「マヤのシャーマン」メキシコのスピリチュアルな話(4/6)


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前回の続きです~

まだの方はこちらもどうぞ👇

結局外国の旅行者が見て体験したそれが「ザ・メキシコ」になるような。(3/6)

 

マヤ文化にもスピリチュアルな文化はあったけど・・・

 

苦手だけど興味はあるシャーマン

で、まだまだ続いています、

「メキシコ観光業界への提言」。(苦笑)

 

きょうはですね、

たぶん皆さんの中でも聞いてことがある方、

またはもう利用されたことがある方がいらっしゃるかもしれないあの体験。

 

「マヤのシャーマン」

 

実は僕、

メキシコの観光ガイドになる前、

メキシコに住んで15年ぐらい経って、

ユカタン地方も旅行で何度か行っていたんですが、

数年前にお客さんにお問い合わせ頂くまで、

「マヤのスピリチュアルツアー」

というものを知らなかったんですよね。(苦笑)

 

オアハカのキノコの話は聞いていましたが、

「マヤのシャーマン」とか、

そもそもよういうのがツアー商品として売り出されていることを知らなかった。(沈)

 

いや、

興味が無かったから目に入っていなかっただけなんでしょうけれど、(苦笑)

とにかく「マヤのシャーマンに会える」みたいなツアーがあります。

 

あ、やっぱり僕も人間なので、

自分が得意なこと、苦手なもの、

みたいなのは一人前にあります。

万能じゃありません。

 

ちなみに僕が好きな分野、得意な分野は遺跡や歴史、自然関連です。

 

で、このシャーマンとかスピリチュアル関連、

個人的には信じないので聞かれれば「不得手」な分野になるんですが、

だからといってバッサリと切り捨てられないという、

ちょっともどかしさも少し感じています。

 

なぜかというと・・・

 

メソアメリカにもシャーマンはいた

メソアメリカ時代には、

シャーマニズムは実社会で信じられていたんですよね。

だから僕が好きな遺跡とか歴史というところにも関わってきます。

 

当時は今みたいに「シャーマン」とは呼ばれず、

ナワトル語で「ナウァル」と呼ばれていました。

 

実際に学術レベルで研究もされていて、

メキシコの最高学府国立自治大学の教授が本格的に研究を行い、

著書も出されています。

 

だから、

「そんなの迷信迷信~」

「非科学的なものなんかゴミゴミ~」

とバッサリ切れるものじゃない。

 

でも、

そんな一般的にはちょっと「よくわからない」、

フワフワしたようなコンテンツであるが故、

それに付け込んで“自称”シャーマンが、

事情を知らない外国人観光客をターゲットに、

結構な料金を巻き上げるような“ツアー”もあるようで?

観光客はもちろん、

僕ら認定ガイド達も注意する必要があると思った次第。

 

「マヤのスピリチュアル」

「マヤのシャーマン」

はカネになる!という輩がいるので、

事情を知らない旅行者はその辺の背景も知った上で、

“自己責任で”(苦笑)

行って頂くことをお勧めします。(汗笑)

 

「中間の状態」を求めて

で、ナウァルというのはナワトル語と書きましたが、

ナワトル語っていうのはマヤ語ではなくて、

アステカで知られるメシカ族や、

その他主にメキシコ中央部で話されていたメキシコ固有の言語。

「MEXICO」という国名だってナワトル語、

チリ、カカオ、チョコレート、アボカドなどという固有名詞も、

ナワトル語が語源です。

 

そういうスピリチュアルな体験って、

昔は儀式として行われていて、

その儀式というのは「中間の状態」を神聖化していたのです。。

 

「中間の状態」・・・

 

たとえば、

「見えるもの」と「見えないもの」

「触れるもの」と「触れないもの」

「天」と「地」

「人間」と「神聖な動物」

「地上の動植物」と「天の神々」

「酔っていない状態」と「酔った状態」

という具合に、

僕らが一般的に区別したがるようなものがあります。

 

現代風に言えば「勝者」と「敗者」のようなものもそうなのか。(苦笑)

 

で、メソアメリカ時代の人々は、

というか一部の現代の人々もそうなのか、

その「中間」にあるものや、状態や人を神聖なものと捉えていたのです。

 

なぜか・・・

 

なぜ生贄?なぜ中間?

メソアメリカ時代には今のようにコンピューター制御された、

全自動の温室で年中作物が穫れませんでした。

浄水器もない時代、

雨が降らなければ水を確保できません。

 

つまり、

天と地から得られる自然の恵みなしには、

自分たちの生や帝国や都市というのは持続できなかったというわけですね。

 

「死」、もっと言えば「自分たちの世界」の存続に直結する「自然の恵み」をどう安定的に得るか、というのが彼らの「儀式」の目的でした。

 

「死」自体はあらたな「生」を生み出すので、

それ自体は「悪」ではないと考えられます。

だから「生贄」があったわけですよね。

(やられる方はたまったもんじゃないですが・・・)

 

マヤの遺跡にある泉(セノテ)の底からいろんなお供え物と一緒に、

人骨が見つかっているのはこのためです。

 

づつき~👇

 

 

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