酒蔵に行って初めてわかるテキーラの魅力

そもそもテキーラとは
世界四大スピリッツのひとつに数えられ、最近では日本でも人気が高まっている「テキーラ」。
じつはこの言葉、もともとはお酒の名前ではなく、メキシコ西部ハリスコ州にある「テキーラ」という町の名前なのです。
首都メキシコシティからは直線距離で約515km、陸路では610km。東京〜大阪間よりさらに100km以上遠く、現地の人にとってもなかなかの距離感です。
日本では「強いお酒=テキーラ」として罰ゲームに使われてしまうこともありますが(苦笑)、ユネスコの世界遺産にも登録されたテキーラの酒蔵やアガベ畑の風景を目にすれば、その印象もきっと変わるはずです。
テキーラの起源には、実は諸説あり

テキーラの始まりには複数の説があり、今のところ考古学的に明確な結論は出ていません。主な説は次の3つです:
- メソアメリカ時代にすでに蒸留が行われていた説
アガベから得た甘い液体を自然発酵させ、それを土製の蒸留器で蒸留していたというもの。オアハカのメスカル博物館には、当時を再現した蒸留器が展示されています。 - スペイン人が蒸留技術を持ち込んだ説
16世紀以降、ヨーロッパから伝わった蒸留技術によって、現在のテキーラの原型となる「Vino Mezcal(メスカル酒)」が生まれたという説です。 - フィリピンからの蒸留技術流入説
ヌエバ・エスパーニャ(スペイン領メキシコ)時代、マニラ・ガレオン貿易によりフィリピン人がメキシコに渡り、蒸留技術を伝えたというものです。
展示されている土製蒸留器では実際に蒸留ができていないことから、私は個人的に2または3の説が有力ではないかと考えています。真相は今後の研究に委ねられています。
行きたい観光地からちょっと遠いけれど・・・
「テキーラには興味があるけれど、距離が遠すぎて無理かも…」と思っていませんか?
実は、グアナファトやサン・ミゲル・デ・アジェンデ観光のついでに、テキーラを訪れることは十分可能です。例えば2泊3日の日程を確保いただければ、ケレタロ、グアナファト、サンミゲル、そしてテキーラを含む周遊ルートが組めます。
長時間の車移動が心配な方には、復路はグアダラハラ空港から国内線でメキシコシティに戻るプランもご用意。現地の空港までスタッフがしっかりお迎えしますので、安心して次の目的地(サボテン渓谷、オアハカ、タスコなど)へつなげていただけます。
テキーラの工場といってもいろいろある

テキーラには約30ほどの工場がありますが、その大半は近代化され、工場内も金属のタンクが並び、製造も機械化されてしまっています。MCTでは敢えてそのような近代的な工場でなく、ほぼ全工程を手作業で行う蔵へお連れします。(日程によっては、先方の製造スケジュールに合わず、実際に蒸留中の様子を見ることができない場合もありますのでご了承下さい。その場合でも工場内には入れます。)テキーラの工場直販も行っており、日本ではまだ珍しい銘柄もご購入頂きます。
よく「テキーラとメスカルは何が違う?」と聞かれますが、ご興味がある方は、ぜひメスカルの一大生産地の一つであるオアハカのメスカル蔵に行ってみてください。まだテキーラのように近代化された設備での蒸留を行う蔵は少なく、手作業での蒸留工程をご覧いただけ、多彩な品種のメスカルを試飲頂けます。
テキーラ観光の広げ方──他地域と組み合わせて深掘りする旅
写真ギャラリー









こんな方々におススメです!
- 「メキシコの素顔」を感じたい方
- 「移動」の時間を「発見」の時間に変えたい方
- 一般的なツアーでは物足りなくなった方
- 女子旅
- 性的少数者(LGBTQ+)で羽を伸ばしたい方
- 文化・自然が好きな方
- ご高齢の方や御身体に不自由がある方でメキシコを存分に楽しみたい方
- 悶悶と過ごしている老若男女
- 少人数での記念旅行(卒業旅行、お誕生日、結婚記念、還暦祝い、親孝行など)
もちろん、上記の方々以外の方でも大歓迎です!