メキシコは世界一の長時間労働の国、でもあまり病んでいないようです。(苦笑)

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メキシコって実は日本以上に長時間労働!?
カロウシで知られる日本の労働環境ですが、 今日のニュースサイトでこんな記事が出てました。
¿Cuáles son los países donde la gente trabaja menos y más?
どこの国が長時間または短時間労働? 各国の平均労働時間/年です。 なんか、どうしても画像がボケちゃうので、 こちらのリンクを開けて頂き、 この表をご覧ください。
(出典:EL ECONOMISTA) ご存知の方も多いと思いますが、 メキシコって上位の常連なんです。(苦笑)
なんかイメージ的には全然働かないんですが、(笑)
いえいえ、全然そんな事はないんです。 逆に働き者なんです。
僕はメキシコの人達と一緒に計12年ぐらい同じ職場で働き、 今もガイドの仲間と働くこともしばしば。
並み以上に経験がある僕がいう事なので、「働き者」っていうのは事実だと思って下さい。
日本の隠れ長時間労働
ちなみにカロウシという言葉ができるぐらい、 「働きすぎ」っていうイメージがある日本が、 この表で見るとそうでもない。
カナダやオーストラリアよりも少ない時間じゃないですかい!?
ご存じの通り、 これにはカラクリがあって、 日本の労働人口の2割以上が短時間労働者の人達なんです。
パートさんとか。 その人達が年1000時間ぐらいで、 全体の平均を押し下げているというもの。
一般正社員はやはり2000時間を超えるようです。
ちなみにこれって把握しているだけで、 データに載らない持ち帰り残業・サービス残業は含まれているんですかね?(謎)
日本の会社の謎の習慣と謎の評価基準
あと日本の職場の問題点のひとつは「待機時間」ていう、 上司が残っているから早く帰りづらいというもの。
まだあるんですかね?
日本で働いていなくて良かったとつくづく感じます。(苦笑)
僕は協調性がないので、 おかしい事やこういうおかしな習慣というものに、 どう頑張っても耐えられないんです。(困)
ちょいと話はそれますが、日系の会社でサラリーマンをしていた時、 日本の本社から送られてきた日本人が上司だったんですが、 あるとき外出時間で営業部員を評価しようとしたことがあったんです。
営業部員たる者、外出してなんぼじゃ、と。
外で何をしているのかも知らず。(苦笑)
つまり、 外にいるほど仕事をしていると思われ、自動的に評価されるというもの。
僕はその瞬間に頭に?が1000万個ほど浮かんだのでした。
だって外の8時間で10の事をする人と、 外の8時間でサボって5つの事しかしない人と同じ評価なんですかい!?と。(苦笑)
5つの事を5時間でやって帰社して数字を精査して次の作戦を立てて結果を出す人、 5つの事を10時間でやって帰社して数字を精査せず業績を落す人、前者の方が評価低いって全く意味わからないっす!(苦笑)
僕はバカバカしいと思ってしまい、命令された「外出時間レポート」の提出をせずにいたら予想通り怒られたので、 僕はその上司にガン飛ばして喧嘩売ったという社の逸話を作りました。
いえいえ、 もちろんちゃんと「レポート」は出していましたよ。
外出時と帰社時に会社の門で時間をチェックされるんです。
「既定のレポート」っていうのはそのコピー。コピーだから全く同じもの。 コピーは自分のもの。
オリジナルは守衛さんから会社に渡り、会社が管理してるんだから「外遊」時間を見たいなら自由に使えば?っていう話。
そんな不可解すぎるルールを作りたがる日本人経営陣で、 とにかく非効率だったってことを今は懐かしく思います。(苦笑)
すみません、不可解な習慣から不可解なルールに話がのびました。
メキシコの労働時間が長いワケ
それで、何でしたっけ、(苦笑)
メキシコの人の労働時間が長い理由。
これには非効率性があると思います。
思いますっていうか、 そういう調査結果が出ています。
ん~、確かに。(苦笑)
例えば、 お客さんが来ているのに「昼休みだから」っていう理由でアテンドする人がいないとか。
「やる」と言ったのにやらないとか。
「先」を考えずとにかく目の前に置かれたコトを置かれた順に処理しようとするとか。
今日は今日、明日のことは明日考えるとか。(笑)
金曜日の午後はもう酒盛りとか。(苦笑)
酒盛りは言い過ぎですが、 お昼にビール飲んでダラダラするとか。
あとはただ単にお喋りとか。(苦笑)
僕がいた会社の同僚はそれでもテキパキとこなしていて、 退社もだいたいいつも定時でした。
「それ以上もそれ以下もしません」でしたがそれでいいと思うんです。
くせくせず、 粛々と、 お昼はキッチリ1時間取って、 終わらなかったら「できませんでした」、 「やれ」と言われたら金払え、 至極論理的なんです。
反応が見えやすいから、 普通使う方としては使いやすいはず? でもそうでもないらしい。(苦笑)
だからいくら労働時間が長いとはいえ、 カロウシなんて言葉は紙面に出てきません。
メキシコの、というか、 日本以外は?労働力市場が流動的なので、 嫌ならすぐに辞めて次に行くなど「死ぬまで耐える」なんてありえないんです。
メキシコは給料が低い!?
あと一つ調査結果として出ていたのは、 メキシコは「給与水準が低い」、 その為にモチベーションが上がらないからとのこと。
OECD加盟国の平均の半分以下です。
2020年のメキシコの平均月収は5万円ちょっと。
これも上のほんの数パーセントが吊り上げているので、 大半はもっと低いハズです。
しかもコレって正規労働者だけの統計。
というのもメキシコの労働人口の6割ぐらいが、 非正規労働者。 露天商の人達などですね。
あと、 以前紹介しました零細小売店。
9割以上が非正規です。
でもこの業態がGDPの7%を占め、 全国に140万店もあるという、 小売のジャイアントなんです。
でも非正規だから、 OECDのデータに載って来ないんですね。
このように、 表の数字には出てこない、 メキシコならでは労働事情っていうのがあるんです。
仕事、仕事ってちょっと怖いっす
なんか、 仕事が人生の軸になっているのが日本のようにも見えますが、 「人生、仕事もあるよね」ぐらいにしといた方が、 生き方に幅が出ると思うんです。
「仕事」や「起業」が目的になってしまうと、 ちょっと狭いと思うんですね~・・・。
なんて、 仕事がない観光ガイド(コロナ禍で)の僕がそんなこと言った所で、 全然説得力ないですが。(苦笑)
でも、 これも見方の問題ですから。
ではまた明日~
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