カカオを知って、チョコレートを飲もう。(2/2)


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世にある旅行や海外生活について、

ほぼ毎日行き当たりばったりに、

メキシコ現地から好き勝手に書いている、

ゆるすぎるメキシコブログ【キオテ通信】です。

 

成田から直行便でたったの12時間、

2022年の年末年始の海外旅行、メキシコ観光は弊社におまかせを。

メキシコ在住17年目のメキシコガイド兼ドライバーが、

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育児期間中につき、

投稿が断続的になっております~。

落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。

メキシコに行くべき理由がもう一つできました。(笑)

👆12月のカカオの実、カカウカウィトゥル(Cacahucahuitl)

 

前回の続きです~👇

カカオの日・前編

 

そんなカカオ、

メキシコが「生まれ故郷」と書きたいところなんですが、

近年の研究で、

その原産地というのが、

どうも南米のアマゾン一帯である可能性が指摘されています。

人間による栽培も、

その一帯で既に行われていた、

とする記事もあったりしますが、

信ぴょう性については「不明」の域を出ていません。

 

一方で、

少なくても今日メキシコがある一帯、

メソアメリカ文明圏では、

ちゃんと考古学というサイエンスを経た結論として、

地球上で最初に人間の生活における「実用化」が行われた、

とされています。

 

どこかというと・・・

 

場所はオルメカ文化圏と、

もう一つ、

チアパスはソコヌスコ地方のパソ・デ・ラ・アマダ。

👇オルメカ

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👇パソ・デ・ラ・アマダは矢印の先端のちょっと下あたり

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パソ・デ・ラ・アマダは「文化」に発展する前の集落のような人間の居住地でした。

最古の「球技の儀式場」が発見されている場所で、

紀元前3000年後にあった集落だと考えられています。

行って見たんですが、、、

何もない?農地でした。(苦笑)

👇パソ・デ・ラ・アマダ付近と思われる場所

農地ががひろがる

👇パソ・デ・ラ・アマダで発掘された「最古の球技の儀式場」

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たまに「マヤ人が栽培」としている資料がありますが、

この紀元前3000年とか2000年という時代は、

いわゆる「マヤ文化」はまだ存在しておらず、

ようやくマヤ語の根っこになる言語(プロトマヤ)が話され始めていた頃で、

今日旅行者が大挙して押し寄せる数々の大都市(遺跡)がバコバコ造られていたわけではないんでよね~。

👆の地図の丸がマヤが始まったとされるエリア

 

だから「マヤ人がカカオを最初に栽培」説は、

僕には「???」です。(苦笑)

 

チアパスのマヤ文化圏にイサパ(Izapa)という遺跡があります。

👇イサパ遺跡

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ここについても「初めてカカオが栽培された」という記述がありますが、

そもそも、

イサパは元々はマヤの町ではなく、

最初からマヤ人が居住していたわけじゃないんです。

このイサパは比較的“新しく”、

オルメカの末期ごろに時期を同じくして、

紀元前400年前後に興ります。

 

で、

「世界最古のカカオの痕跡」

というのがどこから見つかっているかというと、

上述したオルメカ文化圏。

いろいろ場所があるんですが、

中でも初期の都市サン・ロレンソです。

👇ただの草原にみえますが、遺跡です。

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メキシコの観光ガイド岩﨑功がベラクルスでガイドをしている

 

あとはその近くのEl Manatiからも出土しています。

陶器にくっ付いて出ているんですね。

そのことから、

カカオはこのオルメカ時代には既に、

人々の生活の中で使われていたことが解るんです。

 

オルメカ文化圏というのは、

メキシコ上級者、

メソアメリカ史にご興味がある方には、

「ぜひ!」とご案内をさせている場所です。

 

有名な主要観光地からちょっと離れ、

この辺の歴史も複雑なので、

一般的な旅行者はあまり行かない地域なんですが、

僕のツアーではかなり押させて頂いています。(笑)

 

今でも年間約3万トンのカカオの生産量があります。

一方、

真南の太平洋側のソコヌスコ地方では年間1万トンぐらい。

国のカカオ農業試験場もあって、

政府もカカオの栽培に本腰を入れている地域です。

その他には、

オアハカやゲレロにもわずかながらではありますが、

カカオの生産があります。

 

こんな風にですね、

オルメカ文化圏で人間によって「最初の栽培」が始まったカカオ。

これはアステカで知られるメシカ帝国時代まで、

貴族や戦士の飲み物として使われるわけですが、

これが現代に「チョコレート」と呼ばれるものの原型。

スペイン語では「チョコラテ」というんですが、

これだってナワトル語が語源。

Xocoatlと書いてショコアトゥルと読みます。

Xocoは苦い、

Atlは水です。

👇今では甘いですが、メキシコで「チョコラテ」がよく飲まれるのは👆が理由。

 

そうなんです、

チョコは元々は固形ではなかった。(苦笑)

 

そして「カカオ」は、

「お金」としても使われていました。

バーター取引では限界があるので、

誰もが欲しがる貴重なカカオの種。

これなら簡単に、

全く性質が異なるものへの交換が可能になりますね。

👇こんな風に年貢の量が表されていました。

 

今ではチョコと言えば「ベルギー」や「ガーナ」、

カカオと言えばマダガスカルですが、(苦笑)

その根っこはメキシコに繋がるのです。

 

これから冬(寒くないですが)の収穫期に向けて実をつけていくカカオ。

この「カカオの日」は、

メキシコのカカオの消費、

メキシコのカカオの啓蒙を目的して設置された日です。

 

パレンケなどのマヤ前期の遺跡に行かれる方、

エル・タヒンなど、

ベラクルスのトトナカ文化や、

アメリカ大陸におけるヨーロッパ文化の原点の旅に行かれる方、

ぜひですね、

ちょっとだけ足を伸ばして、

この「オルメカ&チョコの旅」もお忘れなく。(笑)

 

きっと「メキシコに行った感1000%」間違いなしのメキシコ旅行になるでしょう。

詳細はお問い合わせください~

 

では今日はこの辺で。

 

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