ロマンて実は「遺跡」の外にもあります。(笑)ジャングルツアーの醍醐味。
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育児期間中につき、
投稿が断続的になっております~。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
知られている遺跡より知られていない遺跡の方が、実はロマンがある。(笑)
👆ラカンドンのジャングルにある無名の遺跡。ここは整備された林道があるので比較的楽に到達できます。
みなさん、
「遺跡」と聞くと何を思い浮かべます?
昔の建造物がたくさんある場所?
おっきなピラミッド?
遺跡だからちゃんとおカネを払って入る入場ゲート?
それはそれでもちろん「遺跡」という場所であり、
調査もされ、
多くの旅行者が訪れる観光地として皆さんが持つ普通のイメージ。
僕はこれまでに、
メソアメリカ圏にある、
かなりの「遺跡」と呼ばれる場所にいったんですが、
ある時感じたんです。
「この小山のように見えるもの、何百年も前からそのまんまなんだろうねぇ」と。
その小山のように見える場所には雑草が生い茂り、
場所によっては樹木が何本も生えていたり、
一部建造物らしき姿が残っていたりと、
当時の人達が直接手に触れ加工した石材が、
何らかの自然要因であるときに崩れ、
更に時間が経つにつれ、
樹木が育ち、
今自分の目の前の小山というか、
崩れた瓦礫のようになっているものが見えているんです。
もちろん、
崩れているから考古学者ではない自分には、
実際にどのような形をした建造物だったのかは想像するのは難しいですが、
同じ敷地内の復元されている建造物や、
同じエリアにあるべつの建造物を多く見ていれば、
なんとなく想像は付くものです。
目の前にある小山や瓦礫の背後に、
また同じようにこんもりしたものがあり、
大きさや形から建造物の種類を推測したりと、
その興味は尽きません。
ここまでが「遺跡」と呼ばれる観光地の中の話なんですが、
その「観光地」の外にもですね、
崩れた建造物群を見られる場所というのがあります。
皆さんが想像される大きなピラミッドや、
壮大な古代都市の姿というのは、
確かに胸躍らせられるものではありますが、
残念ながら、
皆さんが目にするそれらが、
全てそっくりそのまま当時存在していたのかと言ったら、
ちょっと考えてしまうんですね。
そのいい例がテオティワカンというところでして、
今日皆さんが期待する景観て、
かなりの部分が想像で造られちゃったもの、
ということは覚えておいた方がいいでしょう。
想像で造っちゃうなら、
べつに現代風のテーマパークと同じわけでして、(苦笑)
あんまり「遺跡観光」として行く価値はないんです。
だから僕は口酸っぱくこのメキシコブログで、
「背景を知りましょ~」と書いているんです。
背景を少しでも知って自分で少しでも考察してみると、
そこにもの凄い遺跡観光の価値が出て来るんです~。
メキシコの遺跡観光の上級者の皆さんへ。(笑)
もうテオティワカンも、
チチェンイッツァも、
コバもウシュマルも行っちゃった~という方、
まだ行ったことはないけれど、
キオテ通信で遺跡の考え方が変わった!という方、
ちょっと上級の遺跡の楽しみ方を体験してみませんかぁ?(笑)
主な遺跡に行く99.9%の人が知る由もない、
ジャングルの中で忘れ去られた古代都市の跡。
これはですね、
背筋がゾクゾクします。(笑)
周りにヒントになるような復元済みの建造物は無ければ、
案内板もない。
全ては「自分」の遺跡観光の経験、知識、想像力が頼りです。(笑)
「今登って来たから、ここは丘なのか?いや違う、これ自体が建造物なんじゃない!?だとすればかなりの大きさじゃないか!」
と、僕はマヤのジャングルの中で勝手に想像するのが好きなんです。(苦笑)
👇ラカンドンのジャングルに行くというのになぜか半袖の僕。(苦笑)
👇カラクムルのジャングルの中をお客さんと
👇カラクムルのジャングルを遺跡の上から
👇カラクムルのジャングルにある場外遺跡。
👇カラクムルの生活の痕跡。貯水槽(Chultunといいます)
👇ラカンドンの場外遺跡。よく見ていないと通りすぎてしまいます。
👆こらがマヤのジャングルツアーの醍醐味の一つでもあるんです。
もちろん、
ジャングルには行きたくない~という人でも、
「場外」でなくたって、
遺跡の中には未発掘の部分が大半なので、
注意してみていると、
結構いろんなところから、
当時のままの建造物の一部が顔を覗かせている場所があります。
そういう場所の前を通りかかると、
思わず立ち止まって5分ぐらい考えちゃいます。
僕はココ👇で20分ぐらい立ち止まっていました。
「え、これって当時のもの?それとも現代の産業廃棄物?」って。(苦笑)
だって、
不自然にまで巨大な石板の形をしたものが、
整然と積みあがっているんです。
古代の建造物にしては整っていすぎる!?
