知られざる【メキシコのワイン】パワー
ワインと言えば、
イタリア、フランス、スペイン、アメリカ、アルゼンチン、チリ・・・・・
このあたりが年間10億リットル以上の生産量があるワインの生産国ですが、
メキシコはと言いますと
トップ20ヵ国に入っていません。
メキシコの生産量はと言いますと、
22,000,000リットル程、
750mlのビンで約29,000,000本です。
日本でもまだ馴染みがないと思います。
因みにですが、イタリア、フランス、スペインは、
各国で年間40億リットル以上も生産しているんです!
億リットルとか言われてもイメージ湧かないのですが、
GOOGLEの力を借りますと、
40億リットルとは東京ドーム約3.2個分とのこと。
東京ドーム一杯は約12億4000万リットルらしいです。
因みに【日本ワイン】
(日本産のブドウのみを使用した日本産のワイン/“国産ワイン”というのは外国から濃縮果汁を輸入し日本国内で醸造したものや、外国産ワインを国内でブレンドしたものも含みます)
と言いますと約18,000,000リットル、
750mlのボトルで24,000,000本 です。
メキシコでは14の州でワイン醸造が行われており、
その内約60%強が、
バハ・カリフォルニア(Baja California)という
メキシコの北西部に南北にのびる細長い半島で生産されています。
他に有名な生産地と言いますとケレタロ(Queretaro)州ですね。
メキシコシティから北西に約200キロに位置します。
この地域では全体の約5%の生産量があります。
このケレタロ州のテキスキアパン(Tequisquiapan)や
エセキエル・モンテス(Ezequiel Montes)周辺には20ほどのワイナリーがあり、
毎年6月にワイン・チーズフェスティバル(Feria Nacional del Queso y Vino/FNQV)が行われ、
ワインボトルを片手にワインを飲み歩く老若男女が多く集まり盛大に催されます。
バンドも多数参加し、アルコールも相まって楽しいですよぉ!
Concours Mondial de Bruxelles(The United Nation of Fine Wine)のコンクールでも、
2018年に4銘柄がこのケレタロ(Queretaro)地区のワイナリーから出ているんです!
その内3つがボデガ・デ・͡コテ(Bodega de Cote/http://www.decote.mx/)というワイナリーです。
比較的新しく2008年にメキシコシティ出身の兄弟が5ヘクタールから始めたのですが、
現在は10倍の50ヘクタールになっており、
低価格帯よりも主にプレミアムワインに力を入れているそうです。
右から3つ目Atempo Rose 2018が金賞、中央と左から2本目が銀賞
赤ワインの原料テンプラニージョ(Tempranillo)種の畑
もちろん工場見学もでき、最後にソムリエと2種類ワインのペアリングをします
ワイナリーBodegas De Coteの建物
メキシコワインの生産・消費ともにもっともっと増えてもいいと思うのですが、
税金事情が相まってなかなか裾野が広がりにくい土壌が出来てしまっているのも事実だと感じます。
あまりこんな事書くといつかお役所から怒られるのかもしれませんが、、、
まず生産者への課税は70%にもなるそうです。
消費者側はと言いますと商品価格に贅沢税26.5%と消費税が16%も掛かるんです!
税抜価格が1本1000円だとすれば、
消費者がお店で支払うのは1,467円、
その内生産者が支払う税金も含め何と約43%も税金なのです!
だから、店頭で見るメキシコ産ワインは意外と高く、
逆に輸入ワインよりも高くなる商品も少なくありません。
メキシコワインの消費がもっと増えれば、
雇用にもつながるんです。
ブドウの生産は、
メキシコにおける果物・野菜生産において2番目に多く雇用を生み出しており、
2018年現在で500,000人もの人たちがブドウ生産業に従事しています。
TPPの発効でチリ産ワインが脚光を浴びているようですが、
まだ多くを知られていないメキシコワインもおススメですよ。
こちらにいらした際は、
ケレタロのワイン+チーズ+葉巻ツアー(1日)にお連れしますよぉ~(笑)