あの“アステカカレンダー”は、実はカレンダーではなかった!?(笑)


 

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メキシコ在住16年目、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

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いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、

公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

今日も呑気にメキシコから書いています~

 

あの“アステカカレンダー”は、実はカレンダーではなかった!?(笑)

 

メキシコにいらしたことがある方、

国立人類歴史博物館に行かれた方であれば、

一度は目にした事があるでしょうか?

 

あの、デッカイ丸い“石”です。

☝☝☝これです(国立人類学博物館にある本物です)

 

直径は3.6m、

重さ24トンもあるんですよ~。

 

メキシコに行きたい!

とお考えになられる方であれば、

とりあえずガイドブックを購入され、

とりあえず目玉の一つである国立人類博物館のページを見られると思います。

 

そこに漏れなく紹介されている

“アステカカレンダー”

というのがこれです。

 

実はこれ、

“カレンダー”ではないんです。(笑笑笑)

 

ガイドブックでは、

「このカレンダーを元に労働し・・・」

なんて最もらしく書いてあるんですが、

実は違うんですね~・・・

 

あの、

一つお断りしておきますが、

ガイドブックを信じたければ信じて頂いても結構ですよ。(苦笑)

 

信じる・信じない論になると終わりのない不毛な議論になるので、

僕はそういう議論には関わらないようにしております。

 

そこはご旅行される皆さんの「自由」、

でも「自己責任」でお願いしますネ。

 

とても有難いんですが、

たまにお客様でいらっしゃるんです。

ウィキペディアなどを下に「反論」される方が。(沈)

 

何回か書いて来たと思いますが、

僕の参考資料は、

メキシコのガイド学校と政府機関発行の資料という、

公式機関の一次情報が大原則です。

 

たまにその他の一部の雑誌も読んだりしますが、

補足的な場合ですね。

 

それでもご自身の情報源が正しいと仰られる場合は、

「どうぞご自由に」となります。(苦笑)

 

僕は学者ではありませんので。(苦笑)

 

公式一次情報が言っている事を、

そのまま書いたり話したりしているだけで御座います。

(僕の理解が誤っている場合にはお詫びしますが・・・)

 

話がそれました。

それでこの「太陽の石」の表面に1日を示す“記号”が20個あり、

当時メシカ(アステカ)族が使っていた暦と一致する為、

“カレンダー”

と思われていたんです。

 

👆カレンダーと思われていたことは事実のようですね。(笑)

 

じゃあ、

カレンダーではないなら何なのかというと・・・

 

“生贄の石”

なのです。

 

これを考古学では、

テマラカトゥル

(temalacatl)

といいます。

 

ナワトル語です。

 

通称“太陽の石”

(La Piedra del Sol)

と呼ばれています。

 

なぜ“生贄”に使われていたのかが解るのかと言うと、

石板の表面から得られた血液反応です。

 

👆これが考古学です。

考古学はサイエンス。

たんなる“推測”じゃないんですね。

 

更には、

血液の他に色素も解りました。

 

赤と黄色を基調としたもです。

☝☝☝こんな感じです。(出典:MNA)

 

“生贄の石”

については、

これ以外にもあるんですね。

 

例えばティソック(Tizoc)

というものですが、

これも国立人類博物館で見ることができます。

☝☝☝生贄の石ティソック(Tizoc)相手の頭に何かを刺している動作に見えるレリーフ。

 

今回の“太陽の石”は、

非常に“謎”が多い遺物で、

今でも多くの推論が存在するので、

何が正しいのか、

ということは、

実際のところ

まだ“分かり兼ねる”

のです。

 

僕は公式の資料から情報を得ているのですが、

それらの資料でさえ、

様々な“憶測”が出て来るんですね。

 

それらによると、

この太陽の石は、

当初の計画では、

ティソックのような、

もっと厚みがある生贄の石になる筈だったそうです。

それが途中で亀裂が生じたため、

今の形になったとされます。

 

つまり、

“未完成”

なんです。

 

未完成にも関わらず、

「春の重要な行事」で行われる、

人身生贄の儀式で使われていた

と考えられています。

 

その春の重要な儀式というのは、

tlacaxipehualiztli

トゥラカシペワリストゥリ

(知らなくても大丈夫です 笑)

と言って、

トウモロコシの作付けに先だって行われる行事でした。

 

トウモロコシの栽培時期は、

お米と同じで、

春に植えて秋に収穫です(した)。

上記のイベントは3月の春分を挟む前後5日~24日に行われていました。

 

それでその太陽の石、

現在は博物館で縦に置かれてますが、

実際は水平に置かれていて、

その上で捕虜の戦士が生贄にされていたんです。

2人の戦士がこの上で戦わされたのです。

まさにグラディエーター。

☝☝☝こんな感じで、四角い台座の上に置かれていたと推測されています
出典:Arqueología mexicana
https://arqueologiamexicana.mx/mexico-antiguo/el-emperador-y-el-cosmos-nueva-mirada-la-piedra-del-sol

☝☝☝スペイン人修道士ディエゴが描いた生贄の儀式の模様
左の人の足元にあるのが生贄の石

 

この石板は、

まだスペインの植民地時代の1790年12月17日に、

今のソカロ広場の南東の部分で見つかりました。

ちょうど広場を整備している時に作業員が、

うつ伏せに埋もれている太陽の石を発見したんです。

 

ガイドブックには、

「捨てられた」

とされていますが、

「隠された」

と言う方が正確です。

 

その理由は、

表面に保護の目的で?塗られたと思われる、

炭または砂が付着していたのです。

 

虐殺か何かの“事件”の生存者が、

元の場所から抜き取り、

その場所に埋めたと考えられています。

その元の場所と言うのは正確には解っていません。

 

それ以降、

スペイン植民地政府の宮殿に置かれ、

その後は何と、

メキシコシティのメトロポリタン大聖堂の

左の壁に設置され、

風雨にさらされ続けた上、

1847年にメキシコに侵略してきた米兵の“遊び道具”となっていました。(怒)

 

1885年にようやく博物館に移動されます。

 

次回は、

各パーツが何を意味するのか、

というのを解説してみたいと思います。

そうすると、

なんで「太陽」なのか、

も分かるでしょう。(笑)

 

国立人類博物館は広大です。

👆人類博物館。手前は草むらじゃなくて(苦笑)チナンパを模しています。

 

今現在、

まだ世界一の大きさの考古博物館です。

“まだ”というのは、

今年末にオープン予定のエジプトのGrand Egyptioan Museumが、

世界最大となるため。

じっくり見ると1日あっても足りない上、

結構疲れます。(汗笑)

 

半日(4~5時間)でも、

頭と体、かなり疲れます。(苦笑)

 

効率良く且つよりご理解頂くには、

やはり少しでも事前の予習はされた方がいいでしょ~。

 

大目玉のこの「太陽の石」だって、

今日の内容を知っているか知らないかで、

現物をご覧頂いた時のインパクトは、

5000万光年ぐらい差が出てきます。

 

僕にお任せ頂ければ、

無料で予習もお手伝いさせて頂きますのでご安心を~(笑)

 

ではまた明日~

 

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