メソアメリカ各地に影響を残したオルメカの宇宙観(3/3)


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遺跡観光はピラミッドだけじゃない

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👆オルメカ最古のサンロレンソ遺跡

人頭像の「リサイクル」のワケ

前回👇の続きです~

オルメカ文化の偉業(2/3)

 

前回は「博物館」の問題点と「博物館+遺跡」のセットでの観光をお勧めしました。

 

で、今日は最後にですね、

この人頭像が何のかってことですが、

どうも当時の「オルメカの王たち」ではないかと考えられています。

今でいう大統領みたいな人達。(選挙はありませんでしたが・・・)

 

興味深いのは、

これらの多くが「リサイクル」されているという点。

リサイクルされる前のものというのがコレ👇

 

考古学用語ではTronoと呼ばれているものですが、

ようするに地(穴)から人(王)が生まれて来る様子が表されています。

「地から生まれる」

この概念は広くメソアメリカ一帯で共有されていた信仰でもありますね。

 

で、

このTronoをですね磨いて磨いて磨きまくってできたのが「巨大人頭像」。

全てではないようですが、

サン・ロレンソのもののいくつかは「リサイクル」されています。

その証拠に👇これ、

耳の辺りに窪みがありますよね。

実はこれ「未完成」のようです。

もっとはっきりわかる写真があったんですが、

見つかりませんのでご勘弁を。(謝)

 

支配せずに影響だけを残したオルメカ

あと「地の中」の重要性というのが、

オルメカ圏から直線距離で460キロ以上も離れた土地にも伝わっています。

 

チャルカツィンゴ(Chalcatzingo)という遺跡なんですが、

たぶん、

ココに行ったことがある日本人は・・・数人?(苦笑)

たぶん誰も知りませんよね。

ガイドブックにも乗りませんし・・・?

 

でもですね、

国立人類学博物館博物館には、

隅っこの方ですが、

ちゃんと展示物があります。

👇これ

レプリカですが、

何を物語っているか分かるでしょう。

「洞窟」「地中」と思われる内部に座った人物、

そして外に向かって空気なようなものが噴き出る様子が描かれています。

 

こちらは「野獣の口」なんですが、

やはり「洞窟」や「地中」を象徴するもの。

そういえばマヤ圏にもこんな👇建造物がありますが、

同じコンセプト。

メキシコのマヤ遺跡が佇む

 

👆わかります?

オルメカとマヤ、

違う文化なんですが、

概念は共有されています。

 

もちろん、

チャルカツィンゴにオルメカ人が居住した痕跡は見つかっていません。

あくまで「影響」を与えたにすぎません。

 

まあですね、

これ👆も専門家たちの間でも分かれる議論ではあるんですが、

「オルメカ人はオルメカ圏から出なかった」という説、

「オルメカ人が出張して影響を与えた」という説。

僕は結論を出せませんが、

推測するに、

「影響だけを与えた」

と考えています。

 

地理的に「交易」をしきっていたので、

領土や勢力を拡大する必要が無かった。

強いて言えば今のパナマ運河を仕切るパナマみたいな?

 

皆さんはどうお考えでしょう?

ぜひですね、

現地を訪ね、

皆様ご自身の「仮説と検証」を行って頂けると面白くなります。

 

オルメカの偉大さを感じる旅に出かけましょう

はい、てなわけでして、

「オルメカ」という全くマイナーな文化であり遺跡について、

気付いたらもう3稿分書いていましたが、(苦笑)

世界5大文明の一つ、

メソアメリカの成り上がりの部分で、

超重要な礎を気付いた大文化ですので、

熱めに書いてみました。(苦笑)

 

本来であれば、

巨大人頭像などの遺物は、

その現場に保管されるべきと言うのが僕の考えですが、

保全という観点からすると、

仕方ない気もします。

 

メキシコシティの国立人類学博物館に2体ありますが、

ハラパの人類学博物館には7体ありますので、

「オルメカを感じまくりたい!」という方、

ぜひですね、

現地の遺跡とハラパ博物館を合わせて観光してみてください。

 

有名過ぎるアステカ、

いやメシカ帝国やマヤのチチェンイッツァなどが反映する3000年も前の時代に、

メソアメリカ文明の産声を上げた大文化オルメカ。

 

それでは現地でお会いしましょう。(笑)

 

ではでは~

 

 

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