ポインセチアと呼びたくない理由。(苦笑)

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メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。

 

ノチェブエナ。

☝このお花です。

ノチェブエナっていう花

日本にもあるようですね、

って浦島太郎状態の自分に気付きはじめているのか、

ただ自分か知らなかっただけというお恥ずかしい話なのか、

どっちにしても、

少なくても当時の自分の生活圏にはなかったということです!(笑)

 

日本にあっても呼び名が違います。

 

日本ではポインセチアと呼ばれています。

 

今日、

このブログを読み終える頃には、

せ・め・て、

ノチェブエナ(Nochebuena)

と呼んで頂けることでしょう。(笑笑)

 

ちなみに、

ノチェ(Noche)とは夜、

ブエナ(Buena)とはグッド。

つまりグッドナイト、

でも「おやすみ~」ではなくて、(笑)

「いい夜」。

 

何がいいのかというと、

キリストが生まれる夜だから。

ノチェブエナって、

この花の名前でもあり、

クリスマスイブでもあります。

 

ポインセチアと呼びたくないワケ

それで、

ポインセチアと呼びたくない理由、

その一つは・・・(苦笑)

 

これメキシコ原産からです。

 

ポインセチアって、

独立間もないころのメキシコに派遣されていたアメリカの大使の姓。

ジョエル・ロバート・ポインセット大使。

 

なんでガイジンの苗字をメキシコの花につけなあかんのかって、

すぐ感情的になる岩﨑功です。(笑)

 

詳しくは後述してます~👇

 

昔はクリスマスの花ではなくて・・・

今日ではクリスマスを象徴する植物となっていますが、

昔のメキシコ、

つまりメソアメリカ時代は別の用途で使われていました。

 

そもそも、

メキシコの地のみならず、

アメリカ大陸にクリスマスというキリスト教の習慣が伝わったのは、

スペイン人が乗り込んできた1519年以降です。

 

でもこの植物はそれよりずぅ~っと前からこのメキシコの地にありました。

 

じゃあ何に使われていたのかというと、、、

 

一つは染色として日常の人々の生活に必要でした。

 

現代では、

ノチェブエナと言えば赤ですが、

いろんな種類があってですね、

黄色、紫、白、ピンクなどもあります。

その種類20種類。

資料によっては30種類とも。

 

その樹液には、

解熱効果や心臓関係の症状に効果があるとか。

 

消えゆく花

もう一つは宗教的儀式です。

 

この花、

今でこそノチェブエナとして知られている花ですが、

元々は違うんです。

 

もちろん、

ポインセチアでもないですよ。(苦笑)

 

クェトゥラソチトゥル(Cuetlaxochitl

または、

原産地の一つでもあるタスコ一帯では、

トゥラソチトゥル(Tlazochitl

と呼ばれていました。

 

その意味は

 

「消えゆく花」

 

おぉ~、

意味深ですね。(笑)

 

これ本当で、

次期が過ぎると葉が徐々に散って「消えて」しまいます。

 

メキシコが原産と書きましたが、

メキシコ全土ではありません。

タスコという銀細工で有名な街一帯と、

メキシコシティの南モレロス州の一部の地域だと言われています。

 

この花、

人身生贄を含む宗教的儀式でも使われていたそうです。

赤色は生命の象徴でもありました。

 

“ポインセチア”という名称の由来

そんな、

メソアメリカ時代の象徴的な植物の一つであったノチェブエナ。

この植物が世界的に有名になり始めるのは、

1825年のこと。

当時メキシコはスペインから独立(1821年)したばかりでしたね。

1824年には第一次メキシコ帝国が皇帝の処刑により幕を閉じています。

 

激動の時代が始まりかけていた頃です。

 

そん中、

1825年にメキシコにアメリカの大使が来ました。

彼の名をジョエル・ロバート・ポインセット(Joel Robert Poinsettと言います。

 

彼は不安定な情勢が続く独立したばかりのメキシコで、

アメリカからカネでメキシコ領土を乗っ取る目論見で送り込まれてきたのでした。(怒)

結局上手くいかず、

ポインセットは国外退去処分になります。

 

彼は出国の前にタスコでこの花に出会い惹かれます。

 

彼はこの花を自国に持ち帰り、

自身の姓からポインセチアと名付け、

それが現代にまで「受け継がれて」のです。

 

だから皆さん、

傍若無人なアメリカ人達が送り込んだ人が、

勝手に自身の名前を名付けてしまったメキシコの花を、

もうポインセチアと呼ぶのはやめましょう。(苦笑)

 

できれば

クェトゥラソチトゥルや

トゥラソチトゥル、

難しければ、

せ・め・て

ノチェブエナと呼びたいです。(苦笑)

 

そう言えば、

ノチェブエナとはクリスマスイヴの事ですが、

クリスマスの習慣も、

傍若無人なヨーロッパ人によってもたらされました。

 

てことは、

やはり本名である、

クェトゥラソチトゥル、

またはトゥラソチトゥル

と呼びたいです。(笑笑)

 

メキシコの人はアメリカが嫌い?

そうそう、

メキシコの人は一般的にアメリカ人が嫌いなんですが、

過去にこのような経緯がある為でもあり、

最近首になった大統領や、

一般人のメキシコについての考え方など、

諸々が合わさって、

「アメリカなめんな」的な感情を持っているのです。

 

☝ちなみに僕もです。(笑)

 

アメリカと言えば世界の大国として持て囃され、

日本の方も憧れる人が多い(僕も昔はそうでした)ですが、

メキシコに長くいて、

歴史などが分かってくると、

自分も、

「アメリカなめんな」と思えてきます。(笑)

 

キレイなノチェブエナの話でしたが、

アメリカのキタナイ話で終わってしまいスミマセン~

 

Que tengan buen día~ (良い一日を~)

 

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