メソアメリカ時代に重要視されていた4つの季節。春夏秋冬じゃないよ。（笑）
前回メソアメリカの都市（今の遺跡）はどうやって造られた？の続き＞です～。
まだの方はこちらをクリック＞してください～。
前回はメソアメリカの都市設計についてダラダラと書きました。
「春分の日」に合わせて建造されたんじゃないよ～ということを、
一生懸命写真とグラフで弁解していました。（苦笑）
「パワーを得るため」じゃなくて「生きるため」という視点
たしかに、
人は困ったことになると、
あちらの世界のパワーを頼りたくなるものです。
それ自体は何ら特別で珍しいことではなく、
お寺や神社や教会に行って祈りを捧げるのは、
現代のわれわれ生活にも密接していること。
がぁ、
それが行き過ぎると今度はカルトっぽくなってくるので注意が必要。
各々の信仰の自由は認められているけれど・・・
ちょっと道を外れてしまうと、
そのやっていることに意味がなくなっちゃいます。
ここでは、
メキシコのご先祖さん達が、
科学の力がゼロの時代にどうやって生きていたかを、
遺跡と呼ばれる場所の建造物から想像してみようと思います～。
前回は、
昔の都市（今の遺跡）の建設に合わせられた方角には、
大きく4つの山👇があると書きました。
その4つの山が意味することとは・・・
「太陽にはパワーがある」は現代人の考え方？
ソーラーパワーを得る機会？（苦笑）
もしそうだとしたら、
春分、夏至、秋分、冬至の日とはずれていますよね？
てことは、
今回の「春分の日ソーラーパワー」集めとも関係ない・・・
キーワードは「生きる」です。
生きるためには「食べる」で、
それっていうのは「作物」であり「農業」です。
現代の温室や近代的な設備はゼロとして考えると、
ご存じの通り、
農業には大きく4つのステージに分けられます、よね？
- 準備
- 雨季の始まりと種まき
- 実り
- 収穫
もちろん、
「農業に合わせた」
という歴史書があるわけではありません。
もちろん、
「ソーラーパワーを得ていなかった」
という記録が残るわけではありません。
がぁ、
作物、
特に「トウモロコシ」の実りの時期とほぼ合致するのは、
ただの偶然？
「ソーラーパワーを得るためだった」
としたら、
こういう推察の一切が無効になってしまうんですよね。
だって、
2月半ば、
4月～5月、
8月末～9月、
そして10月末って、
べつに日射が強いわけでなければ、
日の長さが均等でもなく、
最長でも最短でもありません。
「ソーラーパワー」を求めに行く人は、
これをどう説明する？
都市建設にはいろんな要素が含まれる
もちろん、
都市建設には、
農業だけ考えていればいいわけじゃありません。
当時は弱肉強食。
マヤ圏では同じマヤ族の間でも衝突が頻発していました。
都市の中には防衛機能を強化したものもあります。
例えばパレンケは、
背後に山を背負っている防衛都市です。
オルメカへ行けば、
来た方向に巨大人頭像があるだけです。
農業とそれに関わる宗教、
そして防衛、
さまざまな要素が組み合わさり、
今日に「遺跡」として残る観光地の形になっているわけです。
というわけでして、
いつどこから始まったのか知りませんが、（苦笑）
「テオティワカンの春分の日」のイベントをお目当てに行くのは、
僕としてはどうかなと思っているわけで御座います。
一知って行くと百わかるメキシコ旅行
はい、てことでして、大人げなくムキになって、
考古学の参考資料なんかも引っ張り出して、
「太陽パワー」を否定してしまったのですが、（苦笑）
もちろん、
そういうものを信じたい人用の観光もあって良いと思います。
持続可能とは思いませんが、
行って頂ければおカネは落ちて地域の経済も潤いますから。（苦笑）
でも、
その類の観光はそこで終わってしまうんですよね・・・
「後」がない。
それって昔の自分の旅行なんですが、
自分がした昔の旅行を、
後悔はないものの「もったいない」と思ってしまうんですよね。
これって僕だけの意見じゃなくて、
ちゃんと有識者もそう仰ってます👇
海外旅行で｢教養つく人｣｢つかない人｣分ける視点 | 歴史 | 東洋経済オンライン | 社会をよくする経済ニュース (toyokeizai.net)
世界の旅行を変えることは僕にはできませんが、
少なくても「メキシコ旅行」については、
外国から来ていただく旅行者の方々にガッカリさせたくないという気持ちでおります。
そこで昨今の日本のブームについて不思議と思うこと・・・
