「芸術の流行」を見ると時代がわかるメキシコの教会(2/3)


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落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。

 

「世界の流れ」が教会で見られます。

どこか聞き覚えある「芸術の流行り」

前回の続き👇です~

メキシコの教会建築の楽しみ方(1/3)

 

「時代の流れを感じる」

👆これがメキシコの遺跡巡り、

歴史的建造物巡りの醍醐味なんです。

もちろん、

世界どこにいってもそうだと思いますが。

 

でその「芸術の流行り」なんですが、

皆さんも聞き覚えがあるあれです。(笑)

 

  • ゴシック 12~14世紀
  • ルネサンス 15~16世紀
  • バロック 17~18世紀

 

中学校でもやりましたよね~。

とくにルネサンスとか、

芸術復興でしたっけ。

有名なレオナルド・ダ・ヴィンチなどの芸術家が活躍した時代です。

 

もっといろいろあるんですが、

僕も全部は知らないし、

全く知らない人にとっては、

混乱しないためにとりあえずは👆の3つで良いです。

 

てなわけでして、

それらの流行には特徴が現れるので、

その特徴的な要素を見つけるだけでも面白くなります。

 

各流行の特徴:ゴシック

で、ちょっと見てきますと・・・

 

ゴシックはきらびやかな装飾の上に長細いデザインが特徴。

塔や窓が長細いんです。

有名なところですとパリのノートルダム寺院がゴシックです。

ノートルダムは14世紀半ばに完成した建造物。

日本史では信長さんの登場の200年も前に、

メキシコではようやくアステカで知られるメシカ帝国が、

現メキシコシティ中心部にテノチティトランを建設し始めていた頃に完成した、

ということを考えるともの凄いコントラストを感じられますよね。

 

メキシコですとサン・ミゲル・デ・アジェンデや、

レオンの大聖堂がゴシック建築、

でもいわるヨーロッパのゴシック時代にできた建造物ではなく、

もっと新しい時代に「再利用」されたゴシック建築で、

ネオ・ゴシックといいます。

「ネオ」は「新しい」といういみ。

よって、

メキシコのバヒオ地区に見られるゴシック様式は「本家」とは区別されます。

 

各流行の特徴:ルネサンス

次にルネサンス。

フランス語ですが、

スペイン語ではRenacimiento(再誕生)といいます。

復興というぐらいですから、

それまでの流行(豪華なゴシック)から、

いわば逆行するようなもの。

よって落ち着いた雰囲気が特徴ですね。

 

例えばこのような建造物👇

 

で、メキシコにはこのような👆建造物は比較的少ないんですが、

特にメキシコ中央部では

「プラテレスコ」という様式が多くみられます。

プラテレスコはルネサンス様式の一部なんですが、

イタリアのルネサンスの影響を強く受けていてます。

繊細な浮彫彫刻が特徴で、

銀細工を意味する「プラテリア」が語源です。

 

年代的にルネサンス期というのは1400~1500年代まで続くわけですが、

この1500年代というのが、

メキシコにスペイン人が上陸し、

ヨーロッパ化を始めた時代と重なるんです。

 

そのため、

メキシコで、

というかアメリカ大陸で最も古い「教会」というのは、

多くの旅行者が求めるような豪華絢爛の装飾が施された建造物とは一線を画し、

比較的落ち着いた雰囲気のあるものが多いのです。

 

例えば👇アコルマン。

テオティワカン遺跡からも近いのでよく寄らせていただくのですが、

タスコやサカテカス、メキシコシティのサグラリオ教会などの「豪華有名教会」よりも、

150~200年ぐらい早い時代に建造されています。

 

ソチミルコのカテドラル👇然り、

 

イダルゴ州のアクトパン👇然り、

 

各流行の特徴:バロック

で、最後に有名なバロック。

隙間なく彫刻が埋め尽くされる装飾が特徴です。

バロックとは元々ポルトガル語の「歪んだ真珠」を意味する言葉。

ちょうどバロックの流行期と、

メキシコ(当時はスペインの植民地)の金銀の採掘による繁栄期と重なり、

メキシコにも多くの有名なバロック建築が見られます。

メキシコシティ中心部のサグラリオ👇

タスコのサンタプリスカ👇

教会をバックにメキシコガイドの岩﨑功がマスクをしている

サカテカスのカテドラル👇

 

モレリアのカテドラル👇

テポツォトラン👇

 

メキシコでこのバロック期の後に来るのが、

👆のサンミゲルやレオンなどのネオ・ゴシック建築です。

 

いくら古くても「500年以上」の教会はない

こんな感じでですね、

「教会」の前面部分だけでも見て頂くと、

おおよその時代が想像できます。

 

もっとも、

メキシコにある「教会」で、

築500年以上のものは「ない」です。

なぜならば、

カトリック教やヨーロッパ文化はスペイン人と共に、

1521年以降に今のメキシコがある土地に持ち込まれたから。

 

その一方で、

有名なアステカやマヤで知られる「遺跡」には、

築500年未満のものは「ほぼない」と言えるでしょう。

ゼロではないかもしれません。

なぜならば、

有名な「マヤ」の都市タジャサル(Tayasal)は1697年まで、

アステカで知られるメシカ帝国がスペイン人の手に落ちてからなんと170年以上も、

「マヤの都市」として独立を保っていました。

この間、

「500年未満のマヤの建造物」が建造されてもおかしくないですね~。

 

次回は👉宗派による違い、をお楽しみに~

 

 

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