メキシコの独裁者か英雄か/太陽パワーは真実かハッタリか


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前回「メキシコの3月21日」の続き>です~。まだの方はこちらをクリック>してください。

メキシコで3月21日に起こること

前回はベニト・フアレスさんの生い立ちや転機についてザっと書きました。しかし1857年以降、メキシコ社会は再び戦争状態に突入してしまうという、というところでした。

今回はフアレスさんが何をしたのかってこと、そして次の話題「もう一つのメキシコの3月21日」に移ります~。

ベニト・フアレスさんのメキシコ大改革

植民地から独立国として歩みを始めて30年余り、

その一方でそれまでのメキシコはカトリック教会とメキシコ政府が密接につながったもので、メキシコ社会に大きな弊害が出ていました。

 

メキシコ社会の民主主義化の始まり

度重なる保守派の脅しにベニト・フアレスさんはくじけることなく、

避難先から有名な「レフォルマ法」を発布します。

その内容はザックリとこんな感じ。

 

  1. 教会の国有化
  2. 婚姻制度
  3. 住民登録
  4. 墓地の管理権の剥奪
  5. 政教分離
  6. 信仰の自由
  7. 病院や公共施設の俗化
  8. これを破った宗教団体は追放

 

という具合。

 

教会が役場だった

たとえば、3番の住民登録。

メキシコシティ中心部のサグラリオ・メトロポリタノという、

18世紀のバロック彫刻で有名な教会👇がありますが、

ここってお隣の大聖堂(カテドラル)に付随し、

今でいう役場のような役割を果たしていました。

婚姻や出生、死亡届けを管理する場所。

 

教会が墓地だった

あとは教会に行くとお墓があります。

こんな風に👇

当時の名残ですね。

とはいっても、

だれでも教会の脇に永眠することが出来たわけじゃありませんが・・・

 

英雄か独裁者か

何でもそうですが、

最初の一歩を出すのが大変ですよね。

反対する人が出てきたり、

失敗を恐れたり。

 

彼の功績は初めて国として纏まるための基礎を造ったというところにあるでしょう。

 

そんな「偉大な功績」の一方で、

彼自身も大統領の座に15年(第2次帝国期の4年を除くと11年)も留まり、

「独裁者」とも言われます。

彼の次にくるディアス政権も独裁政権と言われますが、

「国の発展」という側面もあり、

どちらの政権も、

良し悪しは単純に白黒で判断できませんね・・・

 

仮に“独裁者”であっても功績は功績

そんなことで、

植民地時代から続いた教会主導の社会が、

民主主義社会へと転換、

そしてそれまで軽視されてきた国民の権利の保護、

というのが彼の主な功績。

 

もちろん、

一夜にして全てが変わったわけではありませんが、

そういう流れが生まれということ。

 

だから今日のメキシコ社会になる上で、

「大事な人」であり、

いろんな場所で「フアレス」という地名が今でも残るのです。

 

もちろん、

生まれ故郷オアハカ州の州都オアハカ市も、

オアハカ・デ・フアレス(フアレスのオアハカ)といいます。

 

3月21日はそんな偉大なベニト・フアレスさんの誕生日であり、

国民の祝日にもなっています。

 

メキシコでは、

クリスマスや元旦、イースターなどを除き、

公休日が平日の場合にはその週の月曜日が休日になり、

土日と合わせて3連休になります。

 

メキシコのもう一つの3月21日はテオティワカン遺跡

で、もう一つ、

この日なるとザワザワする場所。

はい、

テオティワカン遺跡で御座います。(苦笑)

 

どうザワザワするのかと言うと、

こんな👇風に。

 

てことで、

日本語でも調べてみました。

「テオティワカン 春分の日」

という具合に。

 

すると・・・

 

「太陽のエネルギー」は本当がウソか

とあるメキシコの観光サイトから拝借。

世界中から約100万人の観光客が訪れ、手のひらで太陽を感じたり、パワーストーンにエネルギーを込めたり、願い事を唱えたり、神秘的な瞬間を様々に過ごしている人々の姿も興味深い一日。同時に、太陽のエネルギーを集めるために綿密に計算、設計された古代テオティワカン人の都市づくりの技術にも触れることのできる貴重なツアー・・・

というような記事があります。(一例)

 

結論からいうと・・・

 

「デタラメ」

 

なんですよね・・・(沈)

 

もちろん👆のような記事はほんの一つにすぎず、

他にもわんさか出てきます。

 

僕は別に暴露系ブロガーでなければ、

他人を貶めて勝ち上がろうとか、

そういうガツガツしたものに興味がないんですが、

なんで僕が「デタラメ」とか「いんちき」とわざわざ書いているのかと言うと、

旅行で行かれる方をガッカリさせたくないから。

 

出所不明な観光情報に惑わされると損をする

例えば、

BTS(有名な音楽グループ)のサイン会と言われて行って、

サインをもらったはいいけれど、

実はBTCだったら嫌じゃないですか。(苦笑)

 

世の中は「BTS」とみんなで信じているのに、

現実は別グループのBTCだったなんて言われたら、

「詐欺」で訴えられますよね。(苦笑)

 

テオティワカンについては、

べつにSHOWとしてお金をとってやっているわけではなので、

「詐欺」にはならないのでしょうけれど?

行った人のガッカリ感はぬぐえません。(沈)

 

それってメキシコに来なくてもできるよね

実は何も「神秘」じゃないのに、

「神秘的な時間を過ごしているように見える人達」を見て、

「興味深い!」と感心する人、

言っちゃ悪いけど、

べつに高い飛行機代を払ってメキシコに来なくても、

どこかのテーマパークでできちゃうと思います。(苦笑)

 

べつに太陽は太陽で、

世界中どこにでも同一の太陽が燦燦照っているわけなので、

ご自宅のお庭やベランダで、

営業で疲れたらその場の路上で、

坂道で疲れたら登り切ったあたりで手を広げて太陽パワーを得ればいいわけです。(苦笑)

 

昔から伝説とか言い伝えはあって、

それはそれでいいんだけど、

現代は考古学っていう学問もあるぐらいなので、

できればそちらの方も気にしてみたい。

 

続きは次回👇で~

メソアメリカの都市(今の遺跡)はどうやって造られた?

 

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