メキシコ(México)という国名の語源は、
スペイン人が渡来する以前にメキシコ盆地に住んでいた民族の一つ「メシカ(Mexica)人」の言語ナワトル語に由来します。
昔は今のメキシコシティー一帯はテスココ湖というウサギの形をした大きな湖でした。
その湖の中央部に1つの島がありました。そこが後にアステカ(正しくはメシカMexica)帝国の首都テノチティトラン(Tenochtitlan)となり、
今のメキシコシティの中であるソカロ(Zocalo)がある一帯となります。現在残る湖は、
北のスンパンゴ(Zumpango)、ソカロの東側のテスココ(Texcoco)、
南部のチャルコ(Chalco)の祖折れぞれ一部です。
メシカ人は月のウサギとテスココ湖のウサギの形を重ね合わせ、
その中心部にあるテノチティトランをヘソすなわち中心部としました。
ナワトル語でMetztliは月、Xictliは へそ、Coは土地を意味します。
そこからMEXICO(月のヘソ)という言葉が生まれたという説が有力とされています。
☝☝☝メシカ時代のテスココ湖
赤い丸が現在のソカロがある歴史地区
昔は島でした。
その周りの黒い線が現在のメキシコシティ。
赤丸の右側(東)が空港です。
一方でMexictli(=メヒカ人の神Huitzilopochtliの別名)を語源とする説もあります。
Mexictliを二つに分けるとMetlはマゲイ(アガベ)を意味し、Xictliは上記同様にヘソまたは中心を意味します。
つまりマゲイの中心にCo=場所をつけてMEXICOとした説です。
ゲイ(アガベ)は今日もメキシコ象徴する植物の一つです。
メキシコシティは今日ラテンアメリカ経済のなかでも重要な都市の一つです。
歴史の観点からも上述の通り1521年のスペイン人の入植以前は、
アステカ(正しくはメシカMexica)帝国が栄えていました。
さらに古くは、
メキシコシティの北東約45キロにあるテオティワカン(Teotihuacan)文化が、
紀元前200年頃から750年頃まで栄えていたと言われています。
私どものツアーでは、
もちろんご希望であればガイドブックに載っているような観光地に真っ先にお連れすることは出来ますが、
地元住民の食糧庫とも言える市場“メルカド(Mercado)”や、
遠くて行けない地方の郷土料理が食べられる小さな小料理屋だったり、
地元の人しか行かないようなポソレ(Pozole)屋だったり、
メキシコ人に紛れ込んで庶民の食べ物タコス(Tacos)をほお張ったり、
よりリアルなメキシコを肌で感じて頂けます。
それらの場所はもちろん”有名”でもなければガイドブックにも載らない庶民的な場所であるが故、
一般的なツアーでは行くことが出来ません。
写真:
上段左から国立劇場、宝飾店が軒を連ねるマデロ通り、庶民の食糧庫メルカド、007Spectreの舞台になったホテル、ソチミルコの運河、テオティワカン遺跡、映画の舞台にもなる青い家