68年のトラテロルコから54年。境界線が分かれば皆平和だよね、の巻(2/2)


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育児期間中につき、

投稿が断続的になっております~。

落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。

 

なんだかんだ言っても、今の日本て平和?

手前に遺跡が広がり背後に教会、その背後に近代的な団地が建つ

👆1968年の虐殺現場になったトラテロルコの遺跡、その後方にカトリックの教会、さらにその後ろに団地のチワワ棟

 

前回の続きです~

前編

 

PRI一党支配の71年間

このメキシコ学生運動、

世界の学生運動の流れの乗っかったというのもありますが、

1968年に突然始まったものではなく、

その約20年前、

1942年頃から、

沸々と政治に対する不満が出ていたようです。

 

というのも、

当時の与党はPRI(Partido Revolucionario Institucional=制度的革命党)。

その前身のPNR(Partido Nacional Revolucionario=国民革命党)、

PRM(Partido Revolucionario Mexicano=メキシコ革命党)を経て、

1929年のPNR党発足時から約30年も、

一党支配体制が続いていて、

「そろそろ勘弁してよ」

という世論が盛り上がり、

オリンピックも相まって、

一気に爆発したというのが背景にあるようす。

ちなみにPRI党の一党支配はこの事件後32年、

2000年まで計71年も続きます。

 

様々な社会的要因が折り重なった結果で、

特定のものを「原因」とすることは難しいですが、

学生の要求は主に二つ。

 

  • PRI一党による権威主義・支配の排除
  • 学生の権利・自由の保障

 

大学って、

日本や他のどこの国であっても、

学問の府として、

国に干渉されるべきじゃない、

「聖域」のような場所であるハズ。

それに関わらず国による干渉が発生し、

大学はストとデモを行います。

これにまた国が暴力で応酬、

それに今度は共産主義を掲げる学生も加わり、

と言う風に、

どんどん雪だるま式に不満と怒りが増幅していったのでした。

 

当時の大統領はグスタボ・ディアス・オルダス(Gustavo Diaz Ordaz)👇、

この事件最大の黒幕とされます。

もう一人“犯人”がいて、

昔の日本の内務省のような機関、

今は総務省のような?機関である内務省の大臣だったルイス・エチェベリア(Luis Echeverria)。

👇1975年のエリザベス女王来墨時のルイス・エチェベリア(右)

ルイス・エチェベリアは今年7月に100歳でこの世を去った人物で、

後に大統領を務めた人物でもあり、

先月に亡くなったエリザベス女王の1975年の来墨時にも杯を交わしています👇

👆この両氏が同じ年に、

たった2ヵ月違いでこの世を去るとは、

誰が想像したでしょう。

 

👆の二人の写真、

いや~これ、

このトラテロルコ虐殺の被害者やその遺族はどう感じるのでしょう。

虐殺事件の7年後ですから。

 

平和のためのオリンピック?

平和の祭典「オリンピック」開催のために、

デモを鎮静化する必要があったのであれば本末転倒。

決して虐殺を正当化する理由にはなりません。

あたりまえですが。

 

華やかな祭典の裏にある負の現実。

そいえば、

ネットフリックスにもありますよね、

米倉涼子さん主演のThe Journalist。

東京五輪の裏側の黒いお金の話。

登場人物名や名称は変えてありますが、

一目で森友学園問題のものとわかります。(沈)

 

はぁ~・・・

なんかこの話題を書くと憂鬱になります。(苦笑)

 

今となりに子供がいるんですが、

人っていつから「悪」くなるんですかね、

って、うちの妻というか嫁と言うか女房と話をしていました。(苦笑)

 

どんな酷いことをした凶悪人間だって、

純粋無垢なかわいらしい時があったはず。

善と悪、

どこかに境界線があるんでしょうかねぇ。

 

雑談

境界線で思い出しました。

話はちょっとズレますが、(苦笑)

珍しい研究に贈られるイグノーベル賞というのがあって、

松崎元さんという千葉工業大学の教授が受賞したそうです。

何が評価されたのかというと、

「つまみを回す効率」

という研究。

 

つまみってあの昔のテレビのチャンネルとか、

音量の上げ下げに使う、

丸くて回すヤツ。

今の「若い」人達は知らないと思いますが、(苦笑)

僕が子供の頃(1980年代生まれ)は、

テレビのチャンネルといえばガチャガチャガチャっと捻って変えるものでした。

👇我が家にあったテレビと同型と思われる

直径何センチだと指二本を使うとかあるんですが、

一体何センチ、いや何ミリ以上だと指3本なのか、4本なのか、あるいは5本なのか、

っていう「境目」についての研究だそうです。

人とモノとの関わりの研究に、

人間工学という学問があるようです。

 

たしかにそうですよね。

僕らは常日頃、

たとえば簡単に陽と陰に分けたがりますが、

一体どこから真逆の性質、

或いは数字が一つ繰り上がるのか、

結論がない哲学のようなもののような気もします。

 

「バカ!」っていわれたら、

どこからがバカでどこからがバカじゃないのか。(苦笑)

天才とバカは紙一重っていわれますし~。

 

てなんでこんなこと書いてるんでしたっけ。(苦笑)

 

てなわけでして、

最後の雑談は近辺にします。

陽気なメキシコの裏にある、

暗いお話でした。

 

ではまた。

 

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