完全な歴史でない方が楽しめることもある?メキシコの独立記念料理の話。(2/2)
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投稿が断続的になっております~。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
現地に行ったら食べるしかないメキシコのグルメ。
前回の続きです~👇
前編
なんでチレ・エン・ノガダがメキシコ料理を代表する料理の一つなのかってことでした。
その理由は・・・
「独立」に関わる料理だから。
この料理の起源については諸説あって、
僕が「これ」っていうことを言えないんですが、
私見では1821年の8月だと勝手に思っています。(苦笑)
いえいえ、
ちゃんと公式資料や現地で調べた結果です~。(笑)
この料理はタマルやポソレやタコスより、
その歴史はずっと浅いものです。
スペイン人がメキシコの地になだれ込んでくる以前に、
この料理はなかったってことは、
料理の原材料が示していて、
チリの中に詰める肉は豚か牛、
ソースに使うクルミ(の一種)、
ナッツもザクロも、
桃もリンゴも、
ヨーロッパ人によって持ち込まれた輸入品。
だからそれ以前の、
メシカ(アステカ)とかマヤなどの時代にはなかったと言えます。
それらの作物が植えられた最初の場所というのが、
サン・アンドレス・カルパン(San Andres Calpan)👇
フランシスコ会の修道士によって植えられたとされています。
👇メキシコ版ロミオとジュリエット!?(笑)ゴジョさんとイスタさんの伝説があります。
で、
なんで僕がこの料理の発明が8月だと信じているのかっていう根拠なんですが、
主に二つあります。
- その現場とされる場所がある⇒記録“らしき”ものがある
- レシピと盛り付けが当時から殆ど同じと仮定した場合、赤・白・緑はメキシコという独立国を象徴する色だから
まぁこれもですね、
記録により証明された「確実」なのもではありませんし、
別の“公式”の説ではプエブラ式モレ(Mole poblano)の発祥地ともされている、
サンタ・モニカ修道院(Convento de Santa Monica)👇で作られたのが最初、
というものあります。
ここで僕が「ココです!」とか、「いやあちらです!」
と言ったって今更埒が明かないんですがぁ。(苦笑)
メキシコの独立記念日と言えば9月ですが、
この料理が公式に生まれたのは8月とされています。
今日のメキシコ(9月15日夜)で祝われるのは1810年9月の事件、
この料理は1821年8月の話です。
同じ独立関係でも11年ぐらい差があります。
なんで8月なのかっていう話ですが、
1821年の8月というのは、
11年目にあった独立戦争の終盤戦。
いい加減もう長いよねって思う人が少ながらずいたんです。
「ねぇ、もう戦争やめたら~?」
そんな文字通り「甘い声」を聴いたその人がこの人👇
アグスティン・デ・イトゥルビデという人。
その「甘い声」の主というのが、
彼の愛人マリア・イグナシア・ロドリゲス、
通称ラ・グゥエラ・ロドリゲス(La Güera Rodriguez)👇
この一言でイトゥルビデは自らのマインドを「独立」へと方向展開します。
これにより、
一気に戦争は終戦・独立へと向かい、
植民地政府側だったイトゥルビデは、
独立軍側のリーダーの一人ヴィセンテ・ゲレロと、
アカプルコがあるゲレロ州はイグアラ市で会談し「約束」をするんです。
👇「アカテンパンの抱擁」という絵画。左がイトゥルビデ、右がヴィセンテ・ゲレロ
これが有名な「Plan de Iguala」、
1821年2月24日のこと。
ココで「スペインからの独立」という要項が初めて正式に盛り込まれます。
ここから約半年後の8月2日、
イトゥルビデと、
イグアラ市での「約束」で発足したトゥリガランテ軍は、
プエブラ州の州都プエブラ市に入りました。
ココ👇がイトゥルビデ氏が泊まった建物 (旧Palacio Episcopal)
👇記念プレートがあります。
ココで初めて「Plan de Iguala」を民衆の前で読み上げ、
コルドバ条約締結の前ではありましたが、
プエブラ市は他の都市に先駆けて「独立」を宣言したのでした。
でぇ、(笑)
そんな記念すべき日に食事をしたとされるのがココ👇で、
その際に「デザート」として出されたのがこの「チレ・エン・ノガダ」。
こんな風にみると、
一緒に歴史も分かって面白いですね。(笑)
今となっては「発明」の年月日や場所については、
絶対的な記録が見つかることはないでしょうけれど、
「大体あの辺」ってことだけでも知っていると、
イロイロ妄想できますから、
プエブラ観光の楽しみがまた一つ増えます。
ぜひですね、
7月~9月にプエブラに行かれる方、
チレ・エン・ノガダの故郷で、
ホンモノを召し上がってください。
ではまた~
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