メキシコの水道水が飲めないワケ。蛇口から水が飲めるって有難いことだよ。
メキシコって世界で最も多くペットボトル飲料水を消費する国らしい。
日本にいるとあまり感覚が無いかもしれないけれど、
一般的にメキシコでは水道水を飲まない。
飲まないというか、
飲めないに近いだろう。
インドの水も酷いらしいが、
メキシコでも飲み水には気を付ける。
そんなメキシコの水事情についてかいてみます~。
メキシコの飲み水のリアルな事情
「一般的に」というのは、北部は飲める、というか飲んでいる場所もあるようだが。
例えばモンテレイとか。
↑これは僕があるレストランのキッチンで実際に目にした光景で、
それに驚愕した僕がそのレストランのオーナーに訊いたところ、
「うん、モンテレイでは飲めるよ」と言っていたこと。
だが実際にキレイなのかは知らん。
日本はカルキが大量に入っているとは言え、
水道水からガブガブ飲めちゃうよね?
公園の水とか一応“タダ”で、
酷暑の日本では重宝する。(苦笑)
あ、さすがにもう公園の水は飲まない?(苦笑)
蛇口からガブガブ、
メキシコでは考えられない!
それでメキシコではどうしているかっていうと、
大抵はスーパーやコンビニや商店でペットボトル飲料水を買う。
サイズは下は130mlぐらいから、
300、500、600、1L、1.5L、2L、5L、8L、10L、20L、
とまぁ沢山ある。
職場とか学校などの公共スペースには給水機がせっちされていることが多く、
これに20Lのデッカイボトルをさかさまにして差し込んで給水する。
こんな感じ↓

日本にはないメキシコの「水商売」
これに使う」20Lボトルは空になると捨てるのではなく、
街には“水屋”というのがあって、
そこに空っぽになった10Lや20Lのボトルを持って行って補充したり、
スーパーでも補充可能。
あとは宅配してくれるサービスもある。
そりゃそうだよね、こんな重たいボトルが空になる度に自力で運ぶのは大変。
ちなみに我が家は自力派だった。
自力だと毎週なり、隔週なり、
満タンの20Lを1本ないしは2本、
家族が多いと3本、4本とか。
しかもメキシコシティはアパートやマンションが多いから、
10キロや20キロのそれを上階まで持って上がる。
僕もこれを10年以上やった。(過去形)
浄水器を導入
ちょっとエネルギーと時間の無駄だったから、
妻とも話して、
プラスチック製品の不買運動などもあってこれを見直そうということになり浄水器を買うことに。
いろいろ探したのだが、
よくわからないのでとりあえず一番高いやつを買った。
韓国製と思われる。
といっても2万円ぐらいで、
これで毎回嫌々やっていた水の補充作業もナシ。(喜!)

で、浄水器だから当然フィルタ―があるのだが、
これがまたビックリさせられる。
一段目のフィルターがスポンジで、
1ヶ月も経つとまっ茶色になる。
いや、1週間ほどでけっこう茶色になる。
「こんな水を生涯にわたって飲み続ければ、
肝臓がどうなることだろうか、、、」っていうほど。

↑一ヶ月後のフィルター
なぜ飲めない?
そもそも何でメキシコの水が体に良くないかと言うと、
こんな風に異物が混じっていて汚いことはいうまでもないのだが、
様々な菌に汚染されている可能性が高いためである。
もちろん浄水場という場所があるのだが、
日本のように気合を入れて浄水などしないので、
浄水しきらずいろんな菌が混ざったまま配水されている。
大腸菌はもちろん、腸チフス菌とかクリプトスポリジウム菌のような消化器官に影響を与えるものとか。
都市部では、戸建てやアパートの給水口にフィルターがつけられていることがあるようだが、
ない場合もあったり、
そもそもそのフィルターがいつのものか分からなかったり、
簡単にいえば「あてにできない」ということ。
よく目にするあの丸い貯水槽を掃除しないらしい
あと、他の国の事情は分からないが、
メキシコでは水道管で流れてきた水を、
そこから各建物に引き入れ、
一旦下の貯水槽に貯め、
さらにそこから自前のポンプで上の貯水槽に引き上げて貯め、
そこから引力による水圧を掛けて家庭に配水する。
ここで起こるのが、
これらの貯水槽が掃除されていない問題。
僕が今のアパートに住んでもう8年目だが、
今までに貯水槽を掃除をしたのは知っている限りでは一度だけ。
それも2024年にメキシコシティの一部の地域の水道管にガソリンが混入するという大事件があり、
そのガソリンで汚染された貯水槽をきれいにするのが主な目的だった。
ちなみにこのガソリン大混入事件はいつのまにかもみ消されていた。
これ↑はメキシコ政府の得意技。
あ、今の日本もか。
我が家では・・・
ここまででもうご想像いただける通り、
たとえ“きれいな水”が配水されていても、
各建物の貯水槽が汚いから、
家庭の蛇口から出て来る水も汚いのは当然といえるだろう。
ということもあり、
我が家では基本的に飲み水はちょっと高い地下水をボトル詰めしたものを飲む用にし、
料理用は↑の浄水器でろ過したうえで加熱して調理用に使うようにしている。
できる対策は・・・
あとはマイクロプラスチックなどの不純物。
河川などの自然水と水道水の約8割、
ボトル飲料については9割以上の割合で、
このマイクロプラスチックが含まれているという調査結果があるほど。
てことは、もう何を飲んでも水が良くないということらしい。
そんなワケで水事情が日本では信じられない程悪いメキシコ。
市販のボトル飲料水もあまりあてにならないので、
メキシコに住む場合水が心配な人は、
高くてもケチらずに、
場合によっては日本から高性能浄水器を持ってくるなどの対策をした方が良いだろう。
でも、僕はもう20年ほどこういう水生活をしているが、
特に病気になったり体調が悪くなったことは一度もないので、
個人の耐性によるところも多いと思う。
参照記事:¿Por qué no debes tomar agua de la llave?
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