その旅行でホントに癒される？（苦笑）
最近日本で流行りの「ソロキャンプ」や「山ブーム」といわれる現象があると思います。
若い人もお年寄りも、
挙って「山」に向かうようです？
僕は思うんですけど、
ブームに乗っかる人は大概あんまり考えないと思うので、
「自然で癒された～」
で終わってしまうんですよね。
なんかあるじゃないですか。
ブームになっているものを買ったりやったりすると、
言われているような結果が得られて然るべき、
みたいな感覚。
ブランドと同じで、
一種の就縛効果で、
「これは期待をうらぎるわきゃない！」と。
せっかく行くなら何か得たくない？
でも「癒された～」って別に何か発見したわけじゃなければ、
何かを得たわけでもない。
「癒しを得た」という人でも、
また明日にはブラック企業に戻って行くわけです。
結論、
「全然得てないじゃん」
となります。（苦笑）
都会の家で「ソロご飯」を食べて、
癒しを求めに「ソロご飯」の場所を一応都会より木が多い場所に移してソロキャンプして、
テントの中か外で「ソロご飯」したところで、
べつに得ているものってないんですよね。
やっぱり同じように翌日にはブラック企業に戻って、
その夜は会社か家かコンビニのどこかでまた「ソロご飯」なんですよね。（泣）
文化も自然もそんなに都合は良くないよ
僕は山も遺跡も好きなんですが、
本来、自然も文化も、
一時の癒しを求めてそれが解決できるようにできていないんです。
そもそもそんなに都合のようものじゃありません。（苦笑）
自然や遺跡にいって、
何かが解決するのであれば、
現代の精神科のようなものは要らなく、
毎年ウン万人も自死する人は出ないハズ。
でも残念ながら世の中はそうなっていない。
やっぱり、
自然や遺跡などの文化財に行くっていうのは、
そこで何かを感じないと、
あんまり行く意味ないって思ったいます。
極端な言い方なのかもしれませんが、
べつにデカい何かをみたり、
本物でもレプリカでも感じるものが同じなら、
その辺のテーマパークで良いわけです。
「～村」とかあるじゃないですか。
せっかく旅行に行くならガイドさんと一緒に検証しよう
でっかいピラミッドを見て、
「でかっ！」と思ったら、
そこで終わりじゃなくて、
次に何を感じるか、です。
ここで何をしていた？
この方角は？
このリリーフは？
この前の広場は？
この階層造りは？
この模様は？
この人骨は？
という風に、
自分で仮説を立てて検証してみたいですね。
仮説を立てたらガイドさんに聞いてみて、
そこでまた検証。
そのためにガイドさんがいます。（笑）
一方的に“説明”するのが本来のガイドさんじゃありません。
一緒にお客さんと検証し、
お客さんい何が気付いてもらうこと、
これは僕はガイド業の中で「安全の確保」と並び、
最も重要な要素の一つであると考えています。
旅行を文明的な消費から自分への生産へ
面倒？
「いえいえ、
もうすでにご自宅からウン十万円も払って、
ウン十時間も乗り物に乗ってここまでいらしたんじゃないですか！」
（笑）
手土産なしにまた同じ道を帰る方がよっぽど面倒だと思いますが？（苦笑）
「観光」「海外旅行」という名ばかりの、
ただの移動で終わっちゃ勿体ないですって。
表層的な癒しならぬ癒しって文明的な消費でしかありません。
本物志向の観光で、
何かを生産する観光を強くお勧めします～。
「観光」の醍醐味、
それは何といっても現地で「本物」に出会えることですから。
「3月21日」の考察（苦笑）
はい、
てなわけで、
初回はＷＢＣで日本が優勝から始まった、
最終回は結構真面目に「これからの観光のあるべき姿」的な内容になりました。
書く内容はあんまり決めずに、
思ったことをダラダラ書くというのをやっているのこうなることが多いキオテ通信。（苦笑）
でも、
「3月21日」というキーワードで、
結構考えることが多い「メキシコ」という別のキーワード。（笑）
皆さんのメキシコ旅行がより良いものになるよう、
メキシコでお手伝いさせていただきます。
ではまた、
いつの日かメキシコで。
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私岩﨑はICF（インターナショナル・コーチング・フェデレーション）認定ライフコーチング業も営んでいます。
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