12月12日に「グァダルーペ巡礼」が行われるワケ。(4/5)


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前回👇の続きです~

アメリカ大陸に「聖母」が現れた瞬間。「グァダルーペ巡礼」の話。(3/5)

 

メキシコのカトリック教徒にとって最も大事な日。

アメリカ大陸での聖母誕生の「現場」

前回は、

12月12日は「アメリカ大陸に聖母が誕生した日」で終わりました。

 

正確には、

聖母が「公認」された日。

当時のメキシコのカトリック教最高指導者であるスマラガ司教の目の前に「聖母」が「出現」した日。

それが1531年12月12日という話。

 

👇メキシコ初の司教スマラガさん

 

司教というのは、

その土地(当時のメキシコ、というかスペインの植民地)の最高の聖職者。

 

実際に聖母が最初に現れたのは1531年12月9日。

ただ、

司教の面前に現れ認められたのが12月12日。

だから「聖母グァダルーペの日=Día de la Virgen de Guadalupe」とされています。

 

で、その出現に関する「ストーリー」というのがあります。

ココが伝説の部分なんですが、

今日まで「奇跡」として、

メキシコやラテンアメリカ諸国のカトリック教徒の間で語り継がれています。

 

詳細は長いのでぜひ現地でじっくりと説明させていただきます。(笑)

待てないという方は、

検索ボックスで「出現」と入力して過去の記事を探してみてください。

 

ストーリーは資料によって異なるものの、

最後の司教も含めて計6度の「出現」がありました。

 

その「聖母の出現の現場」というのが、

観光名所、

そして「グァダルーペ巡礼」の最終目的地であるグァダルーペ寺院がある、

テペヤカク(テペヤック)一帯なんです。

 

1回目から3回目の「出現」があったとされるのが、

丘の山頂にある教会がある場所。

その中にはこんな風に👇、

出現のストーリーが描かれています。

 

伝説に登場するメキシコの先住民

この出現ストーリーには、

一人の“先住民”が登場します。

彼の名をフアン・ディエゴといい、

今では列聖されサン・フアン・ディエゴと呼ばれます。

 

本名はクアウトゥラトアツィン(Cuauhtlatoatzin)というお方で、

職業は茣蓙(ござ)職人。

できた茣蓙を持ってテペヤックの丘を通り、

トラテロルコの市場まで通っていたのでした。

 

「聖母グァダルーペ」の第一発見者として、

1531年以降は、

聖母グァダルーペの“指示”通りに、

テペヤック(今日のグアダルーペ寺院がある場所)に社を建てます。

その社があった場所というのが、

今日のTemplo de Indio👇

フアン・ディエゴはココに死去する1548年まで住んだのでした。

 

で、

彼の実家という場所も保管されています。

👇ここ

グァダルーペ寺院に行く人は多いですが、

フアン・ディエゴさんの生家に行く人はあまりいないらしい。

 

「聖母グァダルーペの日」に、

遥々遠方から巡礼する人達は、

今日も掲げられている、

スマラガ司教の前に現れた聖母グァダルーペが描かれた「布」というか茣蓙を拝みに行くのです。

👇これ

👇高速道路を進む巡礼者たち。すべてはこの👆ために。

それが492年前のこの時期のできごと。

(伝説の域はでませんが・・・)

 

テペヤックに聖母が出現したワケ

さらに、

これにはまだ続きがあって、

大事なのはこのテペヤックという場所。

 

アステカで知られるメシカ時代は多神教社会と書きましたが、

メキシコ版八百万の神々を纏める「母なる神」という存在がありました。

それを「トナンツィン」と言うのですが、

トナンツィンが祀られていたのがこのテペヤックなんです。

 

だから、

メシカ時代の地元の人々が、

テペヤックを「神聖な場所」と受け入れるのは容易だったんです。

 

申し訳ないのですが・・・

ここでトナンツィンと聖母グァダルーペのすり替えが行われたようです?

(宗教的内容につき、第3者の僕は断言しませんのでご容赦ください)

 

まとめると・・・

「元々今のグアダルーペ寺院がある場所に、

トナンツィンというメシカ族の「母なる神」が祀られていて、

そこに1531年12月12日に聖母グァダルーペが出現し司教に認められた。

だから12月12日はメキシコのカトリック教徒にとって最重要の日である。」

ということ。

 

ちなみに、

カトリック教徒はカトリック教徒なんですが、

とりわけこの聖母グァダルーペを信仰する人々を、

「グァダルパノ」と呼びます。

 

あ、ちなみに、(苦笑)

マリア(Maria)という名前。

皆さんも一度は聞いたことがある名前だと思います。

キリスト様のお母上様ですね。

マリアさんの夫がジョセフさん。

 

ラテンアメリカ諸国では、

マリアナ(Mariana)さんや、

マリアノ(Mariano)さんという人名が多いんですが、

これは「マリアの」という意味。

 

でその「マリア」の意味は、

「神に選ばれた女性」と言う意味。

ヘブライ語が語源の人名なんです。

 

でもメキシコでは、

特にグァダルーペ信仰なので、

「グアダルーぺの」という意味の「グァダルパノ」

と呼んだりします。

 

ちょいと話がそれましたが、

以上がメキシコで、

12月12日が超重要記念日である理由であり、

メキシコ各地から、

遠くはアメリカ大陸各地からですね、

カトリック教徒、

いえ、「グァダルパノス」が巡礼に訪れるのです。

 

以上がメキシコの話。(笑)

 

ここでちょっと不思議に思われる方もいらっしゃるでしょう。

 

「じゃあ、グァダルーペさんはメキシコ生まれの褐色の聖母さんなのね?」と。

 

答えは・・・

 

続きは次回(最終回)👇に~

聖母グァダルーペさんの出身地の話。(5/5)

 

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