生の循環 “待てば海路の日和あり”


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生の循環“待てば海路の日和あり”

👆メソアメリカの神聖な鳥、ケッツァル

 

コロナウイルスの状況が悪化の一途をたどっています。

2月初めの頃はまだ楽観視していましたが、

収束するどころかその二カ月後には、

初の緊急事態宣言が出てしまいました、、、

 

メキシコでは人口の80%が最終的に感染すると言われています。

日本でも今後一ヶ月で8万人以上が感染するという予測もされています。

観光業界では世界で5000万人が失職するとか、、、

全く出口が見えない緊急事態に世界中で不安感が充満していますね、、、

 

ところで、

 

とても見た目は気持ち悪いけれど縁起がいいとされるヘビ。

僕は大っ嫌いです。

画像でも映像でも見ることが出来ないぐらい拒絶反応を起こします。(苦笑)

それぐらい本当に嫌いなものです。

 

メソアメリカ時代の建造物跡地に行くとほぼ必ずヘビの彫刻だったり、

壁画があります。

 

有名なのはチチェンイッツァのククルカンがあります。

秋分と春分の日に現れるというあれです。

メキシコ中央部では別名ケッツァルコアトルと呼ばれています。

テオティワカンにも“ケッツァルコアトルの神殿”と言われている宗教的建造物がありますね。

☝☝☝チチェンイッツァのククルカン

☝☝☝テオティワカンのケッツァルコアトルの神殿

 

ちなみにケッツァルとは長い尾を持った緑色の美しい鳥、

コアトルはナワトル語でヘビという意味。

ここから羽毛と覆われたヘビと呼ばれています。

☝☝☝ケッツァル。美しい緑色の羽毛と長い尾が特徴。

メキシコ南東部のチアパス、カンペチェやグアテマラ北部で生息

有名なメシカ帝国※最後の皇帝モクテスマ(Moctezuma)Ⅱの頭飾り(トカド=Tocadoといいます)に使われました。

※メシカとはアステカのこと。現代のメキシコの歴史考古学ではアステカとは言いません。

 

日本でもヘビって神様の使いとされ、

僕が小さい頃、

金運が高まるということでヘビの抜け殻をお財布に入れたりもしていました。(笑)

 

おカネ全然たまりませんでしたが、、、

 

なんで神聖な生き物とされていたかというと、

“水”なのです。

ヘビは雨水と地上の水(湧き水や川の水)を結び付ける存在とされていたのです。

 

メソアメリカ時代の人達にとって、

水は命を与える至極神聖なものだったのです。

 

メキシコシティの西にトラロック山(Tlaloc)という山があります。

雨季を前に、

生命を与える水が豊富にもたらせるよう願う儀式がこの山頂で行われていたと考えられています。

現に山頂に建造物の跡があります。

 

トラロックとは雨の神様でした。

メキシコシティのテノチティトラン跡、

通称“テンプロマジョール”の頂上に、

二つの立方体があります。

右が戦いの神でありメシカ族の神であるウィツィロポシュトゥリ(Huitzilopochtli)、

左が雨の神トラロック(Tlaloc)

が祀られていました。

☝☝☝テノチティトラン“テンプロマジョール”2層目の頂上

上部中央右がウィツィロポシュトゥリ、左がトラロック 

更に左に有名な通称“チャックモール”(Chac Mol)

ちなみに“チェックモール”とは“赤いジャガー”いう意味です。

勘違いが一般化してしまっている通称“チャックモール”は、

赤くもなければジャガーでもありません。人です。

本物のチャックモールはこれです。☟☟☟

別のガイドやガイドブックが間違えていたらこれを思い出してください

 

話がそれました。(謝)

 

先日、

とあるベラクルスの小さな村に行ってきたのですが、

その村にヘビの彫刻を施された大きな岩(幅約10メートル)があります。

岩の脇に湧き水があり、

ヘビがそこから上に向いて岩(山)を登るように描かれています。

☝☝☝右下の穴が湧き水、その左隣の長細いのがヘビ、、

岩自体が山

 

大地の水をヘビが山に運び、

山はその水を雨に変え、

雨は地中に入り込み、

大地を潤し、

人間をはじめとする動物や、

トウモロコシなどの作物を成長させ、

湧き水となって、

人間に生命を与えます。

その湧き水を再びヘビが山に運び、

山が雨を降らせるという循環がおこります。

 

太陽は日出と共に生まれ、日没と共に死ぬ。

日没は再び日出を生む。

全ての生はいずれは死を迎え、

死は新たな生を生む。

 

これを“生の循環”といいます。

 

仏教でも同じですね。

死者は49日間、三途の川や賽の河原を超える旅をして、

その後別の世界に生まれ変わります。

 

昔の人はこのことを自然の中の生活体験から学び、

自然を超越する神を敬う儀式を宗教化し、

その儀式を遂行ための宗教的建造物を建てました。

それが今日観光客で賑わう“ピラミッド”であったり、

神聖な空間であった“遺跡”だったりするのですね。

 

世の中いい事ばかりではありません。

酷な言い方になってしまいますが、

人間の日常生活も同じですね。

時間という犠牲を払って仕事をし、

対価をおカネでもらって、

食料を買って、

ご飯を食べて、

生きて、

仕事をして、

生き続けます。

 

このコロナ騒動。

起こるべくして起こった事とも考えられますね。

きっと自然が現代の人間の悪行や愚かさに怒ったのかもしれません。

あまりに自然を軽視し過ぎたのではないでしょうか。

 

経済を犠牲にしたおかげで、

車や飛行機の往来が減って二酸化炭素が減り、

レストランでの食料の廃棄が減り、

仕事が無くなったことでおカネの大切さを知り、

お花見などの自然が恋しくなったりと、

今まで気づかなかった事に気付くようになりました。

 

大事なのは、

このコロナショックにめげず、

でも失敗はちゃんと戒めて、

そうすればきっといつかまた幸せな世界が戻ってきます。

 

待てば海路の日和あり。

 

それまでこれまでの悪行をじっくり見直して、

改めていこうじゃないですか。

(途中話がそれてすみませんでした 苦笑)

 

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