髙橋様:”そう!こういうのがやってみたかった!”と思えるメキシコツアーでした!

あっという間に感じる充実した旅行になりました。

ご旅行の内容

ご旅行期間

7日間

移動距離

合計1741㎞

内容とルート

メキシコシティでのグルメやナイトライフ(ダンス体験)、世界遺産の町プエブラでゆっくりし、サボテン渓谷でメキシコの大自然を歩き、オアハカでのサポテカ文化の末裔の人達の家庭でお料理&ラグ作り&団欒、古き良きメキシコの田舎情緒が残るクェッツァラン、メキシコの伝統酒プルケの郷を回り、メキシコの日常にどっぷりと浸った旅でした。

ルート:

メキシコシティ空港⇒メキシコシティ⇒プエブラ市⇒オアハカ市とその一帯⇒サボテン渓谷でハイキング⇒クェッツァラン⇒プルケの郷⇒メキシコシティでダンス⇒テオティワカン遺跡⇒お買い物など⇒メキシコシティ空港

ご感想

女性二人が料理をしている

オアハカでお料理体験

理恵子様より:

鶏の声で目覚めたクエッツァランの朝。昨夜はハイキングの疲れで、車に揺られながら街を眺めることもなくこのホテルに着きシャワーを浴びて寝てしまった。歴史を感じさせる昔風の部屋の窓には板戸が付いていて、ゆっくり引くと中庭の景色が見える。光や音や呼吸している空気が日本に居る時と全く違うように感じられる。遠くまで来たなぁ……と思う。

岩崎さんと共に街を散策する。果物や青果が並んだ青空市や肉などの食材を売る店舗、衣料品を売る店、工具店、雑貨屋、惣菜屋…。通りに出した椅子に腰掛けて刺繍をしている女性はこの土地の民族衣装を着ている。並べた野菜の後ろで食用サボテンのトゲを取っている八百屋のおばさんは三つ編みのお下げ髪。人々が行き交い活気がある。紐で繋がれた数羽の鶏も売り買いされている。さっき鳴いていたのはきっとこれだ。どこかの家で今晩のおかずになるのだろう。景色だけでなく、聞こえてくる音楽も言葉も珍しく感じて、本当に遠い遠い場所に来たと実感する。

午後はコーヒー農園を訪れ、テラスで味わいながらゆっくりと過ごした。体調を整えるために旅程を変更して連泊したクエッツァラン。坂と緑と鳥の声が印象的なまち。そして降り出した雨が、しっとりと旅の疲れを癒してくれた。

振り返ると、あの日の時間が夢の中であったような気さえしている。

メキシコ旅からふた月ほど過ぎた今、旅行中いちばん美味しかったものは何だっただろうと振り返ってみる。

おいしいものは色々あった。

初日の夕食のポソレ。白いトウモロコシとチキンのスープはフライトで少々疲れた身体をほっとさせてくれる穏やかな味だった。同じ食卓で出たトルティージャはとても香ばしく「あー、メキシコに来たんだ!」と口中が喜んだ。

オアハカの市場で食べた焼き肉も美味しかったけれど、サイドディッシュに入っていたノパルと呼ばれるウチワサボテンはとても気に入った食材だ。噛んだときの食感は茹でた太めのアスパラガスのようで、中はオクラほどではないが少しとろみがある。ピーマンほどは苦くなくあっさりした味はスパイシーな料理によく合う。

その後のデザート?で飲んだチョコレートもおいしかった。普段ココアはあまり飲まないのだがメキシコのホットチョコはお薦めと聞いていたのでトライ。飲みやすくてたっぷりの量もスイスイお腹におさまった。

クエッツァランでブランチとして注文した玉子料理の皿にのっていた豆のペーストも忘れ難い。インゲン豆が主な材料だけれど、隠し味にその土地のいろいろな食材が使われているらしく自宅での再現は不可能。チョコレート色で硬めのマッシュポテトのような食感のそれは他のところでも登場したが確かに少しずつ味が違った。フリホーレスと呼ばれるものらしい。ベーシックな料理なのだろう。飽きない味だ。

それから、食についてメキシコで驚いたことのひとつはグラスである。サボテン渓谷ハイキングのあとに訪れた店でガランブジョというサボテンの実のジュースを注文した。出てきたのは小丼!ほどもある大きな脚付きグラス。そこにきれいなピンク色の果汁がなみなみと注がれている。その量に驚いたが、見た目のインパクトに比して味は優しい甘さでさっぱりしていた。何につけ初めてのことは印象に残る。

