こんなところにまで見られるカトリックとメソアメリカの習慣の融合。
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こんなところにまで見られるカトリックとメソアメリカの習慣の融合。
👆ロスカ・デ・レジェスというパンを手作り
皆にとって待ち遠しいレジェス・マゴス(東方の3賢者)
昨日はレジェス・マゴスのお話をしました。
メキシコをはじめ、
ラテンアメリカ諸国では、
年が明けた1月6日に祝われる、
カトリックの行事の一つですよ~ということでしたね。
そこでこの日はクリスマスのサンタクロースの代わりに、
レジェス・マゴス(東方の3博士)が子供たちにプレゼントを持ってきます。
だから1月6日の朝というのは、
多くの子供たちにとってはとっても待ち遠しい日なんですね。
んで、
楽しいのはなにも子供たちだけじゃありません。(苦笑)
おとなもみんなで楽しめます。(笑)
なにをどう楽しむかというとこれ👇
これ、パンです。
日本ではお目に掛かれない?
特大サイズのパン。
ロスカ・デ・レジェスと呼ばれている季節的なパンで、
1月6日にこれをみんなで食べるんですね。
でもただ食べるだけじゃない。
これを一人ずつ好きな大きさに切っていくんです。
すると・・・
ロスカ・デ・レジェス(パン)の習慣
こんなお人形さんが、
切った一切れの中から出てくることがあります。
これ、
キリストさんです。
このロスカ・デ・レジェスのパンの習慣、
古くはフランスで1311年頃から始まったとされますが、
もともとは今のようなプラスチックのキリストさんではなかったようです。
最初はジャムやソラマメだったとか。
で、肝心なのは、
「あたり」が出るとどうなるのかっていう話。
あたりが「でてしまう」と、
教会にキリストさんの誕生を「報告」しに行かないといけない(かった)んです。
報告だけでは済まず、
そのあとは人を招待して盛大にパーティーを「しなければならなかった」ようです。
するとどうなるか。
そんな「余分な」おカネは庶民はもっていません。
いくらおめでたいことでも、
無い袖は振れない。
だからジャムやソラマメ時代には、
あたっても「あたり」といわずに、
そのまま飲み込む人が続出。
それで「頭のいい人たち」が、(苦笑)
これを磁器製のキリストさんの人形にしたとか。
すると飲み込めない?ですよね。
少なくても飲み込んだ後の事態は誰もが予想できる。(苦笑)
さすがに今は磁器製のキリストさんではなく、
プラスチック製のものに取って代わられたということ。
ちなみに・・・
その磁器製のキリストさん人形、
当初は日本製だったとか。
そんなある意味拷問的な習慣は存在していない?
と思いますが、
カタチを変えて存在しています。(苦笑)
レジェス・マゴス(東方の三賢者)が去ると・・・
タマルの日。
メキシコではタマルの日とは呼ばれないのですが、(苦笑)
カトリックの行事でカンデラリア祭というのがあります。
2月2日です。
キリストさんがお生まれになったことを「報告」すると書きましたが、
2月2日がその報告の日。
伝統的には赤ん坊のキリストさんを起こして、
服を着させてあげるんです。
現代では、
少なくてもメキシコではそれを再現する行事は減っているようですが、
中にはまだそれを守っている地域もあるようです。
それでそのタマル。
タマルってこれまでに何度か書いてきていますが、
メキシコ料理の一つです。
皆さんがご存じのタコスよりも、
ずぅ~と歴史が古いメキシコ料理。
メキシコ料理はタマル無くしては語られないのです。
👇これ
なぜ2月2日がタマルの日?
なんでタマルで、
なんで他の料理ではないのかっていう話ですが、
メソアメリカ時代から、
人々は神によってトウモロコシから創られたと考えられてきました。
ポポルブ(Popol vuh)というマヤの歴史書があるんですが、
それにある伝説によるとですね、
神様はいくつかの「材料」から人間の創造を試みたそうなんですが、
最終的にトウモロコシ製がうまくいって、
命を吹き込むことができたと。
タマルはトウモロコシ由来の料理の中でも、
特に象徴的な食べ物として、
むかぁ~しから、
メキシコの人達のご先祖さんによって食べられてきたのです。
え、タコスじゃなくて!?(笑)
タコスはメキシコ料理の中でも比較的新しいお料理なんです。
2月2日というのは西暦で、
これっていうのはカトリックの習慣に合わせたもの。
でももともとメソアメリカには西暦なんてものはなくて、
キリストさんの生誕というのは知られていなかった。
メシカやマヤをはじめとするメキシコのご先祖様たちは、
彼らの独自の歴を持っていたということは、
これまでにも幾度か書いてきました。
で、この2月や3月という月は、
今もですが、
当時の人々の生活にとってはとっても大事な時期だったんですね。
なぜかって作物を植える時期だから。
日本も春は田植えの時期。
「春」は今も昔も大切な季節
てことで、
メソアメリカ各地では農業に関わるいろんな習慣が行われていました。
その一つが、
アステカで知られるメシカ。
春分の日前後にはトラカシュペワリストゥリ(Tlacaxipehualistli)っていう、
多産や作物の神シペトテック(Xipe totec)を祝う行事が行われていました。
その内容はまたの機会に書きますが、(苦笑)
それを「やめさせて」カトリックの信仰に切り替えさせるという目的で、
メソアメリカ古来の作物であり、
大事な料理でもあったタマルを、
敢えてこのカンデラリアの日に食べるようになったようです。
信仰のすり替えです。
クリスマスの時期に行われていた、
ウィツィロポシュトゥリを祝う行事パンケッツァリストゥリだって、
カトリックの行事ポサダやクリスマスにとって代わられましたから。
ちなみに、
このメソアメリカ時代では、
2月前半が農業的に大事だと考えられていたとわかる理由、
これは各地の遺跡にある建造物の配置に見て取れます。
それを見ていくと、あら面白い、
マヤのツォルキンやメシカのトナルポウァリの260日と一致しますね。
詳しくは現地でご説明します~(笑)
だから、
この1月という時期は、
根本的にはまだ「クリスマス」は終わっていなくて、
それに関連する行事が行われているのです~ということでした。
ではまた明日。
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