メシカの皇帝モクテスマの頭飾りの謎・後編

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メキシコ在住20年、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

広くて奥が深すぎるメキシコをわかりやすく案内しています、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コ功(こう)です。

 

ちょっと最近忙しすぎて・・・

ブログの投稿が何もできていないのですが、

これから動画もあわせて、

メキシコ現地から「生」の様子を、

観光色に色付けせず、

赤裸々にブログと動画>で伝えています~

 

前回はこちら~

メシカの皇帝モクテスマの頭飾りの謎・前編

メシカ(アステカ)の皇帝モクテスマの頭飾りトカドの話・後編

メキシコに帰りたくても帰れない頭飾り

だいぶ間が空いちゃいましたが、

メシカ(アステカ)帝国の皇帝モクテスマの頭飾りトカドの話です。

 

前回は、

オーストリアの博物館に保管されていて、

メキシコに戻せていない、

とい所まで書きました。

 

メキシコの遺品なにのメキシコに戻せないってどういうこっちゃ、

と思いません?

「このクソ泥棒達!」となります。

 

すみません、熱がこもるとはしたない言葉を使ってしまう癖があるもので。

 

現に法律の27条と28条で、

メソアメリカ時代の遺物は、

メキシコの所有物であると明記されています。

 

それにも関わらず戻ってこない。

 

これはですね、

移動の際にどうしても発生する振動が、

このトカド(頭飾り)を修復不可能になり得る程の損傷を与えてしまう可能性が高いため

らしいんです。

 

2011年にも、

メキシコのチャプルテペック城に保管されている

オーストリア人皇帝マクシミリアンの馬車と引き換えに、

メキシコに“貸し出す”計画があったのですが、

このときも損傷への懸念の為、

白紙になってしまいました。

古い馬車

チャプルテペック城にある馬車

 

そもそもいつメキシコから持ち出された?

それで、

いつどこからどうやって、

ヨーロッパに持ち出されたのかと言いますと、、、

 

これも「不明」なのです。(苦笑)

 

説は幾つかあるのです。

・エルナン・コルテスが上陸前にメシカ人が信じる「神」に変装するために入手した。

・当時のスペイン王カルロス一世への贈答品

・メシカのトゥラトアニ宮殿から盗まれた

 

ただ、

いずれも証明されていません。

 

もっと言えば、

モクテスマのものかも証明はできません。

 

何でできている?

そんな謎多き「モクテスマのトカド(頭飾り)」

 

高さは1.16m、

直径は1.75m、

メシカ(アステカ)の言語ナワトル語では、

Quetzalapanecayotl(ケッツァルアパネカジョトゥル)

と呼ばれていたそうです。

 

緑が基調のものですが、

何で造られているのかというと、

まず4種類の鳥類の羽、

トータルで222もの羽が使われています。

そして、

金箔、

マゲイからとれる繊維、

綿、

蘭から採れる“接着剤”です。

☝トカドに使われている4種の羽毛
(出典:Arquiología mexicana )

 

度重なる引っ越しの末・・・

これに関する、

現存する最古の記録は1596年のもの。

メキシコ大学の調査によると、

オーストリアのベルヴェデレ宮殿に1699年に受け継がれ、

その後

アンブラス城に1763年まで保管されていたとのこと。

度重なる「お引っ越し」を繰り返し、

現在展示されているヴィエナ博物館には1806年に移されたそうです。

 

現在メキシコ国立人類博物館で展示されているレプリカは、

1940年にメキシコの職人によって造られたもの。

 

僕は旅行は好きなのですが、

実はこれまでヨーロッパにはあまり興味がなかったんです。

 

フランスとかイタリアとか、

もちろんスペインも、

日本の方々にも人気の渡航先だと思います。

 

でも僕はいまいち興味が湧かなくて、

僕にとってヨーロッパの地は全くの未開です。

 

でもメキシコの勉強を始めてから、

「ヨーロッパ、行ってみようかな」

と思うようになってきました。

 

いなさらながら。

 

でもかなりピンポイントで。(苦笑)

 

エッフェル塔のレストランで優雅に食事をするとか、

観光用に整備されたキレイな街並みには

全然興味ないんですが、

メキシコ史に関わる場所ですね。

 

フランスだったらポルフィリオ・ディアスの墓とか。

スペインはサンタマリア・デ・グアダルーペやセビジャ港、

タラベラ・デ・ラ・レイナ、

カルロス1世の墓、

イタリアだったらミラマル城、

オーストリアはカプツィーナ納骨堂、

そして忘れてはならないのがこのトカドがあるヴィエナ博物館

 

このモクテスマの頭飾りのホンモノが展示されている場所です。

 

この感覚を、

皆さんにも味わって頂きたい。

 

「へ~、有名な世界史って、

こんなところでメキシコと繋がっているのね~」

 

という感覚。

 

ヨーロッパの墓とか納骨堂なんて、

超マイナーじゃないですか。(苦笑)

 

でもメキシコを知ると、

そういう所にピンポイントで「行ってみたい!」と思えるのです。

 

あ、

ちなみにメキシコとは何も関係ない、

ナチ党員で大勢のユダヤ人を救ったオスカー・シンドラーのお墓も。

 

👆お墓が多いんです。(苦笑)

 

てなわけで、

メキシコのお陰で、

ようやくヨーロッパに興味が出てきましたメキシコガイドの岩﨑功です。

 

ではまた~

 

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