メキシコのクリスマスは本物です。ポサダの話・後編

ロゴ,メキシコ,観光,ツアー,ガイド

 

世にある旅行や海外生活について、

ほぼ毎日行き当たりばったりに、

メキシコ現地から好き勝手に書いている、

ゆるすぎるメキシコブログ【キオテ通信】です。

 

成田から直行便でたったの12時間、

2024年の春休み旅行、GW(ゴールデンウィーク)、夏休み、そして年末年始の海外旅行はメキシコへ!

 

メキシコ在住約20年のメキシコ政府認定メキシコガイド兼ドライバーが、

複雑で広大なメキシコを、

【お得】で【楽】で【濃厚】完全プライベート日本語ツアーで、

数々の遺跡からグルメ、各地の見所、そして雄大なメキシコの山まで、

尽きる事のないメキシコの魅力をお得にご案内しております!

 

前回の続きです。前編はこちら~👇

メキシコのクリスマスの習慣ポサダとは。前編

メキシコのクリスマスは本物です。

👆ニィニョ・ディオス、神の子という意味です。

メキシコのボーナス「アグィナルド」の由来

ピニャタやアメリカ大陸最初のクリスマスの所でも書きましたが、

ある司教がキリストさんの生誕を祝うクリスマスの前に、

特別なミサの期間を設けました。

 

このミサをアグィナルドのミサと言うのですが、

アグィナルド(aguinaldo)と言うのはクリスマスプレゼント

 

このミサでは、

キリストさんがベツレヘム(現パレスティナ)で生まれるまでの様子を「劇」にして、

現地の人達にみせたのです。

 

もちろん布教の為に・・・

この「劇」をパストレラス(Pastorelas)

というのですが、

現代でもこの時期になると公共の場所で観ることができます。

 

「来場者」にはお菓子などの「プレゼント」が渡されました。

これを「アグィナルド」と呼んでいたわけです。

 

現代では、

「アグィナルドは冬のボーナス」という金銭的な意味で使われますが、(苦笑)

元々はココが原点なんですねぇ。

 

ちなみに、

現代メキシコの企業は最低でも給与の半月分を、

アグィナルド(ボーナス)として、

従業員に支払わないといけないと法律で決められています。

 

現代のポサダ

それでこの「アグィナルドのミサ」という習慣、

メキシコが独立した1821年以降に廃れてしまいます。

 

一時はほぼ完全に消滅、

という状態になったようですが、

一部の熱心な信者が復活させたようです。

 

でも教会の外でのミサではなく、

自宅で行うようになります。

 

これが現代のポサダの始まりです。

 

時の経過とともに、

各地で形に若干の違いはあるものの、

本質的な特徴、

例えばポンチェ(フルーツを煮た甘酸っぱい飲み物)や

「ポサダを頼む歌」だったり、

料理で来客をもてなしたり、

ピニャタをしたり、

というコンセプトはどこも同じ。

 

確かに、

もともとマリアさんとホセ(ジョセフ)さんが、

ユダヤ人王ヘロデによる神の子キリストの暗殺を恐れ、

9日間に渡って泊まる場所を探し歩いた期間を象徴する習慣ですから、

その本質的な部分は変容しません。

 

ポサダはどんな風に事が進むのかというと、

ある時間になると、

参加者(基本的に地元の人達)は2つのグループに分かれます。

一つのグループは会場となる家の扉の内側、

もう一方は外側です。

 

扉は閉めたまま。

 

外側のグループ(マリアとジョセフ)から、

「ポサダを頼む歌」を歌い始めます。

その歌(Canto para pedir posada)は先日ご紹介したものです。

こちら☟

【ポサダの歌】メキシコのクリスマス

 

それに応える形で、

今度は内側のグループ(民家の主)が歌います。

 

5番までの歌詞を終えると、

内側のグループは扉を開けます。

 

「どうぞお泊まり下さい」

というサインで皆で家の中に入ります。

☟ポサダの歌

 

これがポサダの本質的な部分です。

 

そのあとは、

その「好意」を祝うパーティーが始まります。

 

近所の人達との交流も生まれます

基本的にはモレなどの料理と、

あとはポンチェやチョコラテ(チョコレート)などで、

来客をもてなします。

👇モレとポンチェ

そのあとにあのピニャタが始まります。

 

こんな感じでポサダは進むのですが、

もちろん、

現代は「布教」のためではないですよね。

 

メキシコの人達は、

もちろんポサダの再現として重要視しますが、

それに加え、

家族やご近所さん、友人たちとの交流の時間としても、

大変貴重な習慣として捉えています。

 

残念ながら、

このような大がかりなポサダは、

特に都市部ではあまり見られなくなっています。

 

メキシコシティで有名な所では、

ソチミルコ近郊で、

僕も友達の家にお邪魔して、

このひと時を地元の人達と過ごします。

 

今年は“正式に”コロナ後初めてのクリスマスということもあり、

盛大に行われるでしょう。

僕らも招待状を頂きましたが、

帰国中のため行けず・・・

 

日本や他の外国では、

クリスマスは12月25日の一発だけですが、

メキシコは一足先に16日から既に始まっているのです。(笑)

 

次回は、

メキシコの12月25日で終わらないクリスマス

について書いてみます~(笑)

 

ではでは~

 

メキシコ発【キオテ通信】バックナンバーはこちら!

一番下に関連記事が表示されるようになりました~
画面を一番下👇👇👇までスクロール~

【お一人のお客様同士のライドシェア】

お得なキオテのライドシェア詳細はこちら

SNSにてメキシコの写真と動画を多数アップしています!

#MexicoCompleteTravel

20年近くメキシコの社会にどっぷり浸かり生活している私から見た「メキシコの素顔」を、文章、写真、動画でご紹介しております。

ぜひフォローをお願いします!

Facebook

Instagram

メキシコ旅行相談窓口

 

【人生のリバイバルコーチング事業】
私岩﨑はICF(インターナショナル・コーチング・フェデレーション)認定ライフコーチング業も営んでいます。
皆さんが一度限りの人生、限りある人生を有意義に生きられるようお手伝いさせて頂きます。
詳しくはこちらのホームページをご覧ください。

ラテン式人生のリバイバルコーチング事業はこちら