「悪ふざけ」すると大変です。絶対にやめましょ~。(1/2)
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育児期間中につき、
投稿が断続的になっております~。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
その「一歩」は確実に損傷を与えています。
👆チチェンのエル・カスティジョ
チチェンイッツァの悪夢
今世界はカタールワールドカップでもちきりですが、
メキシコではこんな動画が出回ってます。
なにやら群衆ができてザワザワしてます。
どうやらひどく怒っているようで、
中央の女性に対して罵声を浴びせたり水をぶっかけたり、
終いには髪を引っ張ったり。
👇動画(苦手な方はスルーしてください)
An angry mob almost lynched a tourist who climbed without permission the steps of the Castillo de #Kukulcán, one of the new seven wonders of the modern world located in the archaeological zone of #ChichénItzá, in #Mexico. pic.twitter.com/h7H2sfzQf7
— MercoPress (@MercoPressNews) November 22, 2022
散々です。
この現場、
どこかご存じの方も多いと思います。
はい、
ユカタン半島北部にあるチチェンイッツァ遺跡と言う場所。
今年2022年に最も多くの観光客が訪れている、
メキシコを代表する観光地で、
世界遺産でもあるマヤの遺跡です。
旅行者のお目当ては当然El Castilloと呼ばれる主要建造物。
しっかりと太陽の方角と、
周囲の建造物に方角を合わせて建てられ、
春分・秋分の日にはあの有名な、
「ククルカンの降臨」と呼ばれる、
光と影が織りなす現象を目当てに、
毎年多くの観光客が訪れる場所です。
👇ククルカンの降臨(ちっちゃくてごめんなさい)
そんなメキシコの一大観光地で起こった今回のハプニング。
一人の女性が、
2008年から登頂が禁止されているピラミッドに登ったんです。
これまでにも、
悪ふざけで上る人が出た現場。
またしてもルール破りが起きてしまいました。
しかも上のほうでふざけた様子で踊る姿が。
この愚行に対して群衆がこの女性を虐げたということ。
なんでピラミッドに登ってはダメ?
まあでも、
この群衆だって、
本気でメキシコの遺産を守ろうと思っているわけではなく、
周りに乗じて「やっちゃえ~」と、
水かけ&罵声行為に及んだと思います。
だから僕はどっちの行為も肯定しません。
SNSで出回った動画のコメント欄を斜め読みすると、
特に英語のコメントで、
「なんで悪い?」とか
「なんで登っちゃだめ?」
「どうせ復元でしょ?」
「テオティワカンは登れてなぜチチェンはダメ?」
というようなコメント多い様子。
登頂が禁止された理由は、
「遺産の保護」。
ちなみにですね、
テオティワカンも登頂できません。(笑)
ちょうどコロナから登頂が禁止されているんですが、
コロナが終わりかけている今でも、
登頂を解禁する気配はありません。
ガイドの僕的には「登頂禁止」は嬉しいんです。(苦笑)
やっぱり、
人類の遺産あってこその観光というのが大大大前提としてあるので、
「遺産を傷める」という事実がある以上、
それはもはや「観光」とは呼べないんです。
観光資源あっての観光です
旅行者の方々はそんなこと知ったこっちゃないのかもしれませんが、
僕ら観光業従事する人達、
まして観光による歳入の割合が高いメキシコのような国は、
「遺産の損傷」というのは死活問題なんです。
昨今「持続可能性」とか「持続可能な観光」というのが盛んに叫ばれていますが、
「ピラミッドに無暗に登らない」
「遺産を傷めない」
というのも立派な「持続可能な観光」なんです。
でもそうですよね。
ピラミッドは外観は石造りでどっしりして見えますから。
少しぐらい登ったって平気平気~と思われるのも当然です。
でも太陽のピラミッドの中は小石で砂利なんですよね。
月のピラミッドやチチェンのエル・カスティジョのように、
階層式になっていると、
更に損傷が出やすくなります。
あなたのその一歩が・・・
たとえ0.000001ミリ(0.001ミクロン)であっても、
確実に損傷を与えているんです。
それが年間500万人近い人たちが、
あなたと同じその場所をバタバタと踏みつけます。
僕の計算機の性能上これ以上の計算はできないのですが、(苦笑)
たとえば各々が0.000001ミリの損傷を同じ場所に与え続ければ1年で5ミリ、
100年で500ミリ=50センチも沈む、
或いは石材が削れるんです。
0.001ミクロンて計算機だとこれ以上計算できないんですが、(苦笑)
仮に0を一個足したとしても、
100年で5センチ沈みます。
それが各段で起こったらどうなることでしょう?
遺跡はテーマパークじゃない
2019年ぐらいかその前から、
「太陽のピラミッド」は、
「近々登頂禁止になる」っていう噂が出てたんです。
もちろんその理由は「文化財の保護」。
たしかに上からの景色は良いんですが、
なんで頑丈そうに見えて損傷がでるのかというと、
そもそも一般的に「ピラミッド」と呼ばれる建造物は、
大勢の人達が頻繁に登る用に造られていないんですよね・・・
というのも、
メキシコの「ピラミッド」と呼ばれものは宗教的建造物。
展望台じゃありません。(苦笑)
当然、
手を広げて「パワー!」とやる
パワースポットでもありません。(苦笑)
もちろん、
UFOの見物場所であるわけがありません。(苦苦笑)
続きは次回に~
2/2メキシコ発【キオテ通信】バックナンバーはこちら!
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