
「添乗員」「無認可ガイド」でメキシコを伝えられるのか
- 観光ガイド
- 現地ツアーガイド
- メキシコガイド
- 観光ツアーガイド
呼び方はいろいろあります。
どれも「観光地を案内する」という仕事です。
あとは「メキシコ添乗員同行ツアー」というメキシコツアー。
これは使う方からするよかなりあいまいです。
添乗員とはガイドさんではありません。
こういう類のツアーに参加すると、だいたいは現地のガイドさんが付きます。
それが現地のメキシコの人だったり、日本人だったりします。
現地の人で日本語ができない場合、この添乗員さんが「通訳」することになります。
現地に20年住み、数々の通訳も経験し、スペイン語でメキシコのことを勉強した僕が正直にいいます。
通訳なんて、ぶっちゃけ無理です。(苦笑)
専門的で難しいスペイン語の情報を、日本の方々にもわかりやすいように、時間を掛けて説明の仕方を試行錯誤するのを頑張って頑張って頑張りまくったって大変なのに、現地のガイドさんがその場でバババ~と喋ることを通訳して、日本のお客さんが理解するなんて、まず無理です。(苦笑)
例えば、マヤ遺跡ひとつとってもそうです。
カラクムル、パレンケ、エツナ、ウシュマル、チチェン・イッツァ、これはら時代も建築様式も背景もまったく異なります。
こうした違いを本当に通訳で説明できるのか。
これにはマヤはもちろん、メソアメリカ文明を包括的に知らないと説明なんかできないんです。
聞いてる方はワケわかんなくなります。
日本には“ガイド資格”がない?
日本には「通訳案内士」という資格はありますが、これはあくまで語学力を証明するもの。
日本語で日本人にガイドする場合、実は特別な資格は必要ない?
一応あるようです。
あるようなんですが、あまり認知されていないようです?
その影響なのか、「ガイドは無料」という価値観すら一部にあると聞きます。
その根本的な部分に「ボランティアガイド」という人たちがいます。
ボランティアなので「無料」らしいです。
「ボランティアで社会貢献して何がわるい?」
まずですね、本当にそれが社会貢献になっているのかを考えたい。
ガイド業を生業にしている僕からすると、「なんでおカネ頂かないの?」と思っちゃいます。
「え、そんな暇なの?そんな余裕なの?」と。(苦笑)
実際に「有償ガイド」というプロの方たちもいます。ガイド業で生計を立てる僕と同じ立場の人達です。
しっかりと「国が定めるルール」にのっとり、知識も経験も蓄えた方たちです。
「国が定めるルール」というのが大事。
歴史だと、もう何百年、下手すると何千年も前のことだったりするわけです。
てことは、やり方によっては面白おかしく、本質的な部分を変えることができちゃうのです。
そうすると、いろんなストーリーができてしまいます。
酷いと根も葉もないことが語られます。
それを防ぐのが「国が定めるルール」です。
100%は無理でしょう。でも、最低限の情報のリソースの部分は「国が許可した情報源」を使うわけですので「公式情報」ということができます。
一方ボランティアさん達は、自分が好きな資料だけを読んでしまいます。自分に聞こえがいいものですね。しかも正式なフィルターを通っていない。
そうするとやっぱり責任を持たない「素人」なんです。残念ながら。
「責任」を持つ・持たないが、プロ・素人の境目。
自分の知識・経験に絶対の自信があるのであれば、正々堂々ライセンスを取り、認可されればいいわけです。
そして堂々とおカネを頂けばいいのです。
それをしないと、しっかりと責任を持ち、しっかりとしたガイドをしているプロの方々が稼げません。
これはまわりまわって、間違った日本が外に伝わってしまう危険性が高くなるのです。
ガイド資格は簡単ではない
多くの国では、観光ガイドは国家資格または公的ライセンス制です。
- 例えば
- スペイン
- イタリア
- ドイツ
- アメリカ(※ニューヨークなど一部都市)
そしてもちろん、メキシコも例外ではありません。
メキシコの観光ガイド資格は、決して簡単ではありません。
専門的な知識・歴史・文化・法律などを学び、論文、最終試験、語学試験をクリアする必要があります。
実際、外国人だけでなくメキシコ人でも途中で脱落する人がいるほどです。
ちなみに僕が入ったとき30人いたメキシコ人の同級生たちは、全科目終わる頃には半分以下になっていました。
つまりそれだけ長丁場で難しく、「観光ガイド=専門職」としてしっかり管理されているということです。
ということもあり、遺跡などで出くわす日本の大手旅行会社の日本人無認可“ガイド”さんたちを見ると、ちょっとイラッとします。(怒笑)
「メキシコに失礼だろ」と。
無認可ガイドは“違法”になる可能性があります
ここが重要なポイントです。
メキシコでは、ライセンスを持たずに観光地(特に遺跡など)でガイド行為を行うことは認められていません。
実際、遺跡などでは当局が監視しており、無許可のガイド行為は注意や処罰の対象になります。
ただ、“逃げ道”というのがあって、ライセンスを有するメキシコ人ガイドさんが同行し、“もしもの時”には「私、この人の通訳なの」というのです。
せっこいな。(苦笑)
だから、お客さんに話している内容って、ほぼウィキペディアだったりします。
繰り返しになりますが、メキシコに対して失礼です。
なぜライセンス制度があるのか?
これは単なる規制ではありません。
- メキシコの豊かな
- 歴史遺産
- 文化
- 自然
など、これらを守るための制度です。
誤った情報の拡散や、無秩序な観光による遺産の損傷を防ぐため、「国に認められた情報を持つガイドだけが案内できる仕組み」になっています。
ガイド資格の確認方法(観光省公式)
メキシコでは、観光省の公式サイトでガイド資格の有無を誰でも簡単に確認できます。
👉 観光ガイド検索(公式)
https://guiadeturistas.sectur.gob.mx:444/dgtic-app-109/web/consulta/consultaguia.cfm
「Nombre」にガイドの名前を入力すれば、正規ライセンス保持者かどうかが確認可能です。
🔍を押して詳細が現れれば認可ガイド、現れなければ無認可です。
たとえば、僕の場合には「Iwasaki」と入れてみてください。
今日時点で、日本人に絞ると12人のみ登録されています。しかもその内数人のライセンスは期限が切れています。
ツアーを選ぶ際は、メキシコの遺産保護のためにも、ぜひ一度チェックしてみてください。
結論:その国は、その国のプロに任せるべき
最後に一番伝えたいことです。
その国に生活せずして、
その国を深く理解し、責任を持って案内するのは不可能です。
僕自身、メキシコに長く住んでいても、いまだに新しい発見の連続です。
だからこそ――
メキシコを本当に楽しみたいなら、
そしてその魅力をしっかり知りたいなら、
最低限ですね、
現地で正式に認められたガイドを選ぶこと。
これが結果的に、
あなたの満足度も、安全性も、そして価値も高くなるのです。
ではでは。
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