語られる事のないメキシコのご先祖様。

メキシコ在住15年目、

「メキシコの素顔を世界に!

をモットーに、

プロのメキシコ旅行ガイド兼ドライバーをしています岩﨑コウです。

今日もメキシコから書いています~

☝☝☝ラ・ペラダという“殺人”

皆さんも、

「スペイン人はアステカ帝国を征服した」

ということをご存知の方も多いと思います。

 

ところで、

スペイン人はどのようにして、

今日メキシコ合衆国が存在する地域

メソアメリカを“支配”したのか。

 

この“どのように”の部分が大事で、

学校ではあまり教えられないのではないのでしょうか。

 

一つは封建制度です。

 

昔の日本でいう諸侯がある土地を領有し、

その土地にある人や資源などを使い生産活動を行い、

君主に納税するというものです。

 

1521年を境に、

メシカ帝国と主従関係にあった地方の各地域の“オーナー”は、

メシカ帝国からスペイン人へと自動的に切り替わったわけです。

そしてそれを、

地方部族に理解させることはそれほど難しいことではありませんでした。

 

その一方で、

スペイン人は略奪を始めます。

なぜならばスペイン人達は3年にも渡って

“給料”を受け取っていなかったからです。

それを見かねたエルナン・コルテス(スペイン隊長)は、

スペイン人諸侯達に各地の土地を分け与え、

その地域内の労働者に、

新たな“オーナー”に税金を支払わせるようにしたんです。

このシステムをスペイン語ではエンコミエンダと言います。

 

最初のエンコミエンダ制度は、

現ゲレロ州のカカワテペック(Cacahuatepec )という村で取り入れられました。

 

なんでゲレロ州なのかと言うと、

当時、

エルナン・コルテスは更に西、

つまりアジアへの貿易ルートを確立させたく、

2人のスペイン人、

フランシスコとヴィジャフエルテを太平洋側に派遣します。

彼らは現コリマ州から現アカプルコまでを探検し、

1523年にアカプルコ湾に着きます。

そこをサンタ・ルシアと呼び、

最初の造船所を建設したのです。

そしてサンタ・ルシア(現アカプルコ湾)一帯は、

太平洋岸で最初のスペイン人の居留地となったんです。

そしてそこはその後1565年から250年に渡って、

現メキシコの対アジア貿易の要の港となるのです。

メキシコ湾側最初のスペイン人の街はどこでしたしょう?

ビジャ・リカ・デ・ベラ・クルスでしたね。

現アカプルコ湾を、

到着したスペイン人の名前から取り、

プエルト・デ・ヴィジャフエルテと名付けました。

(ヴィジャフエルテ港)

 

その後ヴィジャフエルテは、

アカプルコから東に約20キロのところにある

カカワテペックに土地を与えられ、

初めてエンコミエンダ制度を取り入れたのです。

 

その後現メキシコ各地、特に南部に

エンコミエンダ制度が取り入れられるのですが、

そうなるとどうなるか。

スペイン人はこの制度を悪用し始めるんです。

つまり、

その土地に元々住んでいた人たちへの奴隷化です。

☝☝☝鎖につながれた現地の人々

 

これがヒドイ。

 

スペイン本国から送り込まれた修道士のグループ、

フランシスカノの修道士たちは、

こうしたスペイン人の悪行をスペイン王カルロス一世に通告し、

彼は1538年に、

現地の人々の奴隷化を禁止

彼ら独自の民主主義下での生活や、

独自の文化・習慣の継続を認めるんです。

 

その代わり、

アフリカから黒人を奴隷として輸入します。

このために、今でもメキシコの人口の1.16%を、

アメリカ系の人達が占めます。

詳しくは後日書きます。

 

1542年~44年にかけて、

一時収束しつつも、

そ・れ・で・も、

スペイン人達はメキシコのご先祖さん達への虐待を止めません。

☝☝☝現地の人々に繰り返された暴力

その結果どうなったか。

 

1550年~1570年には

約200万人いたとされる人たちが、

その後、

スペイン人達の虐待や、

スペイン人が持ち込んだ疫病により、

17世紀初頭には、

その人口は50~80%も減ったとされています。

 

1493年に、

同年にあのインテル・カエテラ教皇子午線を制定した、

教皇アレハンドロ6世は、

エンコミエンダについての宣言を出しているんです。

 

一言でいえば、

エンコミエンダの領主(この場合スペイン人)は、

「魂を救うために

“布教”に従事しなければならない」

ということです。

 

奴隷化や虐待は“布教”ですか?

 

信者の方がいらしたらすみません。

 

でも宗教というのは、

時には全く自己中心的なもので、

いい加減なものでもあるんです。

そしてそれを疑わず心底信じるのも人間です。

 

これだけ発達した人間社会。

でもそこは現代も変わっていないようですね・・・