アレブリヘスの真実:オアハカの伝統とメソアメリカの信仰の融合/(2/2)
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アレブリヘスの本当の話・後編(2/2)

前編のおさらい
前回は #アレブリヘス とは何か、本来のアレブリヘスとは別物であることについて説明しました。今回の主題は、トナスとナワレスについてです。 前編はこちら👇 [su_button url="https://mexicoct.com/blog/alebrijes-2/" style="flat" background="#ce608d" size="5" radius="round" icon="icon: chevron-right" text_shadow="0px 0px 0px #000000" desc="メキシコ発【キオテ通信】"]アレブリヘスの本当の話・前編[/su_button]トナスとナワレスの起源
時代を遡ると、#メソアメリカ 時代(スペイン人が入ってくる前、1521年以前)に #サポテカ 文化には、子供が生まれると執り行う習慣がありました。赤ちゃんがいる家の周りに石灰で円を描き、夜に野生の動物が家の入口付近に足跡を残すのです。その動物を神聖な存在として崇め、それを「トナ」と呼んでいました。 一方、ナワレスは現代で言うならば #シャーマン のような霊能力者でした。ナワレスは神聖な動物の特性を使い、人を病から回復させることができる一種の職業で、自在に都合の良い動物に変身できる能力が備わっていました。木彫りの伝統とアレブリヘスの結びつき
#オアハカ には古くから木彫りの伝統がありました。メキシコシティのペドロさん由来のアレブリヘスの逸話がオアハカにも伝わり、アラソラのマヌエル・ヒメネス・ラミレスさんという木彫り職人が、これらのオアハカ由来のコンセプトをまとめて木彫りにしました。これが今日オアハカで有名になっているアレブリヘスの原点です。 オアハカ・サポテカ文化の「トナ」の習慣、メソアメリカの「ナワレス」の伝説、さらにメキシコ現代アートの「アレブリヘス」の不思議な動物たちのコンセプトが混じって誕生した工芸品なのです。だから「アレブリヘス」はオアハカ製でないと意味を成さない工芸品なのです。本質を見極める重要性
近年、中国製の模造品が出回り、事情を知らないガイジンがそれを買ってしまうことがあるようです。模造品は形は似ていても、その内部に「意味」がなく、本質的に全く価値がないものです。情報に惑わされずに、本質を見極めて商品を購入することが重要です。 オアハカのアレブリヘス、トナス&ナワレスは地理的表示(GI)で、その知的財産権が保護されています。昨年2020年の10月にその保護対象に認定されました。オアハカで、オアハカの人々によって作られて初めて価値が出る工芸品です。 せっかく行ったメキシコで損をしないように、旅行や買い物の際には、本質を見極めて本当に「意味あるもの」を得ることが大切だと思います~ ではまた~ [su_button url="https://mexicoct.com/category/blog/" style="flat" background="#ce608d" size="5" radius="round" icon="icon: chevron-right" text_shadow="0px 0px 0px #000000" desc="バックナンバーはこちら!"]メキシコ発【キオテ通信】[/su_button] 一番下に関連記事が表示されるようになりました~ 画面を一番下👇👇👇までスクロール~ 【お一人のお客様同士のライドシェア】 [su_button url="https://mexicoct.com/rideshare/" style="flat" background="#ce608d" size="5" radius="round" icon="icon: chevron-right" text_shadow="0px 0px 0px #000000" desc=""]お得なキオテのライドシェア詳細はこちら[/su_button]SNSにてメキシコの写真と動画を多数アップしています!
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