テオティワカン衰退後の動乱期に繁栄したソチカルコとは・その1
メキシコ在住15年目、
「メキシコの素顔を世界に!」
をモットーに、
メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コウです。
ソチカルコ。
最近ソチが付く名称が多い思いませんか?(笑)
ソチミルコ、
先日のセンパスチルの語源はソチトゥル、
今日のソチカルコ。
はい、
これには共通のナワトルが使われているからです。
Xochitl(ソチトゥル)=花という意味です。
ソチカルコは、
Xochicalco
と書くんですが、
これも3つのナワトル語からできた造語です。
Xochitl=花、
Calli=家
Co=の場所
素直に直訳すると、
「花の家の場所で」
なんとなく、
わかるような分からないような。(苦笑)
「花の家」というぐらいですから、
花が沢山有って、
その時代の象徴的な要素だったのでしょう。
この名前自体は、
1000年以降、
放棄されていたソチカルコの“遺跡”を見つけた
ナワ族(ナワトル語を話す民族)が、
石碑などに彫られた植物の彫刻から名付けたと言われています。
あとは、
考古学的遺物に基づく異論として、
ソチカルコと命名される以前は、
Totolhuacalco(トトルワカルコ)
として知られていたという見解もあります。
その意味は
「鳥を捕まえる場所」。
その証拠に籠に入った鳥の彫刻が見つかっています。
で、
この都市跡(遺跡)、
どこにあるのかというと、
ココです。☟
メキシコシティから車で2時間弱で行けます。
世界遺産でもあるんです。
ココはですね、
☟こんな風に山の上に建設された都市なのですが、
(グーグルマップより)
平野部分から約130mの高さにあって、
見晴らしがスゴク良いんです。
☟その景色
だから、
「遺跡なんか良く分からんし、興味ない!」
と仰られるお客様にも、
「お散歩も兼ねて、眺めのイイ所行きませんかぁ~?」
と提案差し上げて、
寄り道してお連れすることも多いです。
特に、
タスコという、
通称「銀の街」に行く際には近くを通りますので、
立ち寄るようにしています。
僕がいるメキシコシティの周辺一帯は、
考古学では
Altiplano Central
(アルティプラノ・セントラル)
と呼ばれます。
メキシコシティの人類博物館に行かれると、
入口のすぐ後に人類の起源の部屋があって、
その隣がアルティプラノ・セントラルの展示室になります。
それで、
アルティプラノ圏の特徴なんですが、
一言で言えば、
「いろんな文化、または都市が存在した地域」
と言えると思います。
どういうことかというと、、、
例えばマヤでしたら、
マヤ圏の中に他の文化の都市の跡というのは、
少なくても今日まで見つかっていないですよね。
ユカタンやチアパスに、
メシカ(アステカ)やテオティワカンのような別の文化の都市は見つかっていません。
メキシコ湾側のベラクルス一帯に栄えたトトナカ文化。
この一帯にも、
他の文化の都市の痕跡は見つかっていません。
でもアルティプラノ・セントラル圏はちょいと違うんですねぇ。
その違いとは・・・
続きはまた次回に~(笑)
#MexicoCentralTours
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