そのようにいろいろなことが思い出となるなかで、最も印象に残った味、叶うことならもう一度!と思う味はやはり「テハテ」だろう。

オアハカ郊外のあるご家庭を訪問した際にそこで供されたその飲み物は、他の何にも似たものを探せない、新しい味覚だった。

トウモロコシ、カカオ、ココナッツの様な植物やマメイと呼ばれる果実等などが材料とのことだが、石灰水に浸して薄皮の処理をしたり、カカオを炒ったり、下拵えに手間を掛け、種なども一緒に臼で挽いて作るそうだ。白っぽいその液体は口に含むと、少しお汁粉に似たような食感だけれど甘さは極控えめ。とても複雑な奥深い味わいで大変美味しかった。それは商業的に採算や万人受けを考えたものとは一線を画した、お母さんが家族を思って作るメキシコの家庭の味、なのだと思った。とても貴重な体験をさせて頂いたと感謝している。有難うございました。

豊富な食材に恵まれたメキシコ。そのグルメのほんの一端のみの経験だったと思うけれど、どれも皆良い思い出になっており、岩崎さんには重ね重ね感謝の気持ちをお送りしたい。

百合子様より:

大勢の人達がダンスを興じている

庶民のダンスホール

母の怪我は望まないアクシデントでしたが偶然居合わせ人達が母を支えてくださり、上着をかけてくれたりホテルや高速道路のサービスエリアでもすぐに車椅子を出して対応してくださったりとメキシコの方々の優しさを感じることが出来た思い出にもなりました。

母も書いていた通り初めて食べる食材・料理をたくさん楽しむことができ、私はタマリンドジュースが1番お気に入りだったのですがコーヒーやハーブティー、ココアもとても美味しく、お酒を飲まないので飲み物はあまり期待していませんでしたがアルコール以外の選択肢が豊富なのも嬉しかったです。

メキシコについて何も知らない状態で旅行を申し込み、プランを立てていただいた際もどんな観光地があるのかも分からないまま、「人々の暮らしぶりを見たい」「自然の景色を見たい」「踊りたい」と漠然とした希望だけでしたが、現地の方々と交流する機会をたくさん設けてくださり、”そう!こういうのがやってみたかったんです!”と思えるプライベートプランならではの貴重な体験が出来てとても感謝しています。

移動時間もメキシコの交通ルールに衝撃を受けたり、車窓からは標高の変化や大陸を感じられる景色、都市部の近くではカラフルな建物郡を見ることができたりと旅行中どの時間も新鮮で楽しく過ごせました。

体調を優先しながらも最大限楽しめるようにと案内していただけたからこそ、あっという間に感じる充実した旅行になりました。

本当にありがとうございました。

メキシコガイドの岩﨑功からのお礼

髙橋理恵子様 百合子様

この度は、激動のメキシコ旅行大変お疲れさまでした。旅行の思い出やご感想をお寄せいただき、心より感謝申し上げます。

まずは初日の“アクシデント”にも関わらず、無事に7日間の行程を終えることができたことにホッとしています。感じていただいた通り、メキシコという国の奥深さを体感することは、決して簡単ではないと思いますが、それこそがメキシコ旅行の醍醐味でもあります。時には困難な瞬間があるかもしれませんが、振り返ったときに「懐かしいメキシコの思い出」として笑えるような旅になっていれば、本当に嬉しく思います。

7日間という時間は一見長いようでありながらあっという間に過ぎてしまいましたが、この旅を通じて、未体験の味、音、景色、匂いを感じていただけたことと思います。それらの感覚が、皆様にとって良い思い出となり、今後の時間の中でも色あせることのない体験になれば幸いです。

ご感想を拝読し、お二人の鋭い観察力と深い洞察力には感服いたしました。同じ旅でも、見方や心の持ちようで全く異なる体験となるのだということを、お二人のお言葉から再認識させていただき、私自身多くを学ばせていただきました。

現代のような時代だからこそ、表面的な生活にとどまらず、時にはより深く感じ、考え、振り返ることが重要であり、そうした行動こそが人間性を豊かにするのだと強く感じました。私の仕事も、そういった価値観をお伝えすることを目指しているのですが、如何せんビジネスとのバランスを取るのは簡単ではなく、日々試行錯誤を続けております。

皆様とのご縁に感謝いたします。
皆様におかれましては、お仕事やバレエを今後もさらに磨き上げられますよう、陰ながら応援しております。

この度は当ツアーをご利用いただき、そしてメキシコを旅行先として選んでいただき、心から感謝申し上げます。これからもどうぞお身体に気を付けてお過ごしください。

岩﨑 功