クリスマスが終わります。(笑)/カンデラリアの日(Día de la Candelaria)

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メキシコ在住20年、

「メキシコの素顔を世界に!をモットーに、

広くて奥が深すぎるメキシコをわかりやすく案内しています、

メキシコ公認ツアーガイド兼ドライバーの岩﨑コ功(こう)です。

 

ちょっと最近忙しすぎて・・・

ブログの投稿が何もできていないのですが、

これから動画もあわせて、

メキシコ現地から「生」の様子を、

観光色に色付けせず、

赤裸々にブログと動画>で伝えています~

クリスマスが終わります。(笑)

トウモロコシでできた食べ物と飲み物

注:
キリスト教に関わる内容を含みます。
ここでは今日の“一般的な”日本の習慣を元に書いております。
信者の方にご納得頂けない記述がある可能性があります。
心配な方はまた明日訪問ください。

メキシコではようやくクリスマスが終わる

早いものでもう2月ですね~。

 

クリスマスってもう先々月の話です。

日本のクリスマスは12月の25日だけ。

 

その前でも後でもなく、

その1日だけ。

 

それは

「日本のクリスマスは宗教・伝統的なそれとはかけ離れたものだから」

ってことはクリスマス前に書いたと思います。

 

日本独自のスタイルを確立した日本的習慣ですね。

日本はいろんな所でガラパゴス化しやすい。

 

メキシコや欧米のそれのように

宗教的な意味合いなどなく、

「娯楽」の一つでしかありません。

 

つまり、

週末に河原でバーべキューするのと同じ。(笑)

 

起業のコマーシャルにその気にさせられ、

ロマンチックぶってみたり、

そうするとお財布の紐も緩みっぱなしで、

モノがたくさん売れるという時期、

それが一般的な日本の“クリスマス”。

 

もちろん、

日本にも敬虔な信者さんはいらっしゃいます。

でも自分を含めた大部分は、

そもそもクリスマスを祝う気はないはず。

 

何かのコラムに、

「否定しても仕方ないから日本らしい祝い方を続けるべき」

と書いてありました。

でも端から「何も祝っていない」じゃないですか。(苦笑)

 

てか、

「日本らしいクリスマスの祝い方」ってなんだい?

 

その前に、

建国記念の日に、

日本という国をもっと真剣に考えてみたい。

 

日本のクリスマスの話

そもそも「日本式クリスマス」というのは、

どうも明治中頃以降から庶民レベルで定着し始めたようですね。

 

以降、大人が騒ぎたい、

子供がプレゼントを楽しみにする日、

そして80年代からは何故か「恋人と過ごす日」となっているようです。

 

その根幹には、

欧米を見習いたいという庶民の気持ちがあったとか。

 

サンタクロースが日本の新聞に出始めたのは1906年。

メキシコのそれと同じ頃。

 

キリストの質素なイメージとは真逆の、

あの物質と飽食の象徴ともとれる恰幅の良いサンタです。(苦笑)

 

そんな不思議な「日本式クリスマス」。

そんな風に日本的に考えると今日の内容はよく分からないでしょう。

だって、もうプレゼントは無ければロマンチックでもないから。

 

メキシコでクリスマスの行事が終わる日

2月2日のメキシコは、

「カンデラリアの日」と呼ばれています。

 

この日は、

12月16日のポサダから続くクリスマスに関わる一連の習慣が、

終わる日

 

なんで2月2日なのかというと・・・

 

この日はキリストの生誕から40日だから。

 

この40日って何かというと・・・

キリストさんが生まれた時、

ユダヤの習慣(当時はキリスト教はなかった)として子供の誕生後40日間は、

子を産んだ女性、

つまり血は不潔なものとされていたのです。

 

産後の女性も回復し、“血”もなくなり、

はれて子供の誕生を寺院で“報告”するという習慣がありました。

 

それをキリストの母マリアが行ったわけです。

それが現代の2月2日。

 

ヨーロッパでもこの習慣は今でも祝われているようですが、

メキシコのそれとは違います。

違いは後述します。

 

そもそも「カンデラリア」の意味は、

ロウソク、「光」です。

光は「誕生」を意味します。

 

「カンデラリアの日」、

つまり「光(誕生)の日」、

だれの?キリストです。

 

それで、

この日に何をするのかというと・・・

 

クリスマス最後の日に何をする?

パーティー?(笑)

ん~酒盛りはしません。(苦笑)

その代わりに

これ👇を食べます。

トウモロコシでできた食べ物と飲み物

タマルとアトレ

 

なんでしょう?

タコス?チラキレス?ケサディジャス?

分かった方、

もうメキシコ通認定です。(笑)

 

タマル(Tamal)ですね。

右はアトレ(説明はこちら>)です。

 

一方で、

ただ食べるだけじゃないんです。

 

多くの人はタマルを貰います。(笑)

一部の人はあげます。(笑笑)

 

その一部の人達というのが、

1月6日のロスカ・デ・レジェス(楕円のパン)で、

小さなキリストの人形が“出てしまった”人達。

ロスカ👇

キリストさんのお人形👇

レジェス・マゴス(当方の三賢者)①>
レジェス・マゴス(当方の三賢者)②>

 

本来は縁起のいいものなんですが、

一緒にパンを食べた同僚や友達、家族の分のタマルを作るか買うなどして、

皆にご馳走しないと「いけない」んです。(苦笑)

 

それでなんでタマルなのかと言うと・・・

布教を目的に渡来したスペイン人が、

現地住民にどうにかしてキリスト教化をしようとした時、

メソアメリカ(現在のメキシコ)で、

この時期に(1月末ぐら)に行われていた、

「雨乞いの儀式」を使った(言い換えれば悪用した)のです。

 

この雨乞いの儀式では、

小さな子供を雨の神トラロックに捧げる習慣がありました。

メキシコシティ東部にあるトラロック山山頂に、

子供を担いで登ったのです。

その途中に子供を泣かせる(涙=水)のですが、

これは豊富な水(雨)を祈願する為です。

 

この儀式に関わる行事にスペイン人達は子供のキリストの絵などを持ち込み、

生贄となる子供と重ねて、精神を征服していったのです。

 

さらに、この習慣では特製タマルを食べていました。

何が特製なのかというと・・・

具材が薬草のような苦い植物だったようです。

一種の「苦行」と考えられていて、

現在も一部の地域で食されています。

 

いかがでしょう。

生まれてから40日後、

ようやく赤子のキリストをお披露目でき、

出産への準備(ポサダ)、

誕生(クリスマス)、

誕生のお祝い(レジェエス・マゴス)、

お披露目(カンデラリア)

という一連の行事が終わったのです。

 

2月2日の意味、

タマルを食べる習慣の意味、

ヨーロッパではタマルは食べず、異なる理由、

お分かり頂けましたでしょうか~(笑)

 

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