メキシコのトウモロコシ飲料テスグィノの話・前編
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」 をモットーに、 メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。 メキシコの飲み物テスグィノの話。
メキシコの料理の話は沢山してきましたが、
お酒以外の飲み物の話は、
ポソルだけ?
もう覚えていません。(苦笑)
そのポソルについてはこちら~
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ポソルって、
タバスコ州の名物ドリンクでして、
かつてマヤ人が遠征時に、
トウモロコシとカカオを擂って団子状にして持ち歩き、
水に溶かして飲んで(食べて)いたものです。
これは現在も飲まれていて、
僕も常夏のタバスコに行くときには必ず飲んでパワーを付けます。(笑)
でもアルコール飲料ではないんです。
で、
今日は同じトウモロコシ由来の飲み物テスグィノ。
これ、今は一般的にはテフイノ(Tejuino)と呼ばれていて、
テスグィノ(Tesgüino)と言ってもたぶん誰もわからないと思います。
テスグィノ自体はナワトル語のテスクィニ(Tescuini)か来ていて、
その意味は・・・
鼓動。
なんか格好いですね。(笑)
どういう経緯で命名されたんでしょうねぇ。
ちょっと僕の調査不足もあって、
テフイノについての適当な資料が見つからないんです。
資料によってはテフイノとテスグィノと分けているもの、
べつの資料は一緒としているものがあります。
僕の中では現代版テスグィノがテフイノと理解しています。
違いは後述します。
それでこの飲み物、
実は
「トウモロコシのビール」
って呼ばれているんです。
ビールって、
麦酒ですよね。
ちなみにビールがどうやってできるか知ってます?
日本酒ってお米じゃないですか。
でもビールは麦。
お米には元々糖分がないんです。
だから麹菌の力でお米のデンプンを糖化させて、
糖に変えます。
この糖をエサに、
今度は酵母菌がアルコールを作るんです。
これを平行複発酵といって、
糖化とアルコール発酵が同時に同じ酒樽の中で起こる、
珍しいお酒なんです、日本酒は。
でもビールには麹菌を使いませんが、
麦にも最初は糖がありません。
じゃあなぜ酵母がアルコールを造れるのかと言うと、、、、
続きはまた明日~
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