だからソチミルコは“つまらない”?表面ではなく背景を知ると意味ある旅になりますよ~(笑)/ロシア製ワクチン「スプートニクSputnikV」3日目


メキシコ,観光,旅行,ガイド

メキシコ在住16年目、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

複雑で広大なメキシコを【お得】で【楽】で【濃厚】完全プライベート日本語ツアーで、

いつかまた戻ってきたくなるメキシコ旅行を提供しています、

公認日本語ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

今日も呑気にメキシコから書いています~

 

だからソチミルコは“つまらない”?表面ではなく背景を知ると意味あるソチミルコになりますよ~(笑)/ロシア製ワクチン「スプートニクSputnikV」3日目

 

遅れてすみません~。

ちょっと今日は、

予定を変更して、

メキシコシティ近郊の「山」に行ってました。

 

電波がなく、

投稿が遅れてしまいました。(謝)

 

ワクチン接種から3日目。

不眠かワクチンどちらなのか分からない、

変な頭の重さは消えました。

まだ注射した辺りが少し痛みますが、

それも和らいで来ています。

 

もし将来的にこのロシア製ワクチン「スプートニクSputnikV」を打たれる場合、

僕は医者ではないので、

僕からは「ご安心下さい」とは言えませんが、

一応ご参考までに。(笑)

 

ワクチン、

別のメーカー製のものも打つとよくね?論も出て来ていますので、

もしその時になれば。

 

さてさて、

首都メキシコシティをご案内を差し上げる際、

もちろん有名な場所もまわるんですが、

時間が許す限り、

メキシコシティのコントラストも感じて頂けるように、

例え車から降りなくても、

色んな場所を通るようにしています。

 

観光地っていうと、

整備されていて、

景観がキレイで、

オシャレなというイメージがあると思いますが、

そういったエリアって、

その街のほんの一部でしかないんですね~。

 

しかも、

キレイな景観だけなら、

メキシコでなくたってたくさんあるわけです。

 

だから僕の場合は、

もちろんお客さんがご希望が大前提ですが、

時間が許す場合には、

庶民のエリアにもお連れするようにしているんですね。

 

ソチミルコもそんなエリアの一つ。

 

あるお客様に僕が、

「ソチミルコ行きましょう!」

と言いましたら、

そのお客様が日本の旅行代理店から、

「ソチミルコは面白くないから行かなくてもいい」

と言われたらしんです。

 

ソチミルコって、

Xochimilco

書くのですが、

これもナワトルが由来なんです。

XochiはXochitl=花、

MilはMilli=畑、

Co=場所。

 

つまり、

「お花畑」

です。

 

メキシコシティで一日観光されるお客様には、

ほぼ必ずソチミルコはご案内差し上げています。

まずは市場。

 

ソチミルコの市場(メルカド)は、

その中も外もメキシコの庶民の生活感を感じられる場所です。

 

新鮮な野菜やフルーツ、

思わずギョッとしてしまう精肉売り場(笑)、

日用雑貨や調理器具から

海賊版ビデオやゲームなど(笑)

ソチミルコの住民の生活そのものなのです。

 

そしてお連れするのがトラヒネラ(運河巡り)なのですが、

目的が普通とちょっと違うんです。

 

ガイドブックだと、

「ボートに乗って運河を行く事が楽しい」

などとありますが、

僕がココにお連れする目的はチナンパです。

 

Chinampa

と書きますが、

これもナワトル語が由来で、

ChinamはChinamil=柵とか垣根、

PaはPan=~の上に

という意味。

 

これ、何かと言うと、

沼地や比較的水深の浅い湖に盛り土をして造った畑なんです。

☝☝☝現在のチナンパ。作物が栽培されています。真ん中は水路です。

 

この起源については諸説あるようで、

ハッキリとした時期は分からないのですが、

ある説は紀元前200年ごろ、

別の説は800年頃と言われていますが、

最も発達したのはメシカ(アステカ)時代の1300~1500年頃と言われています。

 

当時の総作付面積は9000ヘクタール、

東京ドーム2000個弱に匹敵する面積でした。

 

9000ヘクタールと言っても、

その畑のと言うのは、

最初の頃は幅2メートルぐらから、

広くても4~6mぐらいの長方形の人口の“島”だったのです。

 

それが発達するにつれて、

19~20世紀には、

幅3~9m、

広いものだと14m以上にまで拡大されます。

 

その人口の“島”と“島”の間には水路があり、

木製のボートで作物の運搬をしていたのです。

これが、

よく写真などで見る、

華やかなボートで遊覧する水路(カナール)、

トラヒネラなのです。

☝☝☝使われなくなった水路。両側はかつてのチナンパ

 

つまり、

ボートに乗って遊覧するだけなら、

べつにわざわざメキシコまで行って、

遠いソチミルコまで行ってまでする必要ないですよね~。(苦笑)

 

もっときれいな所なんか日本にもたくさんあると思いますし、

 

「遊覧」が目的になると、

冒頭の「ソチミルコなんか面白くない」

というご意見に繋がるんです。

 

先ほど9000ヘクタールという話に戻りますと、

この作付面積というのは、

当時一人当たり年間160キロのトウモロコシを消費していたと仮定した場合、

約20万人の食を支えるだけの作物の収穫量があったと言われています。

 

作物によっては、

7期作も可能だったほど、

世界にも類がない、

農業経済的に超効率的な農地・農法であり、

500年以上、

説によっては2千年以上たった今でも使用されてる

という所に価値があるのです。

 

注意:

ガイドブックなどに、

浮島とかFloating Gardens

と書かれている場合がありますが、

現在は“浮いていません”

 

昔はと言うと・・・

 

「わかりません」

です。

 

少し時間が掛かってしまいますが、

ご希望でしたらお連れしますので、

メソアメリカ時代から続く農法を、

間近でご覧ください~(笑)

 

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