくれる。
しかも向こうから誘ってくれるんですよ!
もう僕の頭の中は洗濯機状態。(XoX)
「脈アリ、脈ナシどっちだよ!」
と。
まっ、
きっと手のひらでコロコロ転がされていたのでしょうけれど。(苦笑)
二つ目はですね、
名詞や形容詞の語尾を変形させて、
元の“サイズ”よりも一段も二段も小さい意味合いにするんです。
どういうことかというと、、、
例を出した方が早いですね。
「ちょっと・少し」を「ウン・ポコ」といいます。
これを一段下げて「ウン・ポキト」というと、
「少し」よりも「より少し」となり、
さらにもう一段下げて「ウン・ポキキト」というと、
「より更に少し」という意味合いになります。(笑)
更には、
「ウン・ポキキキィト」なんて言ったりして。(笑笑)
あとは、
例えばコーヒー。
「ウン・カフェ、ポルファヴォール」というと、
コーヒー一杯下さい、で正しいのですが、
「ウン・カフェスィト、ポルファヴォール」というと、
ちょっと愛嬌が出るんです。(笑)
「我が家です。」という場合、
「ミ・カサ」と言うのは真っ当で、
そこを敢えて、
「ミ・カスィタ」というと、
柔らかみが出るんです。
プレゼントは、
「レガロ」ですが、
そこをワザと「ウン・レガリト・パラ・ティ」
(はい、プレゼントでぇす)
というと、
一種の愛情表現にもなります。
スペイン人達に入植され、
虐げられた歴史がありますから、
一般的に、「見くびられたが故の恥ずかしさ」から、
このような表現をするのだと考えれていますが、
別の説があるのです。
それはナワトル語に由来するもので、
ナワトル語ではそういった「意図なしに」、
元々の単語にすでに小規模化する形が使われていたそうです。
布教が大義名分でメソアメリカに乗り込んできたスペイン人は、
スペイン語が分からない地元の人達と意思疎通するために、
ナワトル語をはじめとする現地の言語を習得する必要がありました。
その逆も然り、
現地の人達も、
スペイン人たちにカタコトのスペイン語で意思疎通を試みます。
そこで、
ナワトル語で“多用”されていた名詞・形容詞の「小規模化」が、
徐々にスペイン語にも移っていったと考えられています。
ちなみに僕の名前はKo(コウ)ですが、
仲良くなるとKocito(コスィト)と呼ばれます。(笑)
主に女性陣から。(笑笑笑)
ちなみにユカタン料理にコズィトというのがありますが、
あれはCodzitoと書きますのでちょいと違います。
現地の人達と交流される際、
どうぞこのカタチを使って愛情表現してみて下さい。(笑)
#MexicoCentralTours
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