「メキシコは危ない」という時代錯誤。
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育児期間中につき、
投稿が断続的になっております~。
落ち着きましたらほぼ毎日投稿に戻します。
「また」が繰り返される背景を考える必要があると思うんです。
いえ、
時代錯誤じゃありません、
たぶん、
ずっと「メキシコは危なくない」と思います。
先日のテキサスの痛ましい乱射事件。
「また」ですよ。
毎回乱射が起こるたびに「また」と思いますが、
更に悲しいのは、
「また」といって「また」起こる乱射によって、
「また」多くの人々が亡くなること。
アメリカの場合は、
たまたま銃の所持が合法だから、
銃が使われるわけですが、
日本の場合は銃の入手が難しい上、
“効率よく”被害をだせる自動小銃やライフルなんて言ったらほぼ入手不可能だから、
学校での乱射という事件にはなりにくい。
その代わり通り魔というものだったり、
学校に入り込んでで刺すとか、
人通りの多い場所で無差別に刺すとか、
介護施設で無差別に刺すとか、
そんな無差別殺傷事件がいくつか起こっていて、
同じように「また」という言葉も使われます。
銃規制やナイフ規制って、
できればそれに越したことはないですが、
もう今更無理じゃないですか。
アメリカ全土に人口より多い4億丁、
テキサスだけでも1億ですよ。
ナイフなら、
もうわけわかなくなるほどの数が出回っているわけで、
それを一つ残らず回収するって、
とりわけナイフなんか料理に必要ですから、
「不可能」です。
それが選挙の論点になること自体、
僕は現実味がないナンセンスな公約だと思っていて、
それを論点だと考える民衆も現実離れしちゃってると思うんです。
「じゃあどうするの」ってなるんですが、
ま、鶴の一声でなんとかなったら犠牲者は出ていないわけで、
警察なんか必要にならないわけです。
虐殺とか無差別殺人というのは、
昨日始まったわけじゃなくて、
ずっと昔からもあります。
アメリカの原爆がそうですね。
今の日本国民の一定数は、
何の疑いもなく、
日本で大量無差別殺人をした子孫がいるアメリカという家系を敬ってやまないようですが、
こういう問題って、
銃を規制する、
原爆を造らない、
ということの以前の問題だと思うんですね。
無差別殺人でいえば、
ナチスも忘れてはなりません。
メキシコではスペイン人のカトリック教の「布教」という大義名分のもとに行われた、
現地の人達への大大大虐殺。
そして先日少し書きました、
トシュカトゥルの儀式での400人の虐殺と、
メキシコの歴史だけを振り返っても、
「理不尽に」命を落とした人々の数は枚挙にいとまがありません。
多くの罪のない人々が殺されるという虐殺や無差別殺人。
同じ大量殺人といっても、
その性質ってことなります。
昔って、
前述した形の大量殺人て、
政治的・宗教的な色が濃いです。
ロシアをけん制するためだとか、
大統領に言われたから爆弾落としたとか、
神様の教えに背くやつは・・・とか、
そういう類のもの。
でも現代ってちょっと違いますよね。
アメリカも日本も、
現代にそういう罪を犯す人たちって、
たいてい、
というか、
皆心が酷く病んじゃってます。
ムスリムのテロは宗教的理由で心が病んだ人達ですが・・・
ちなみに、
日本の皆さんが戦々恐々とする、
しかも無差別大量殺人が頻発するアメリカのお隣メキシコでは、
そいう無差別大量殺人というのは一般的ではありません。
たしか一度モンテレイであったか、というぐらい。
頭が狂った人間が、
学校や公共の場で乱射するとか、
日本みたいにナイフで切りかかるとかですね、
聞いたことないです。
そりゃ、
メキシコにも銃ありますよ。
非合法ですが。
拳銃程度なら入手自体はその気になれば、
いとも簡単に手に入っちゃいます。
数年前に、
会社の社用車に銃弾が“降って”来たことだってあります。
撃たれたんじゃなくて上から垂直に落下してきたのでした。(苦笑)
しかも翌年に2度目も。
要するに、
ヤクザじゃなくても、
その辺の人が入手することが出来ちゃうんものなんです。
だからメキシコは、
フラフラと立ち入っちゃいけない場所っていうのがあるんです。
そんな事情を知らずにガイドブックなんかに書かれている、
何とか市場みたいなところにフラフラといっちゃう日本の人が結構多いんですよね・・・
僕みたいな20年近く現地に住んでいる人間でも、
「いや、そこ行かないでしょ」
という、
その何とか市場に「行きたい」と、
僕もこれまでに何度もお問い合わせ頂きました。
まぁまぁ、
その辺はまた別問題なのでこれ以上書きませんが、
僕が言いたいのは、
そういう武器が入手できちゃうメキシコでは、
なんかテキトーな人が多く見えるメキシコでは、(苦笑)
教育がちゃんとしていないように見えるメキシコでは、
日本人駐在員が「バカ」と呼ぶメキシコでは、(呆)
そういう無差別殺傷は、
僕が知る限り起こっていない、
ということです。
一方、
教育水準が高く、
経済的にもメキシコの人よりも恵まれている、
アメリカや日本では、
そういったおかしな犯罪が起きます。
地域によっては、
他国同様、
マフィア間の抗争はありますが、
対一般市民じゃないんですよね。
となると、
これって社会の問題ということになります。
そういう犯人になる人たちを、
孤独にさせる社会とか、
他人に向けて鬱憤を晴らす人を育てる社会とか、
自暴自棄にさせる社会とか、
いろいろ考えられると思いますが、
たまたま隣同士のメキシコとアメリカを比較した場合、
何がどう違ってこういう差が出て来るのか。
それに関わる資料があれば読んでみたいです。
アメリカ人がメキシコ人を「アブナイ」とか「犯罪者」と呼びますが、
「えっ?」って。(苦笑)
メキシコはまだ義務教育を終えられない子供たちや、
中学を終えても高校・大学に行けない子とか、
とても多いんです。
僕の仲間のガイドたちだって、
「学歴:高卒」が9割5分以上、
中には「中卒」という人も普通にいます。
だからといって、
自暴自棄になって他人を殺めるってことにはならないんですよね。
もちろん、
罪を犯す犯人は許されません。
でも同時に、
そういう人が生まる背景、
つまりその人が属する社会がどう状態なのかってことを知ることが、
「銃規制」や「校門を閉める」なんかよりも、
優先度が高いのかなって僕は思うんです。
あ、
そうそう、
校門を閉めるって残念です。
僕の地元の小学校も、
昔は解放されていた校庭が、
いまでは自由に使えなくなっていました。(沈)
そうすることによって、
もしかしたら、
一番身近な家庭ベースでできること、
或いは個人でできることってイロイロあると思うんです。
ま、
そんなおとぎ話を僕がボヤいたところで、
社会なんて変わりませんね・・・
てなわけでして、
「メキシコは危ない」なんて、
もう考えないでください。(苦笑)
では~
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