「メキシコのお酒」と聞けば、まずテキーラを思い浮かべる方が多いでしょう。

では、その原料となる「アガベ(マゲイ)」とは、そもそもどんな植物なのでしょうか?

実はマゲイとメキシコ人との関わりは、テキーラが生まれるはるか昔、数千年前のメソアメリカ時代にまでさかのぼります。

飲み物だけでなく、料理や繊維、さらには宗教儀式にまで使われてきた、メキシコ文化とは切っても切れない植物です。

そして面白いのは、同じマゲイから地域ごとにまったく異なるお酒が生まれていること。

テキーラだけでは見えてこない、奥深いメキシコの「マゲイ文化」を覗いてみましょう。

アガベ畑
マゲイアガベ畑

観光における料理とは

僕は呑兵衛ではないですが、(笑)

お酒が好きで、

お酒でほろ酔いするのも好き、

お酒を飲みながらお客さんとお話するのも好き、

お酒を飲みながらご飯を食べるのも好き、

お酒を飲んでサルサを踊るのも好きで、

だから必然的にお酒に関する話題が多くなってしまいます。(謝)  

お酒って料理とあわせて、

その土地の気候とか風土、

文化に適応しながら発展を遂げた、

いわばその土地の歴史・文化の結晶なんです。  

僕は旅行に行くと いつもその土地のローカルフードを探し求めるのが好きなんですが、

その土地の郷土料理と飲み物、お酒って自然と合うんですね。  

つまり、 旅先でウマイもの食べたいなら、

ローカルフードを探すに尽きるんです。

小ぎれいな外観や星の数だけで決めるのではなく。  

逆にこれが見つからない時や場所というのはガッカリします。  

なぜならば、その土地のご先祖さん達から受け継いでいるものがない、または大事にしていないからです。  

いくら街の景観は良くても。どことは言いませんが。(苦笑)  

ワインもいいですが、やはり日本食には日本酒ですよ。(笑)  

その逆も然り、コロナビールやテキーラも日本にもありますが、(笑)

メキシコでタコスを頬張り、

ランチェラ(マリアチ)を聞きながら飲むそれらは格別です。  

マゲイとは・・・

先日のテキーラに続き、

今日もメキシコの飲み物の話です。

数千年前のメソアメリカ時代、

いえいえ、それよりずぅーっと前から自生していたマゲイ。

当時の人はマゲイから飲み物や生地を作り、

茎の先の部分で生贄の宗教的儀式も行っていました。

またマゲイの茎から取れる薄い膜で肉を包んで煮込む料理にもつかわれていました。(います)  

そのマゲイの膜をミシオテ(Mixiote )といって、

その料理自体もミシオテと言います。  

現代メキシコでも代表的なメキシコ料理であり、

僕の好物でもあります。(笑)  

今はマゲイからとれる天然の膜ではなく、

紙が代用されています。 

メキシコ料理
ミシオテ

お酒に使われるマゲイ

メキシコには200種ほどのマゲイがあるのですが、

テキーラに使われるのはAgave Tequilana Azul Weber、通称ブルーアガベ)だけ。  

でもマゲイはマゲイなので、

他の品種を使っても、

もちろんお酒は出来るんです。  

その一つが、

日本でも有名になってきているオアハカ(厳密にはオアハカを含めた9州)の特産品でもあるメスカル。  

唯一栽培可能な品種エスパディン、 野生で希少価値が高いトバラ、 マドレクィシュ、 クィシュ、 バリル、 テペスタテや、 プルケを造るのに使うアグアミエルが取れるプルケロなどなど、  

計14種類のマゲイが メスカル造りに使われます。

これは一応ルールで決まっていて、

地域によって多かったり少なかったりします。

使う品種によってそれぞれ個性ある風味を味わえるのがメスカルです。

産地によって異なる呼称

北西部のソノラ州は特産品のバカノラ(Bacanora )。

Agustifolia Haw、 別名アガベ・パシフィコとかジャキラナという品種のマゲイを使うんですが、

なんと最大55度のアルコールが得られます。

植物の独特な風味が特徴のバカノラは、

その高い度数もあり、

1915年から1992年まで77年間製造が禁止され、

警察も検問をするなど厳格に取り締まられていました。

テキーラ、メスカル同様、法定産地制度によって指定地域以外ではバカノラは名乗れません。

一つの州だけに法定産地制度が適応されている産品はバカノラだけなんです。

そしてラシジャ(Racilla)。

これはテキーラがあるハリスコ州で造られる蒸留酒です。

Maximiliana Baker、 InaequidensK Koch、 Agustifolia Haw、 Rhodacantha などのマゲイを使います。  

テキーラやメスカルと同様に8日前後の発酵後蒸留し、

36度から45度のアルコールが取れます。

色は透明でやわらかく甘い風味が特徴です。

バカノラ同様Agustifolia Haw種が使われていますが、

法定産地制度のためバカノラは名乗れません。  

あと忘れてはいけないのがプルカッタ(Pulcatta)。

先日ご紹介したプルケの蒸留酒です。

これはアガベのピニャ(茎の根元の部分)ではなく、

中心の幹の下に溜まる樹液アグアミエルを使う点が上記の蒸留酒と異なる点です。

こんな風にメキシコと言えばテキーラですが、

これはあくまでマーケティングによるもので、

各地域にはメソアメリカに端を発するマゲイ由来の飲み物がいくつかあります。  

地方に行かれた際は是非その土地をお酒をお試しあれ~  

また別の日にマゲイ由来ではないけれど、

メキシコから切って離すことができないお酒もご紹介します。

ではでは~  

テキーラだけではないメキシコを、現地で味わう。

メキシコといえばテキーラ。

確かに間違いではありません。

でも実際に地方を旅してみると、メスカル、プルケ、ポシュなど、その土地の気候や植物、歴史、人々の暮らしから生まれた独自の飲み物に出会います。

そして、その土地の料理と一緒に味わってみる。

これが実にウマイ。(笑)

有名な観光地を見るだけではなく、その土地で生まれたものを、その土地で味わうこともメキシコ旅行の醍醐味だと思っています。

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メキシコのお酒に出会えるツアー

【テキーラツアー】メキシコ代表スピリッツの蔵巡り 1泊2日~
メキシコのオアハカ中心部あるガイコツ像
【オアハカツアー】3500年に渡る大文化サポテカとその大自然に触れる旅 メキシコシティ発着で3日~4日
Historic stone building with red awnings and arched windows along a busy street, pedestrians passing by on a sunny day.
【プエブラ方面ツアー】世界遺産プエブラ&チョルーラ+トラスカラ 1~2日
メキシコのチアパス州サンクリストバルの教会
【チアパス周遊ツアー】メキシコ南部チアパス州サンクリストバル一帯の自然と先住民文化を巡る旅 2日~3日

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