2023年の伝統の死者の日を楽しむ方法。(2/2)
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投稿が断続的になっております~。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
「伝統」のコモディティ化を心配してます。
前回の続き~👇
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今日見る死者の日の要素のほとんどは、
昔のメキシコにはなかった、
というお話でした。
500年前の死者の日にはなかった要素
- カラベリタ(ガイコツ)
- カトリナ(変装したガイコツ)
- 死者のパン
- 剪紙
- 写真
- 顔ペイント
- そしてもちろん仮装パレードも(苦笑)
きっと、
パンとか剪紙、写真などが要素として加わった時、
それはもう、
もの凄く異質な要素だったと思うんです。
でもそれが次第に「伝統」を構成する要素となって、
いまでは祭壇に欠かせないものとなりました。
ちょうど昨日ですかね、
僕がいつも愛読している真面目な雑誌に、
ある記事が出ていたんです。
「たぶん、100年後にはガイコツペイントや仮装パレードが古くから続く伝統と思われているだろうね」
と。
僕も「だろうね」と思ったのでした。
きっと100年後には、
「古くから続くメキシコの死者の日の伝統、ガイコツペイントして仮装パレードを観に行こう!」
なんていう、
旅行会社の広告が世界にあまねく出回っているのでしょう。(苦苦笑)
みなさんは旅行者としてどう思われますでしょう?
ガイコツペイント、
商業的に生み出された仮装パレード、
大金払って観にいきます?
もし、
僕の実家の1600年代から続くお祭りに、
何かの映画のガイコツが取り上げられ、
ガイコツ姿で屋台を引くってかなり異様です。(苦笑)
「故人を想う気持ち」がキーポイント
いくら長く続いているからといって、
「伝統」とするのは僕はどうかと思う派でして、
僕の私見からするとですね、
最後は「故人を想う気持ち」が境界線になるとおもってます。
メシカ(アステカ)時代以前、
「故人を想う気持ち」からこの習慣が始まりました。
といっても現代の「故人を想う」とはちょいと違うかもしれませんが。
その後カトリック教と「融合」するわけですが、
カトリック教サイドでも、
元々は10世紀ぐらいにフランスで行われていたように、
祭壇に個人の骨や土葬された場所の土を置いていたわけです。
これ👆だって「故人を想う気持ち」
これらに関わるもの、
これが現代のメキシコの死者の日の「伝統」と僕は考えてます。
仮装パレードが百年続こうが、
「故人を想う気持ち」と接点がないので、
「伝統」とはなりにくいのかなと。
まあ、
その頃はもう自分が「死者」になっているので何でもいいですが。。。(苦笑)
2022年の死者の日、僕らはこう過ごしました~
ちなみに僕らはどう死者の日を過ごしたのかと言うと・・・
子供が生まれて初めての死者の日。(祝!)
僕らの赤ん坊にとっては知る由もない、
二人の故人がいるのですが、
先祖なくして僕もうちの子もこの世にいないわけです。
その故人というのは僕の母親と嫁の祖母なんですが、
物心ついたときには、
たとえ会ったことがなくてもですね、
そのことを頭の片隅において大事な人生を歩んでもらいたい、
という親のエゴから(苦笑)
この時間を子供と一緒に過ごすことにしました~。
僕の母は2018年に67歳で、
嫁の祖母は2013年に85歳で天国に旅立ちました。
親と子ほど離れている年齢でも、
亡くなったのはたったの5年違い。
僕も嫁も感じものは同じです。
ウチにはスペースがないので、
祭壇、
というか居間のテーブルにオフレンダ(お供えもの)を並べました。
これまでにもう20回ぐらいメキシコの「死者の日」を経験しましたが、
2022年の死者の日は特に感じるものがありました。
いろいろですね。
11月2日の正午に、
「死者」たちはまたあっちの世界へとお戻っていきます。
そしてこっちの世界に残った僕らは、
「死者」たちが食べたであろう料理をありがたくいただきます。(笑笑)
我が家の場合はモレ。(美味!)
メキシコの「死者の日の伝統」を楽しむために
はい、そんなわけでして、
もし皆さんが来年、
2023年こそは!(笑)
メキシコの死者の日にいらっしゃるようでしたら、
ご自身が多額のお金と時間を使って何を観に行くのか、
ということを一度整理し、
知った上でご体験された方が、
メキシコを、
そしてメキシコの死者の日をより一層お楽しみいただけるでしょう。(笑)
ではまた来年の「死者の日」まで、
ごきげんよ~(笑)
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