メキシコのコロナの状況
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
メキシコのコロナの現状。
お盆休みもあっという間に過ぎ去りましたねぇ。
Go toも不発でした。
検査数も増えて隠れ感染者も表の数字に出てくるようになり、
有名人の
「大したことない」
という言葉が、
ちょっと空しく響いているようにも思います。
Go toの不発が物語っているのではないでしょうか。
大手その他の観光会社がバーチャルツアーも開催しているようで、
旅行業界は必死です。
本題に入る前に、
バーチャルツアーという言葉が出たので、
ちょっとだけ僕の見解をお話ししますね。
これ、
僕も考えたんですが、
正直なところ、
「ん~・・・」
というところです。
僕はその代わりブログで毎日発信しているのですが、
バーチャルツアーに消極的な理由はといいますと、
「あまり見せ過ぎたくない」
というのが一つ理由としてあります。
簡単に言えば、
「楽しみは後にとっておきましょー」
という事です。(笑)
だから僕の場合は、
映像ではなくスポット的な画像に留めています。
言うまでもなく映像の方が分かりやすいですが、
皆さんがこちらにいらしたときの
「現地感」
「異国感」
「メキシコ感」
といったようなものを、
最大限にしたいからです。
僕のエゴも入ってしまっていますが、(謝)
そのような意図があります。
さてさて、
「メキシコ、コロナどうなの?」
と気になっている方も多いと思います。
状況が悪化し続けていただけなので、
しばらく情報の更新を打ち止めていたのですが
「途中経過」をお知らせします。
データは、
メキシコ政府発表のものを引用しています。
まず大事な指標として「死者数」があります。
昨日21日までの累計が59,610人でした。
注目すべきは、
この死者数の推移が下降を始めているという事です。
5月初旬のレベルまで落ちて来ました。
☝☝☝このような具合です。
☝☝☝各州の累計死者数(8月21日現在政府発表数値)
あと重要なのは、
メキシコシティ、メキシコ州、ベラクルス、プエブラ、バハカリフォルニアの上位5州で、
国全体の死者数の45.8%を占めています。
最も人口が多く、人口密度も高いメキシコシティが、
全体の16.9%を占めます。
レストランやショッピングセンターなどが開いてから、
もうすぐ2ヵ月が経とうとしています。
キャパの30%までという条件付きですが、
人と人との接触も格段に増えていますが、
「死者数」が下がってきているのは、
少しだけ光が見え始めて来た感があります。
州別の感染者数ですと、
メキシコシティがダントツで多いのは当然としつつも、
特に南部の、
言語の問題や医療水準が低く脆弱性が高いオアハカ州、チアパス州で、
“見たところ”爆発的な感染者数が出ていない点も、
とりあえずは最悪な状況を回避できているように見えます。
“見えます”と濁すのは、
山間部や都市部から離れた地域には、
こうした日々の調査が届かない場合が多いと考えるためです。
もしかしたら、
誰も知らない所で、
コロナに苦しんでいる人達が多くいるかもしれません。
感染者数、死者数ともに最悪の首都メキシコシティの、
日常生活レベルの状況はといいますと、
混乱は起きていません。
スーパーは、
入店時の体温検査、手の消毒、レジでのソーシャルディスタンス確保、マスク着用義務は徹底されているものの、
それらの規制による混乱などは起きていません。
事務所はまだ閉めている企業が多く、
ホームオフィスをしている人が多いですが、
日中の交通量をみると、
出社している人とも少なからずいるように思います。
そんな事で、
非常にゆっくりとではありますが、
“着実に”収束に向けて歩みを進めているメキシコですので、
どうかこれからも温かく見守って頂ければと思います。(願)
#MexicoCentralTours
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