でもココに産業廃棄物なんか持ち込まれない、
てことはやっぱりマヤ時代のものだ、と。(苦笑)
はい、後日先生に聞いたら僕の推測が正しかったです。(笑)
👆ここがロマンです。(笑)
僕は歴史が「嫌い」だったんです。
今でもそれが一種のトラウマのようにもなっていて、(苦笑)
なかなか苦手意識が拭いきれずにいます。
その理由の一つに年号や人名の暗記があるんですが、
そこに全く面白みを感じなかったんですよね・・・
テスト終わればすぐ忘れるし。(沈)
メキシコの勉強を始めて気付いたことがあります。
「何百年も前の年号って、たいして重要じゃないよね」って。(苦笑)
日本史なら日本書紀や古事記という書物がありますが、
メソアメリカ史の大半には「記録」がないんです。
有名なマヤや、
サポテカの一部の石碑などには、
象形文字で記録のようなものが残っていたりしますが、
そこから解明されている歴史的事件て、
あんまりないんですよね。
2012年に大騒ぎになった、
マヤ暦の世界滅亡説だって何も起こりませんでした。(苦笑)、
結局誤解読が原因で、
その差は何と2000年以上。(苦笑)
マヤ暦(クエンタ・ラルガ)のバクトゥン13と1ピクトゥンを、
考古学者が「読み間違った」。
考古学者でも間違うんですから、
一高校生、
一旅行者がそんな細かいところまで気にしたって「しゃーない」のです。(苦笑)
それよりももっと大事なこと、
歴史の勉強ではたくさんある気がします~。
日本史も同じで、
「1192年=鎌倉幕府」みたいに、
細かくなんて知り得ない。
てかこれ👆間違ってたんですよね?(苦笑)
実は1980年でしたって。(沈)
じゃあ、
テストのためなんかに、
そんなに細かく覚える必要なくね?って思うんですよ。
メソアメリカ史は、
紀元前1800年頃にオルメカが始まって、
紀元前200年頃にテオティワカンが始まって750年頃に滅亡、
チチェンイッツァが1000年~1200年と、
超おおざっぱなんです。(苦笑)
だって書物がないから。
じゃあどうやってそのおおざっぱな年代が分かるのかというと、
放射性炭素年代測定という技術を使っているから。
稀にカラクムルのように、
石碑に刻まれた暦(クエンタ・ラルガ暦)によって、
909年という年号が読み取れる場合がありますが、
そういったものは僅かです。
トニナの石碑は、
同じく909年のもので、
これがマヤのクラシコ期最後であり、
最後のクエンタ・ラルガ暦(10.4.0.0.0)とされています。
👇左がトニナのクエンタ・ラルガ暦最後のもの。右がトレス・サポテスのクエンタ・ラルガ暦最古のもの。
(出典:Arqueologia Mexicana)
だから年代や人物の暗記をするんじゃなくて、
大体あの辺かな~とだけ分かるだけで十分。
あとはそれらを横ぐし刺しにして、
別の文化との関連性などを見ていくと、
だんだん超複雑なメソアメリカの年表がわかってきます。
そんなわけで、
細かい年号はとりあえず度外視し、(苦笑)
大体の時代を頭の中にいれながら、
ジャングルの中の「場外遺跡巡り」でロマンチックになる、
これが僕がおススメする、
上級者の遺跡の楽しみ方でしょう。(笑)
マヤのジャングル、
広いので土地勘が無い人が無鉄砲に行くと本当に迷うので危ないです。
僕の方でマヤのジャングルツアーがあるので、
ご興味ある方はぜひぜひご利用下さい~。
ラカンドンの遺跡とジャングルツアー
ちなみに・・・
僕のジャングルツアーは、
同日にいわゆる観光地の「遺跡」への観光も行うので、
追加料金は掛からなく、
お得になりますよ~(笑)
ではお問い合わせお待ちしております~
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