コロナ:4月13日/贅沢を言わない

コロナウイルスの現状:4月13日現在

上の曲線が感染者数

下の棒グラフが死者数

感染者:5,014(前日比+442)

感染疑い:9,341(前日比+644)

死者:332(前日比+36)

実際の感染者数はこの約8.2倍とみられています。

よって実際は40,000人以上が感染している可能性が高いとのことです。

 

日本では各世帯に30万円だ、

いや世帯主の収入の減少に限る、

そうすると世帯主以外の場合は困る、

じゃあ再検討だ、

そうすると間に合わない、、、、

 

という議論がホットですね。。。

メキシコのある地域の人からすれば、

“贅沢な議論”だと思います。

 

メキシコでは、

対応と治療に必要な医療従事者と最低限の医療物資が足りていない、

またはメキシコ国内の隅々に行き届いていないのです。

 

隣国グアテマラのとの国境を接するチアパス(Chiapas)州。

1994年の北米自由貿易協定NAFTAの発効に反対し、

地域によっては、

EZLN(Ejército Zapatista de Liberación Nacional/サパティスタ民族解放軍)が

活動する地域でもあり、

メキシコ政府と対立状態が続いています。

 

チアパス州の州都トゥクストラ・グティエレス(Tuxtla )市から西に約150キロ、

車で4時間ぐらいの所にオコシンゴ(Ocosingo)という街があります。

そこからさらに南東の

ボナンパック(Bonampak)やジャスチラン(Yaxchilan)を含むエリアが

オコシンゴの自治体です。

 

このあたりはマヤ(Maya)系の

ツェルタル(Tzeltal)族や

ツォチル(Tzotzil)族の住民が多いのですが、

自治体内にはミヘ(Mixe)系の

ソケ(Zoque)族のコミュニティーもあるのです。

 

メソアメリカで最初に興ったオルメカ文化の人達は、

このソケ(Zoque)という言語を話していたと考えられています。

ミヘ系の言語は、

オアハカや、ベラクルス州南部でも話されていて、

マヤ文化圏の中にあっても、

ソケのようにマヤに根を持たない文化もあるのです。

 

このオコシンゴ自治体には、

全部で20程のソケのコミュニティー(小さな村)があります。

最も大きくても人口1400人足らずで、

その20の村に診療所は1か所。

医者も3人しかいないそうです。

もちろん、

今回のCOVID19(コロナウイルス)に対応できる十分な医療物資もありません。

 

今月12日に州外に出稼ぎに行って帰ってきた54歳の男性から、

陽性反応が出ました。

これを受け失望し自殺をしてしまいました。

十分な人的、物質的不足による感染の恐れから、

遺体の回収も行われず、

最終的には家族に回収するよう指示も出ていたそうです。

 

ドイツでは、

申請から2日ほどで5000ユーロの支援金が振り込まれたり、

イタリアでは雇用を維持する事業者には、

規模や事業内容に関わらず、

賃金の80%を約34万円を限度に、

政府が肩代わりするようですが、

 

国・地域によっては、

 

本当に物資も支援も無く、

困窮した状況にいる人達もいる

 

ということです。

 

だからこの状況下、

もうスーパーの店員に心無い八つ当たりするのはもうやめましょうよ、、、

 

現状はどこでも大変だと思います。

そう偉そうに言っている僕に、

何かできるわけではありませんが、、、

自分より劣悪な環境で生きる人達がいることを忘れて行けません。

そう思えば、

もう少し、

こんな状況下ですが、

もうしこし“穏やかに”

落ち着いて、

生きられるのではないでしょうか。

出典:

https://www.eluniversal.com.mx/

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