マヤ暦の話:2012年に世界が滅亡しなかったのはなぜか(1/2)


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マヤ暦は独り歩きできない

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👆ボナンパック遺跡。中央に石碑があります。そこには「数」を現して思われる刻字があります。

マヤ暦占いとマヤ暦

2012年に世界が滅亡するっていう噂が流れていたの覚えてます?

マヤ暦がそう予言してるぞ~という話でした。

 

正確には12月21日または23日だったのですが、

僕らは今こうして、

コロナ禍をたくましく生きております。(笑)

 

そもそもこの話題はマヤの考古学者がだしたようですが、

そのもとになったのがコレ👇

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トルトゥゲロというタバスコ州にある遺跡から見つかった石碑から解読したとか。

 

日本でも「マヤカレンダー」とか、

「マヤ暦占い」っていうのが流行っている?と思いますが、

マヤ暦についてはですね、

とっても複雑でややこしいですので、

僕からすると、

おカネを貰ってマヤ占いしている占い師の方が、

「マヤ暦」というものをどれだけご存知なのかって、

疑問に思うんです?

 

ちゃんとわかってやっているのか、

それとも分からずに「テキトー」にやっているんなら、

出てくる占いもデタラメ?(沈)

 

まあまあそれは良いとしまして、

そもそも論、

一口に「マヤ占い」といったって、

いろいろあります。

 

  • クエンタ・ラルガ(Cuenta larga)、
  • ツォルキン(tzol’kin)、
  • ハーブ(haab’)、
  • ルエダ・カレンダリカ(Rueda calendarica)、
  • あとは月

 

などですね。

 

ちなみにですが、

ツォルキンとハァブは、

アステカで知られるメシカには、

それぞれトナルポウァリ(Tonalpohualli)。

シウポウァリ(Xiuhpohualli)

と呼ばれています。

 

なんかココだけでもややこしいですが、

メソアメリカの暦ってそういうことです。

 

今風に言えばマヤはパクるのが上手かった

そういうのを全部ひっくるめてマヤ暦って言うんですが、

暦と言っても当時のメソアメリカ(オルメカの後のイツメニョ)時代には、

例えばオアハカのサポテカ文化でも暦は使われていました。

 

現にサポテカの首都だったモンテアルバンからは、

594年とされる年が記された石碑(12番と13番)👇が見つかっています。

モンテアルバンの遺跡の南部にある旧称「ダンサンテ」と呼ばれる石碑群が発見された建造物で見つかっています。

3段に分けられ、上の3分の1が年、中間部が主語と動詞、下3分の1が日を表しています。

 

マヤはですね、

当時各地にあったとされる暦というかその類を集めて、

取り入れて(今どきに言えばパクって)自分流にアレンジしていったのです。

 

その中心的役割を果たしたのがイツメニョ。

地理的にも初期のマヤ族と接点と持ち、

オルメカからもオルメカの文化的要素を継承し、

マヤにもその一部を引き継いでいるのです。

👇この辺りでイツメニョよ初期のマヤ族の交流がありました。

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ロング・カウント暦

代表的なものがクエンタ・ラルガという暦。

英語だとロング・カウント。

 

カラクムル遺跡などではこれによって年代表記がされています。

マヤ暦には基本的に5つの「期間」というものがあります。

一つ目はキン(kin)といって1日です。

二つ目がウィナル(winal)といって20日

三つ目がtunまたはhaab’といって20日x18週=360日

四つ目がカトゥン(k’atun)で7200日

五つ目がバクトゥン(b’aktun)といって144000日です。

あと2段階上にあるんですが、

それはココでは割愛します。(苦笑)

 

マヤ占いではまずはキンを探して・・・といわれるようですが?

マヤの考古学でよく目にするものはバクトゥン。

全部使うんですが、

中でもよく目にするのがバクトゥン。

 

例えばカラクムル遺跡。

「紀元前何年」という言い方はせず、

敢えて「バクトゥン8年に」という表記がされています。

ちなみにカラクムルでは、

バクトゥン6.17.0.0.0に初期の建造物が建設されて・・・

となっています。

 

6.17.0.0.0ってなんぞやって思われるでしょうが、(苦笑)

これに上記の5つの「期間」を使います。

左から順にバクトゥン・カトゥン・ハァブ・ウィナル・キンとなるんですが、

この場合、

6に1バクトゥンの144000を掛けます。

次に17に1カトゥンの7200を掛けます。

ハーブ、ウィナル、キンは0なのでゼロ。

出た解は日数なので、

365日で割ります。

 

当時、

というかキリスト教のヨーロッパ以外の土地では、

当然今のように西暦何年というのは無かったわけです。

なぜか現代の地球上のシステムのほぼ全ては、

このキリスト様の生誕に合わせてシステムが造られてしまっていますが、

当時のメソアメリカの人々は、

キリストさまのことなんて知る由もありません。

 

そこで彼らは、

宇宙の誕生とするある一点を決めるのです。

どうやって決めたのかは知りません。(苦笑)

それがグレゴリオ暦で紀元前3114年8月11日になります。

 

ほぉ、んで?(苦笑)

 

紀元前3114年に、

現在のメキシコの地で何があったでしょう?

これが分かった方には、

キオテ賞第3弾を差し上げましょう。(笑)

 

続きは後編で~👇

マヤ暦の話:世界滅亡の暦は計算違いだった!?(2/2)

 

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