メシカの皇帝モクテスマの頭飾りの謎・前編
メキシコ在住20年、
「メキシコの素顔を世界に!」をモットーに、 広くて奥が深すぎるメキシコをわかりやすく案内しています、 メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コ功(こう)です。 ちょっと最近忙しすぎて・・・ ブログの投稿が何もできていないのですが、 これから動画もあわせて、 メキシコ現地から「生」の様子を、 観光色に色付けせず、 赤裸々にブログと動画>で伝えています~メシカの皇帝モクテスマの頭飾り
👆オーストリアにある本物
モクテスマ二世とはだれ?
なにそれ? だれ? と思われる方も多いでしょう。 「モクテスマ2世が頭につけていた飾り」 と言えば、 「お~聞いた事ある!」 という方も多いと思います。 それもそのはず、 モクテスマは、 アステカで知られるメシカ帝国の皇帝でした。 メキシコの考古学では、 トラトアニ(Tlatani)、 と呼ばれています。 エンペラーでも、 キングでも、 プレジデントでもない。(笑) なんでモクテスマ2世が知られているのかというと、 現在メキシコシティの中心部がある場所で、 アメリカ大陸で初めて、 そして強大なメシカ帝国の首長として、 スペイン人(ガイジン)を受け入れた人 だからです。 今から約505年前、 1519年11月8日の事。 世界史ではマゼランが世界一周に出かけた年。 日本史では信長の時代の少し前、 桶狭間の戦いの40年ぐらい前です。 👇ここがその現場
本物はメキシコにない・・・
で、このトカド(頭飾り)、 モクテスマまたはモクテスマを含むメシカのトラトアニ(首長)達が 頭につけていたと考えられる飾りなのです。 今日の話はと言いますと、、、 メキシコの人類博物館で見る事ができるのですが、 これ、レプリカなんです。 「ん!?じゃあ本物はどこに?」 はい、オーストリアです。 なんかまた面倒くさくなってきましたね。(苦笑) オーストリアですよ。 スペインでも、 フランスでも、 イギリスでも、 イタリアでもない、 オーストリア。 まだご紹介出来ていないのですが、 実はメキシコには帝国期が2度あったのです。 その第2次メキシコ帝国(1864~67年)の皇帝は マクシミリアノ(日本ではマクシミリアン)というオーストリア人だったのです。
これがメキシコ史上、
唯一のオーストリアとの接点。
じゃあ何でモクテスマの頭飾り(トカド)がオーストリアに?
結論を先に言ってしまうと、、、
「わからない」
です(苦笑)
まぁまぁ、
そうガッカリされないで下さい。
そこがロマンじゃないですか。(笑)
科学的に証明でき得る証拠を集め、
それを繋ぎ合わせて
「ああだっただろう、
こうだっただろう」
とやって行くのが考古学、歴史のオモシロイ所であり、
ロマンだと思うんです。
どうやって使われていた?
メキシコ国立人類博物館にあるレプリカと、 オーストリアのヴィエナ博物館にある本物は、 ペチャンコに広げられた状態で保存されていますが、 本来はこんな風に☟、 頭につけていたと考えられています。
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