国立人類学博物館でメシカ暦(アステカ暦)を読んでみる(2/2)
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👇国立人類学博物館の入口にも
ヴェインテナ15は「パンケッツァリストゥリ月」。
この月に行われていたメシカの神ウィツィロポシュトゥリ神に捧げられていた行事は、
後にキリスト教のクリスマスにすり替えられました。
ヴェインテナ18のイスカリ月はクリスマスの一連の行事の最後、
カンデアリア祭にすり替えられました。
20のキャラクターというのは、
赤線のところがアストランです。
アストランから出た場面が描かれていて、
赤線ない中央部右に「1の石のナイフ」が描かれています。
これは1116年頃だと思われます。
この資料はアステカで知られ、
あの強大な帝国を築き、
その後アメリカ大陸の歴史を大きく変えることになる
ヨーロッパ人に征服されたメシカ族によって描かれたもの。
これにより何年にどこにいたのかが解明できるのです。
それに使われているのが紛れもなくこの「シウモピリ暦」なんです。
ぜひぜひメシカの絵文書の“解読”に挑戦してみてください~(笑)
ではまた~
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👆新たな太陽の創造の年「2の葦」を示すシウモピリ暦(MNA)
前回の続きです~ https://mexicoct.com/blog/mesoamericanewyear2023-1/シウポウァリ暦
メソアメリカでは基本的に260日周期と365日周期の2種類のものを使っていました。 メシカ暦では260日のものをトナルポウァリ(Tonalpohualli)、 365日のものをシウポウァリ(Xiuhpohualli)と呼び、 更にこれら二つの暦を組み合わせた52年周期のシウモピリ(Xiuhmopilli)というものがありました。 で、 今回の話は「シウモピリ暦」の話。 その前にですね、 まずこれ👇が365日のシウモピリ暦。 「ヴェインテナ」というのが20日の単位で、 それが18ヵ月あり、 最後に5日間の「空白」があります。 各ヴェインテナにはナワトル語でその月の名称がつけられています。 日付けの前にある「ca」というのはシルカといって、 「おおよそ」という意味。 たとえば、 3月26日はというと、 「Atlcahualo月の1日目」と表します。 Atlcahualo月は西暦でいう1月なので、 その1日目は現代の元旦ですね。- ヴェインテナ 1:atlcahualo (ca. 2月26日- 3月17日)
- ヴェインテナ 2: tlacaxipehualiztli (ca. 3月18日-4月6日)
- ヴェインテナ 3:tozoztontli (ca. 4月7日-4月26日)
- ヴェインテナ 4:huey tozoztli (ca. 4月27日-5月16日)
- ヴェインテナ 5: tóxcatl (ca. 5月17日-6月5日)
- ヴェインテナ 6:etzalcualiztli (ca. 6月6日-6月25日)
- ヴェインテナ 7:tecuilhuitontli (ca. 6月26日- 7月15日)
- ヴェインテナ 8:huey tecuílhuitl (ca. 7月16日-8月4日)
- ヴェインテナ 9:tlaxochimaco (ca. 8月5日-8月24日)
- ヴェインテナ 10: xócotl huetzi (ca. 8月25日-9月 13日)
- ヴェインテナ 11: ochpaniztli (ca. 9月14日-10月3日)
- ヴェインテナ 12: teotleco (ca. 10月4日-10月23日)
- ヴェインテナ 13: tepeílhuitl (ca. 10月24日-11月 12日)
- ヴェインテナ 14: quecholli (ca. 11月13日-12月 2日)
- ヴェインテナ 15: panquetzaliztli (ca. 12月3日-12月22日)
- ヴェインテナ 16: atemoztli (ca. 12月23日-1月 11日)
- ヴェインテナ 17: títitl (ca. 1月12日-1月31日)
- ヴェインテナ 18: izcalli (ca. 2月1日-2月20日)
- ネモンテミ(ca. 2月21日-2月25日)


トナルポウァリ暦
そして次に260日のトナルポウァリ暦。 これはですね、 数字の1~13にメシカの20の“キャラクター”👇を組み合わせます。
- ワニ
- 風
- 家
- トカゲ
- ヘビ
- ガイコツ
- シカ
- ウサギ
- 水
- 犬
- サル
- 草
- 葦(アシ)
- ジャガー
- 鷲
- ハゲタカ
- 地震
- 石のナイフ
- 雨
- 花
シウモピリ暦
で、こんどはこの20のキャラクターの中の 「家・ウサギ・葦・石のナイフ」を1~13に合わせて「年数」を作り出します。 これが52年周期のシウモピリ暦。 冒頭の写真は「2の葦」を表しています。 真ん中が葦、その両脇に二つの○があります。 これが「2」を表します。 4つのキャラクターと 1~13の番号の組み合わせが一巡すると52年、 今でいう1世紀のようなもの。 1世紀が終わると太陽が死に、 あらたな太陽が生まれると信じられていました。 ちなみに・・・ スペイン人が来た時の太陽は5番目の太陽。 これが「死」んで、 ケッツァルコアトル神が6番目の太陽をもたらすと信じられていましたが、 結局現れたのはケッツァルコアトル神ではなくスペイン人。 というわけでして、 今の太陽は死なずに生き残り、 現在も5番目の太陽として煌々と地球を照らし続けているのでした~今日という日をメシカ暦で表すと・・・
例えば、 2月25日までは「10のウサギ」年で、 2月26日からは「11の葦」年になったわけです。 これが翌年の2月25日まで続きます。 というわけでして、 2月26日(これを書いた日)を特定するには、 メシカ式暦を使うと、- 「11の葦」年
- 「Atlcahualo月の1日目」
- 「7のサル」日
国立人類学博物館の資料を“解読”してみよう
あ、ちなみに、 これを知っていると、 国立人類学博物館でもお楽しみいただけます。 「Tira de la peregrinación」と呼ばれる、 ボトゥリニ絵文書という超重要過ぎる歴史的資料があるんですが、 それにある年号を“解読”できます。 これ👇ですね。
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