ソチミルコの深い話、知っておくと得します。(笑)

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育児期間中につき、

投稿が断続的になっております~。

落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。

ソチミルコの素顔、ここにあり。

👆チャラルのトラピケ

 

つづきです~

前編はこちら👇

ソチミルコの話・前編

 

ソチミルカ族がこのメキシコ盆地にやって来たのが900年以降、

でも今のソチミルコの教会や市場がある中心部に、

彼らの町をつくったわけじゃありません。

 

ミルパアルタなどの場所を転々とした後、

今日のサンタ・クルス・アカルピスカ(Santa Cruz Acalpixca)にある、

小高い丘(Cuahilama)に定住地を定めました。

👇ココ

 

現にココには遺跡があって、

石に掘られた彫刻を見ることができます。

というわけで、

ソチミルコの原点は、

今日のソチミルコの中心部じゃなくて、

アカルピスカのクァイラマなんでね。

 

もともとソチミルコ一帯は湖で、

今日のソチミルコの中心地はそこに浮かぶ小さな島だったんです。

テノチティトランみたいに。

アカルピスカ(Acalpixca)というのは、

「カヌーを保管する場所」という意味の通り、

彼らが最初に定住地に選んだ場所というのは、

湖の畔でした。

👇こんな風に。これはスペイン人が来た1500年代中頃のもので、

それ以前は湖の面積が大きかったようです。

 

元々この地域にはチナンパを軸とする農業があったと書きましたが、

そのソチミルカ族が来てから、

このチナンパ農業が急速に拡大することになり、

1200年ごろには総面積12000ヘクタール(東京ドーム2500個分ぐらい)にまで達します。

👇チナンパ地帯にある古い水路

 

ソチミルカ族がメキシコ盆地にやってくる前の時代は?

というと、

はい、あのテオティワカンの時代でしたねぇ。

テオティワカンに食料を供給するためにも、

元々ソチミルコは農業地帯だったんです。

それを引き継ぎ、

ソチミルカ族が更に飛躍させた形ですね。

 

クァイラマの丘(湖畔)から、

当時島で今日のソチミルコの中心部に移住したのは大分後、

メシカ族の首都テノチティトラン(今日のメキシコシティ中心部)を建設した少しあと、

1350年頃の話。

 

その後は独立を保つのが困難で、

直ぐにメシカ族の侵略に遭い、

支配下に置かれてしまいます。

 

元をたどれば、

ソチミルカも、テパネカも、メシカも、チャルカも同郷人なんですけどね。(困)

 

そういえば、

ソチミルカ族の遺産、

僕らメキシコシティに住む人たちは、

今日の今日までその遺産を使わせて頂いているんです。(笑)

なにかというと・・・

この大通り👇

 

トラルパン通りという、

ソカロから真南に一直線に通る道。

昔はこんな👇感じの桟橋でした。

 

これをつくったのがソチミルカ族。

ちょうど当時、

メキシコ盆地で最大勢力を誇っていた、

これまたメシカやソチミルカの同郷で、

ナワ系の7部族の一つテパネカ族の首都、

アスカポツァルコを打倒すべく、

メシカと他2部族を束ねた3国同盟が結ばれようとしていたころ。

 

メシカの皇帝(トラトアニ)は、

ソチミルカ族にこの道路の建設を命令するのでした。

 

ザックリとそんな風に時代を過ごしたソチミルカ族。

1519年にはスペイン人がやってきて、

キリスト教の波が押し寄せますが、

当時のソチミルカ族の首長が抵抗することなく回心したことにより、

ソチミルコの住民への改宗作業は限定的となり、

それまでの文化的要素が他よりも多く残される結果となったのでした。

 

そんなことで、

例えば食に関しても、

このソチミルコとその周辺でしか食べられない、

トラピケ(Tlapique)という、

一見タマルに似た食べ物を、

今日も食することができます。

👆冒頭の写真

👇別バージョンのトラピケ

 

トラピケは元々ミシン-トラピクトゥリ(michin tlapictli)

と呼ばれていて、

ナワトル語でmichinは魚、

tlapictliは包むという意味。

「魚を包む」という通り、

魚が包まれています。(笑)

 

今日では数種類あって、

元々は写真の煮干しのような小魚(チャラルという)だったんですが、

穫れる数が減ってきたことで、

一般的なメキシコで穫れる魚も使うようになりました。

 

ウーパールーパーで知られるアホロテ👇

このソチミルコには今でもアホロテの保護活動が行われているんですが、

昔はこのアホロテも、

このミシンートラピクトゥリで食べられていたとか。(?)

 

メキシコでしか食べられないグルメ、

なかでもソチミルコのその周辺でしか食べられない

超ご当地グルメをお求めの方、

ぜひですね、

トラピケ(ミシンートラピクトゥリ)をご賞味いただき、

ソチミルコの歴史を感じて下さい~(笑)

 

日本の旅行会社がお勧めしたがらない、

そして船に乗る以外興味を持ってもらえない、

ちょっと寂しいソチミルコの話でした。

 

ぜひですね、

アカルピスカの遺跡、

そしてチナンパ、

トラピケと、

ソチミルコの元住人、

ソチミルカ族の生活を肌で感じて頂くとより面白いと思います~

 

ではまた~

 

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