カカオの里でカカオを知ればチョコが余計に美味しくなるよ、の巻(2/3)
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育児期間中につき、
投稿が断続的になっております~。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
ルーツに触れるとおもろいことあります。(笑)
前回の続きです~👇
カカオ100%ってとても苦いという話をしてました。
チョコと言えば・・・
チョコレートって、
アルファベットでChocolateと書きます。
スペイン語では「チョコラテ」といいます。
これまでにこのChocolateの語源て、
メキシコ固有の言語ナワトル語の
Xocoatl(ショコアトゥル)だよ~と何度か書いてきました。
Xocoは苦い、
Atlは水。
苦い水。
注:
研究はされてきているものの、
Xocoatlが絶対的な確証を持てる語源かどうかは証明されていません。
記録が残っていないので、
いくら研究されても「推測」にしかなりません。
で、日本でチョコレートと言えば、
板チョコのような、
「食べるチョコ」だと思いますが、
メキシコでChocolateというと、
「飲むチョコレート」なんです。
いや、
ありますよ、ちゃんと普通に、
食べるチョコ。
スパーでも売ってます。
でも、
あまねく一般に「チョコラテ」と聞けば、
「飲むチョコ」👇を想像します。
ホットチョコ!?(笑)
👇メキシコではこんな感じで「Chocolate」は売られています。
この塊をですね、
お湯やミルクで溶かして飲みます。
モリニジョ(Molinillo)👇という道具で、
できたチョコラテを泡立たせるのが習慣。
👇こんな風に他の木製台所用品と一緒に売ってるところも
メキシコでチョコレートといえば・・・
今日、
チョコレート、チョコラテと言えばオアハカ、
オアハカと言えばチョコラというほど、
オアハカの名産品になっています。
これにはあるオアハカのチョコラテ屋が貢献していて、
その店をマジョルドモ(Mayordomo)といいます。
この👇店
オアハカ市中心部、
市場の近くの角にもありますね。
1957年創業のチョコラテ屋、
メキシコにとどまらずヨーロッパにも、
オアハカのチョコラテが広まる原動力になりました。
しか~し、
僕は以前不思議に思っていたのでした。
「オアハカといえばチョコラテ、
でもカカオ農園て・・・聞いたことない?」
と。
オアハカ出身の人に聞いても、
あまりパッとした返事が返ってこなかったんです。
そのオアハカにカカオ農園はないことはないですが、
タバスコ州やチアパス州に比べる、
微々たるもの、
ということが後になった解りました。
元祖チョコラテ、
ようはカカオ飲料と呼んだ方がいいのか、
元々は砂糖で甘くされていなかったんです。
今でこそ飲むチョコレートはカカオにシナモン、砂糖をふんだんにいれて、
あまぁくしてありますが、
昔の人(スペイン人が入ってくる前の時代)は、
今のようなあまぁいチョコレートを飲んでいたわけじゃないんです。
👆これを一部の説ではXocoatl(ショコアトゥル)=苦い水といいます。
しかも今のように、
子供の糖尿病の原因にもなりかねない、
あまぁい砂糖入りのチョコレート、
その時代はだれでも飲めたものではありませんでした。
貴族階級や戦士に限られた貴重な飲み物。
そもそもメソアメリカに砂糖はありませんでしたから。
砂糖の代わりに
バニラ(メキシコが原産)、
アチオテという植物の実をいれるケースもあったとか。
アチオテはタコスやコチニタにも使われます。
もちろん「カカオ」の語源はメキシコです。(笑)
その砂糖なしのチョコレート、
メキシコではチョコラテですが、
原料のカカオ、
アルファベットではCacaoと書きますが、
この名称だってメキシコ固有の言語、
ナワトル語からきています。(驚!)
- Cacahoaquahuitl(カカオァクァウィトゥル)
- Cacahoacentli(カカオァセントゥリ)
- Cacahoatl(カカオァトゥル)
最初がカカオの木、
次がカカオの実、
最後がカカオの種
を意味します。
それら全てに「カカオ」がつきますネ。(笑)
でそのカカオ、
言うまでもなくメキシコから世界を席巻するわけですが、
その生まれ故郷についてはハッキリしていないものの、
南米のアマゾン一帯という説が濃厚です。
それが何らかの哺乳類や野鳥によって、
現在メキシコがあるメソアメリカ圏まで運ばれ、
人々の生活に定着したという説です。
無論、
南米アマゾンから一気にメソアメリカまで飛来したわけではなく、
中米を通っています。
その証拠に、
こんな風👇に中米でも、
カカオの生産地が分布してます。
続きは最終回👇でどうぞ~
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